
(14)ルーキー特集⑬/マーティン・ファイリン
創立150周年の節目に、競走部は『箱根駅伝優勝』という大きな目標を掲げ、新たな挑戦へと踏み出した。その象徴となるのが「紫紺の襷プロジェクト」。伝統を受け継ぎながら、箱根への道を切り開くべく、今年度も新たな仲間が加わった。そして、短距離・競歩の選手たちもまた、明大の名を背負い、それぞれの舞台でさらなる飛躍を誓う。彼らが胸に秘める覚悟とは——。未来を担うルーキーたちの決意に迫る。
第13回は短距離部門・マーティン・ファイリン(文1=相洋)のインタビューです。
(この取材は3月12日にオンラインにて行われたものです)
——明大を選んだ理由をお聞かせください。
「これまでお世話になってきた先輩方が2人いるのですが、自分が高校1年生の時から身近で活躍をしているところを拝見していたので、その時からまた一緒に陸上をやりたいなと思いながら陸上をやっていました。2年生の後半になっても、実績があまりなかったのですが、3年生の6月のインターハイ予選でいきなり記録が伸びて、明治大学の方から声を掛けていただきました。もう明治大学にしか行く選択肢しかなかったです」
——その先輩のお名前を教えてください。
「中谷颯汰(農3=相洋)先輩と民谷頼里(法2=相洋)先輩です」
——記憶に残っている大会はありますか。
「昨年度の6月に行われた神奈川県選手権が一番の思い出です」
——理由を教えてください。
「今までは49秒台でずっと走っていて、県のトップではなかったのですが、初めてその大会で1位になれたからです。インターハイ予選が終わったのが月曜日で、疲労が残りつつ、神奈川県選手権をその週の土曜日に迎えました。神奈川県選手権は大学生も出られる大会なので、大学生から刺激をもらい400メートルで1位を取ることができました。県で1、2位を取ったことはなかったのですが、その2週間後に4×400メートルリレー(マイル)でも、初めて1位になり、マイルと400メートルで2冠できたのが一番の思い出です」
——ご自身の強みはどこだと思いますか。
「悪い走りをした後でも、すぐ切り替えられるところです。悪い走りをしてしまったら1回だけ動画を見て、そこでどこができていないかを分析します。何回も見ると、もっと自分の走りのダメだった部分が分かってしまうので、それをあまり考えないようにしています。あと、陸上をあんまり家に持ち込まないようにしています」
——オンオフがはっきりしているタイプですか。
「競技場にいる間は陸上のことを考えて、競技場から出たらもう陸上のことはあまり考えないですね」
——克服したい課題は何かありますか。
「まだ足の流れが少し(回転が)後ろ気味でうまく調整できていないのが課題です。あと腕振りと腰の反りが連動してしまっているので、それを大学の4年間で改善したいと思っています」
——大学生活も含めた目標をお願いします。
「高校では陸上一本でずっと3年間やってきたので、もう少し視野を広くして、これから社会人になっていく上で、社会経験をたくさん積みたいです」
——今年度はどのような1年にしたいですか。
「まず明大の雰囲気に早く慣れて、主力の選手として活動していきたいです」
——ありがとうございました。
[武田隼輔]
※写真は本人提供
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