
(22)関東インカレ事前インタビュー④/上新魁、佐田龍昇
短距離、長距離、競歩の全ブロックが結束して挑む関東学生対校選手権(関東インカレ)。近藤岬主将(理工4=十日町)が掲げた目標は1部残留ではなく、1部16校中の12位。より高みを目指し、各校のライバルと熱戦を繰り広げる。今回は、短距離、競歩部門の出場選手の声をお届けする。
第4回は上新魁(政経4=明大八王子)、佐田龍昇(法4=大分東明)のインタビューです。(この取材は4月29日、4月28日にオンラインで行われたものです。)
上新
男子4×100メートルR
——現在のコンディションを教えてください。
「昨年6月頃からアキレス腱を痛めてしまい(今年度の)2月末から3月初めの沖縄合宿まではジョグも痛みが出る状態でした。ですが、ここ最近は立ち上がりがよくできており、東京六大学(対校陸上競技大会)では対校の100メートルに出場し、17日の試合にも出られました。何本も走れるという強さから、関東インカレで実際に走るという状態に着々とステップアップが積めているかなという状況です」
——リレーメンバーに登録されたにあたって気をつけることや意識することはありますか。
「私はタイム的にも補欠のポジションとなったので、実際に走るとなったらトラブルがあった時になるかと思います。ですが気を抜くことはなく、いつでも自分は行けるぞという状況に持っていくことは必要になると思うので、そこはすごく気をつけたいです。また、実際に個人(種目)に出場する選手よりは精神的な余裕が生まれてくるとは思うので、視野を広く持って、雰囲気をつくっていくような役割も遂行できればいいなと思っています」
——今年度、競走部の応援団長に就任されましたが、関東インカレで心掛けていきたいことはありますか。
「前から引っ張るだけでは後ろと物理的な距離ができてしまって、何を応援しているのか分からなくなってしまい、士気が落ちてしまうということが昨年度はあったので、そこは改善していきたいと思っています。また、今年度は長距離ブロックの大学駅伝(全日本大学駅伝予選会)が近いということもあり、昨年度よりは少人数でポイントを狙っていく形になります。なので、そこに対してみんながしっかりと注目して、どの種目でどのような立ち回りをしてというところまで、魅力を伝えていけるように頑張りたいなと思います」
——今年度で最後の関東インカレになることについてはいかがでしょうか。
「正直なところ、もっと最前線で毎年戦えるような選手になることを目標にしていたので、最終学年になってもリレーの補欠ポジションになってしまったことは、すごく悔しいです。でも、だからといって過去にとらわれていても仕方がないので、今できることをしっかりと考えて、自分ができる最大限の行動をして、それをチームの結果として還元ができればいいなと思います。ある意味最後の戦いにはなりますが、そこに向けてより一層、気合いを入れて挑んでいきたいです」
——長距離ブロックが新体制になるなど、冬の期間にチームが大きく変わったと思いますが、現在の競走部の雰囲気はいかがですか。
「チームの状態としてはいい方向に進んでいることは間違いないと思っています。(長距離部門は)大志田駅伝監督になりましたが、大志田さんは他ブロックの部員にもご挨拶をしてくださるなど、本当に優しい方です。今までの監督も自分から接点を取りに行けばいろいろ話してくださる素晴らしい方でしたが、大志田さんは非常に(部員から)アクションを取りやすく、短距離と長距離の関係もすごく強まっていると思います。あと、紫紺の襷プロジェクトが始まりましたが、最初の目標として関東インカレ1部残留と全日本大学駅伝の本選出場を目標に置きながら、逆算して全員が本気で取り組んでいるという動きをすごく感じられています。今までがそう取り組んでいなかったというわけではありませんが、全員が真剣に取り組めている状況が実現しつつあるのかなと思います」
——最後に、個人とチームの目標を教えてください。
「短距離だけで1部残留を達成できるぐらいの活躍が不可能ではないと思っているので、そこに向けて全力で取り組んでいきたいと思います。自分の個人の目標としては、彼らが緊張で上がってしまったり、自分のパフォーマンスを最大限発揮できずに終わってしまったりすることがないように、最大限バックアップして押し上げていきたいと思います。また個人のシーズン目標としては、完全復帰を掲げているので、最後の最後まで諦めることなく有終の美を飾れるように、成果を残していきたいと思います」
——ありがとうございました。

佐田
男子400メートル
男子4×400メートルR
——現在のコンディションはいかがですか。
「あまりいい状態とは言えないかもしれません。それでも関東インカレに向けて合わせていこうと思っています」
——400メートル走と4×400メートルR(マイル)の目標タイムをそれぞれ教えてください。
「400メートルでは自己ベスト更新、マイルは明大記録更新を目標にしています」
——レースプランをそれぞれ教えてください。
「個人では自分の強みの後半を生かした堂々としたレースをしたいと考えています。マイルは自分がカギとなる選手なので、必ずもらった位置から落とさず順位を上げていくレースをしたいです」
——関東インカレに向けて取り組んできたことはありますか。
「OBの先輩方とスピード練習に取り組みました」
——最高学年として意識している点はありますか。
「みんなとコミュニケーションを取るようにしています」
——昨年度から成長したと感じる部分はありますか。
「チーム全体の結束感は強まったのかなと感じています。また、個人ではどんな走りをしても動じず次につなげられるという面で成長したと感じています」
——チームの雰囲気はいかがですか。
「関東インカレに向けて緊張感があります。今はネガティブな部分もありますが、当日に向かっていくにつれて次第にポジティブなチームになっていくと思います」
——今大会の意気込みを教えてください。
「今まで支えてくださった方に感謝の走りをします。また最後だからこそ最も尊敬する父を模して髪型はオールバックで頑張っていきます」
——ありがとうございました。
[安田賢司、中村慈詠]
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