
(20)慶大戦事前インタビュー① 外丸東眞主将、林純司内野手
(この取材は3月19日に行われました)
外丸東眞投手
――昨年度を振り返って、個人としてはいかがですか。
「そうですね。基本苦しいシーズンで、ケガもあったり、不調もあったりで、なかなか自分の思うようなピッチングができなくて。最終的にはベンチからも外れ、チームの勝利にも全く貢献できなかったですし、自分としても全然思うようにいかなかったので、苦しい1年だったかなと思います」
――チームとしては、外丸選手がメンバーを外れたこともあり苦しい結果となりました。
「そうですね。去年は春3位、秋5位という目標にしていたリーグ戦優勝というところには全く届かなくて、それも悔しい1年間だったかなと。ですが秋は優勝が消えた中、最後に迎えた早慶戦で先輩方が2連勝してくれたというのは今年のチームにとっても価値のある連勝だったかなと思います」
――今年度は主将に就任されましたが、経緯などございますか。
「新4年生でみんなで話し合って決めました。僕としても自分がやるのかなと薄々シーズン終盤ぐらいから思っていたので、まさかこう、入学した時の自分からすると、まさかキャプテンになるとは思ってなかったんですけど。そうですね、なっちゃいました(笑)。(堀井監督からの推薦ではなく、部員で話し合って決めたということでしょうか)そうですね。でも監督からも『お前がやるべきじゃないか』という話もありました」
――今年度は主将として、エースとして、そしてご自身のラストイヤーとしてなど背負うものが多いと思います。開幕を目前にして、今までとの心境の違いはございますか。
「今まではまだ先輩がいたので。もちろん自分が抑えるというか、自分が勝利に貢献するに越したことはないのですが、最悪先輩たちがなんとかしてくれるだろうという思いもどこかにあったので、今年からは主将、4年生という立場にもなって、後輩たちが楽にプレーできるように自分たちがしてあげなきゃいけないというか、そういう責任は感じています」
――今年度はどのようなチームにしていきたいですか。
「新チームになってから言っているのは『応援されるチームになろう』ということです。それはチーム内からも、チーム外のファンの方とか観客の方に応援されるのもそうなのですが、チーム全員がその1試合の勝ちに喜べるようなチームをつくっていきたいとはずっと言っています。(そのために心がけていることなどございますか)チーム内だったらみんなとコミュニケーションを取ること。やはり後輩とかはあまり関わる機会が少ないので、みんなとコミュニケーションを取れたらいいなというのは思っています。そしてファンの方々に向けては、神宮で全力でプレーすること一番なので、みんなでやっていきたいなと思います」
――続いて明大について伺います。明大打線に対してはどのような印象をお持ちですか。
「いや、やっぱ明治強いですね。嫌なバッターがそろっているというか、それこそ足が速いバッターもいれば、しっかり長打を打ってくるバッターもいるんで、1番から9番まで気が抜けない打線だなと思います」
――これまでは明大打線が外丸選手を打ちあぐねる試合が多くありました。対戦する中で気をつけていたことなどございますか。
「やはり力のあるバッターはそろっているので、打たれることはもう仕方がないかなと。そんな中で、無駄なランナーを出さないとか、点を取られることもあるので、そこをできるだけ少ない点数で切り抜けることです。0点に抑えるというよりかは、できるだけ最少失点でという意識です」
――今季の明大は左打者が多いラインナップとなりそうですが、左打者に対しての攻略法を教えてください。
「ツーシームという外に逃げていくボールがあるので、それで打たせていけたらいいなという感じです。基本はそのボールを軸として、あとインコースを使って打ち取っていきたいなという感じですね」
――この冬重点的に取り組んだことがあれば教えてください。
「去年フォームを少し変えたのですが、それがあまり合わなかったので、自分に合う投げ方をずっと探していました。(今のところ手応えはいかがですか)結構順調で、いい感じに投げることができています」
――進路についてはいかがですか。
「プロに行きたいとずっと思っているので、プロ志望です」
――今年の慶大のブレーク候補を教えてください。
「ピッチャーだったら、水野という2年生のピッチャーがいて、結構良いですよ。そんなに球速は速くないですが、オープン戦とかもずっと抑えています。結構良いんじゃないですか?(笑)。野手は八木陽です。守備もいいし、バッティングも良いです」
――最後に意気込みをお願いいたします。
「ラストイヤーなので優勝したい気持ちが強いです。自分のピッチングでチームを勝たせればそれが一番ですけど、チームの勝利のために頑張りたいなと思います」
――ありがとうございました。
林純司内野手
――昨年度を振り返っていかがですか。
「1年生の時から出させていただいて、結構緊張もしたのですが、それでも楽しんで、がむしゃらに失敗を恐れずにできたのかなって思います。大学生の球は速く、ストレートに全然対応できないのが一番悔しかったです(特に対戦してみて圧倒された投手はいらっしゃいますか)菱川投手(一輝投手・文4=花巻東)です。150キロ超えたらすごいです。びっくりしました」
――冬に取り組んだことを教えてください。
「速い球に結構苦労したので、打ち返せるようなスイングを身につけられるように頑張りました。下半身のトレーニングは意識しました。スイングの強さはもちろんなのですが、結構ボールの下を振ってしまう癖があるので、しっかり上を叩けるようなスイングを身につけられるように頑張りました」
――明大で対戦してみたい投手はいらっしゃいますか。
「高校の先輩の久野さん(悠斗投手・商4=報徳学園)と、榊原さん(七斗外野手・情コミ3=報徳学園)も高校の時はピッチャーをされていたので、ちょっとピッチャーをやってもらって(笑)、対戦したいです」
――明大のチーム全体の印象はいかがですか。
「打力が線になって攻撃してくるので、怖さはあります。あと、投手の層がすごく厚いというのがプレッシャーになっています」
――守備でこだわっている点などあれば教えてください。
「グローブをしっかりきれいにして、気持ちもきれいにすることです。あと大切にしていることは一歩目です。結構自信があるので、そこは誰にも負けないようにこだわってやっています。(グローブのこだわりなどございますか)内野って浅めのグローブを使っている人が多いのですが、ちょっと深めが好きです。がっしりとつかみたいタイプなので深めにしています」
――大学4年間で目標などございますか。
「ベストナインを今年取って、2、3、4年と3年連続で取ることと、首位打者を1回取りたいです」
――憧れの選手はいらっしゃいますか。
「アストロズのホセ・アルトゥーベ選手です。身長は168センチくらいですがすごくホームランを打つんです。小さくても長打を打てる選手が理想です」
――ありがとうございました。
[橘里多]
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