(21)慶大戦事前インタビュー② 渡辺和大投手、渡辺憩捕手

2025.04.25

(この取材は3月19日に行われました)

渡辺和大投手
――昨季を振り返って個人としていかがでしたか。
 「自分がシーズン最初、思っていた以上に結果が出たのでびっくりしました」

――3回戦に入って登板したことも多かったと思いますが、体力面でいかがでしたか。
 「やはりきついのはきついです。(どのような練習が体力向上につながりましたか)投げ込みの練習は昨年度、結構しました。1週間で500球を2週間投げたのですが、それがかなり生きて、ケガなくシーズンを終われたのでよかったです」

――春から秋にかけて取り組んでいたことはございますか。
 「真っすぐの精度を上げようというのを思っていて、しっかり自分の狙ったところに投げるというのを取り組んでいました。(前)助監督の中根(慎一郎)さんから、右バッターのインコースの真っすぐの精度と、抜け球が多いと言われていて、そこを修正しろと言われていたので、それに取り組みました」

――この冬、重点的に取り組んできたことはございますか。
 「やはり昨年度以上に精度は求めたいなと思って、振り返って試合とか見るのですが、まだまだ球が甘かったりとか、結果的にアウトでしたけどヒットの可能性が全然あったりとか、ホームランにされた球もあったので、そこをもっと突き詰めたいなと思って取り組んでいます」

――大学日本代表候補合宿ではどのような収穫がありましたか。
 「会話を頑張ってするようにしました。上のレベルの人たちがいっぱいいたので、どんな練習をしているのかなと。あまりそういうのは興味を持たない人なのですが、頑張ってコミュニケーションを取るようにしました。そこで、みんな自分なりの理論を持っていたので、その人に合う、合わないはあると思うのですが、しっかり自分の理論を持って練習するのが大事なのかなと思いました」

――昨季はどのような明大対策を行っていましたか。
 「明大打線は長打も打てるバッターがそろっていますし、足の速いバッターもそろった打線なので、捕まるとずっと連打になってしまうので、抑えるところは自分でしっかり決めていました。ずっと集中するのは難しいので、イニングの重要なバッターをしっかり抑えていくのが、最小失点で抑えられるカギなのかなと思います」

――明大で投げ合いたい投手はいらっしゃいますか。
 「それはもう大室(亮満・文2=高松商)くん。(大室投手の注目ポイントはどこでしょうか)負けず嫌いなところですかね。いいピッチングをしても、自分で納得していなかったり、むすっとしていたりするんです。褒めているのに『いえ』みたいな」

――打者で対戦したい明大の選手はいらっしゃいますか。
 「小島大河さん(政経4=東海大相模)です。(どういうところからでしょうか)スキがない。どこに投げても打たれそうな感じのバッターなので、イメージの中では今年度一番いいバッターなのかなと思っています。対戦楽しみです」

 ――どういう進路を目標とされていますか。
 「今はプロを目指しています」

――チームとしてのリーグ戦への意気込みをお願いします。
 「昨年度は春3位、秋5位で終わったのですが、今年度は春秋4連覇を目指して頑張っているので、それに応えられるようなピッチングをしたいと思います」

 ――ありがとうございました。

渡辺憩捕手
――昨季を振り返って個人としてはいかがでしたか。
 「1年生で何も分からないところからのスタートだったのですが、自分が思っていた以上にはいい出来だったかなと振り返っています」

――昨年度春から秋にかけて心境の変化はございましたか。
 「春は本当に何も分からない状態での試合とかだったので、特に何も考えずに打席だったり守備だったりに就けていたのですが、秋は春が終わって良くも悪くも大学野球のことを教えて、知っての試合が多かったので、考えたり悩んだりする場面が多かったかなと思います」

――春と比較して秋は捕手としてスタメン入りされた試合が多いですが、守備と打撃どちらを買われてのスタメンだと思いますか。
 「いや、自分で言うのは難しいですが、どちらかというと打撃の方を買われてスタメンにしてもらえたのかなとは思っています」

――スタメン定着に向けてどのような取り組みをされましたか。
 「やはり大学生のピッチャーは高校に比べて全然レベルが違うので、真っすぐのスピードだったり、変化球のキレだったりのレベルが高いので、そういう目慣らしというか、基準を上げていくために、速い球で練習したり、いろんないいピッチャーと対戦したり工夫はしていました」

――今のところ打撃の調子はいかがですか。
 「正直あまり良くないというか、最近は少し打てていないですね」

――大学日本代表候補合宿はいかがでしたか。
 「キャッチャーの先輩方と話す機会、一緒に練習をする機会があって、慶應ではあまりやったことがない練習をして、普段関わらない先輩方ばかりだったので、いろんな話を聞いたり、いろんな練習メニューを聞いたりしていました」

――刺激をもらった選手はいらっしゃいましたか。
 「明大の小島大河さんです。(どういうところで刺激をもらいましたか)守備で言うと、安定感がずば抜けて良かったなと振り返っていて、すごく経験を積んでいらっしゃる方だと思うので、そういう経験から出てくる落ち着き具合が一番刺激的というか、印象に残っています」

――憧れのキャッチャーはできましたか。
 「それはもう小島さんですよ。自分のこと覚えてもらっているか分からないですけど(笑)」

――明大で対戦したい投手はいらっしゃりますか。
 「髙須(大雅・法4=静岡)さんでお願いします。身長が高くて球が速くて、プロ注目ですごい方なので打ってみたいな。1回打席に立ったのですが、打ち取られたので次は打ちたいです」

――慶大の注目選手をお願いします。
 「これはもうカズさん(渡辺和大投手)で。今年度は外丸さんが帰ってきて、どっちが1戦目投げて、どっちがエースになるか分からないですけど、カズさんのピッチングに注目してほしいです」

――今シーズンの目標をお願いします。
 「目標は全試合まず出ることで、そして小島さんに負けずベストナインを取りたいです。勝負強さを見といてください!」

――ありがとうございました。

[小松錦葵]