
(17)東京六大学対校陸上競技大会事後インタビュー①/佐田龍昇、鷹羽柊弥
多くの選手が各々の目標を定めて臨んだ第58回東京六大学対校陸上競技大会(六大学)。今回は短距離部門の4名に、今大会の振り返りや新体制について、またそれぞれが思い描く今シーズンの展望を伺った。
第1回は佐田龍昇(法4=大分東明)と鷹羽柊弥(法4=盛岡四)のインタビューです。
佐田
対校男子400メートル(タイムレース) 8位 49秒13
対校男子4×400メートルR決勝 3位 3分14秒82
――大会の位置付けを教えてください。
「関東インカレ(関東学生対校選手権)が自分の中では一番メインとしている大会なので、そこに向けての各大学の対抗戦として、重要なポイントと考えて臨みました」
――個人レースと4×400メートルR(マイル)それぞれの目標はどのようなものでしたか。
「個人のレースに関しては、最初の200メートルを23秒で入って、後半しっかり耐え抜いて、48秒でフィニッシュするというのが自分の中にあった目標でした。でもそれはどちらも達成できず49秒13という情けないタイムだったので、そこは反省すべき部分があると思います。マイルは本来走る予定だった荒澤(朋希・営3=明大中野)の体調不良など、他のメンバーも含めてハプニングがあって、急きょ2走を任されました。なので事前に目標を定めていたレースではありませんが、強いて言うなら、個人の走りを払拭できるような走りをしたいとは考えていました」
――マイルリレーを振り返ってみていかがですか。
「おのおのが目標を持って走れていたのかなと思います。自分も個人レースの走りを払拭する走りはしっかりできたと思います」
――個人レースについて、改善していきたい部分はありますか。
「チームメートやコーチと話した時に、スピードが足りないというところが挙がったので、しっかりスピード練をやっていきたいです。5月は暖かくなると思うので、そこでそれまでに作ったスピードを生かして、関東インカレに向けて頑張っていきたいです」
――新体制が始まっていると思いますが、短距離部門の雰囲気はいかがですか。
「自分がブロック長として、みんなをうまく拾えている部分は正直まだないのかなと思います。ですがおのおのが考えてしっかり練習してくれているので、そこは助かっています。これからもっといいチームにまとめていけたらなと思っています」
――部全体の雰囲気はいかがですか。
「近藤(岬主将・理工4=十日町)を中心に前主将であった村越(優汰・令6卒)さんの雰囲気を引き継いで、駅伝主将の室田(安寿・情コミ4=宮崎日大)もそこにつながって引き締めて、いい雰囲気でやることができていると思います。対抗戦もいい雰囲気で走れましたし、応援もしっかりやれていたと感じました」
――短距離主将として、どのようなチーム作りをしていきたいと考えていますか。
「自分がいた時の主将が憲伸(鈴木・令4卒)さん、稜(木村・令5卒)さん、かなう(松下・令6卒)先輩だったのですが、その先輩たちが作ってきた『短距離らしく賑やかで、自分の主張ができるようなチームの雰囲気』は絶対に崩さないようにしながら、同期と一緒に、自分たちの学年の色を加えていけたらいいなと思っています」
――ありがとうございました。

鷹羽
対校男子200メートル決勝 1位 21秒53
対校男子4×400メートルR決勝 3位 3分14秒82
――コンディションはいかがでしたか。
「先週も先々週も試合に出ましたが、その試合の疲労感が残ることなく、順調にコンディションを合わせることができたと思います」
――予選の振り返りをお願いします。
「1組目と比べて、自分の組の周りの選手のタイムを見た時に、少し遅いなと思っていたので、着順で(決勝の出場権を)取りたいと考えていました。カーブを抜けた辺りで隣に2人選手がいて、2着までしか通らないということで(自分の中で)切り替えて、後半を頑張って(スピードを)上げることを意識して走りました」
――決勝の振り返りもお願いします。
「決勝は自分が6レーンで、後輩の川津(靖生・法3=明星)が7レーンということだったので、2人で最初の100メートルを引っ張り合って上げていけたらなと思っていました。ですが外レーンの川津が棄権してしまって、自分で上げること、スピードを維持することを意識して走りました。その結果、カーブを抜けるまではトップで走ることができて、後半には自信があったので、後は耐えるだけのレースでした」
――最近力を入れて練習していた部分はありますか。
「基礎的な部分をやっていることが多いのですが、今シーズンはお尻の部分を使えるようになってきているので、そこが大きく記録が伸びた要因だと思っています」
――六大学は応援が印象的だと思いますが、声援はかなり聞こえましたか。
「名前をアナウンスされた時の明大からの声援は届きます。六大学は毎回本当楽しみしている大会でありますし、明大の応援がいつも力になっているということを改めて感じました」
――明大の中で敢闘賞に選ばれたお気持ちはいかがですか。
「昨年度も敢闘賞に選ばれて、今年度も200メートルで1位、リレーでも2位という結果を残すことができたので、うれしく思うと同時に、ここだけで満足できないなとも感じています。この大会は(参加校が)六大学だけなので、それが関東まで広がったり、日本インカレ(日本学生対校選手権)のような全国規模の大会などでもしっかりと結果を残して、表彰台に乗れるような選手になっていきたいと思っています」
――ありがとうございました。
[春田麻衣、熊谷実夏]
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