(10)ルーキー特集⑨/長谷川慶

2025.04.06

 創立150周年の節目に、競走部は『箱根駅伝優勝』という大きな目標を掲げ、新たな挑戦へと踏み出した。その象徴となるのが「紫紺の襷プロジェクト」。伝統を受け継ぎながら、箱根への道を切り開くべく、今年も新たな仲間が加わった。そして、短距離・競歩の選手たちもまた、明大の名を背負い、それぞれの舞台でさらなる飛躍を誓う。彼らが胸に秘める覚悟とは——。未来を担うルーキーたちの決意に迫る。

 第9回は長距離部門・長谷川慶(営1=韮山)のインタビューです。(この取材は3月8日に行われたものです)

——今までは中距離を中心に取り組んでいましたが、大学で駅伝を中心にしたい理由はありますか。
 「テレビで箱根駅伝(箱根)を見ていて、小さい時からの憧れがあるので、紫紺のユニフォームを着て走りたいと思ったからです」

——明大を選んだ理由は何ですか。
 「自分の高校の先輩で小澤大輝(令5政経卒・富士通)さんがいて、自分で引っ張る姿を見たり、長期休みに高校に訪問していただいた時もすごくいい方で、憧れがあって明大を選びました」

——明大の競走部にはどのような印象を持たれていますか。
 「自分で考える場面が多いなと思います。例えば補強は集団で行わないので、自分で時間を見つけて行っていたり、自分自身で強くなるというイメージがあります」

——最も印象に残っている駅伝の大会は何ですか。
 「高校2年時の静岡県高校駅伝です。チームとしては全国高校駅伝を狙っていて、自分は3区を走りました。しかし脱水になってしまって、チームにすごく迷惑を掛けてしまいました。悔しい思いをして、結局チームも2位でした。自分がちゃんと走れていたら全国には進めたと思います。進学校だったので、先輩の多くは一般入試で大学に進む中で12月まで残ってもらったのに、自分が足を引っ張ってしまったのが申し訳なかったです。他の先輩方に『来年自分が引っ張る立場になってこの悔しさを晴らしていいんだよ』と励まされて、自分が引っ張って強くならなきゃいけないなと思うきっかけとなった駅伝です」

——自身の強みはどこだと思いますか。
 「ロードや駅伝が得意です。単独も集団も両方ともいいと思います」

——課題に感じている点も教えてください。
 「勝ち切るレースがもう少しできればいいなと思います」

——改善するために、力を入れている練習はありますか。
 「補強はかなりやるようにしています。高校時代は時間がない中だったので、短い時間で大事な部分だけをやる補強だったのですが、今は寮にトレーニングルームがあるので、うまく時間を見つけてしっかり全身を鍛えられています」

——箱根で走りたい区間はありますか。
 「5区です。登りが得意だからです」

——4年間を通しての目標を教えてください。
 「昨年度は箱根に出られなかったので、まずシード権が今の目標ではあります。ただ自分が上級生になった時は、自分の行動でチームを引っ張っていきたいなと思います」

——目標のタイムはありますか。
 「5000メートルは13分台と1万メートルは28分ぐらいを絶対に出したいです」

——ありがとうございました。

[武田隼輔]