
(3)「誰からも愛されるチームになって優勝する」楠田知己 新体制インタビュー
昨年度、明大は全国大学選手権(選手権)ベスト4となり『奪還』とはならなかった。今年度は平翔太主将(商4=東福岡)が先頭に立ち、スローガン『完遂』のもと、7年ぶりの頂点を目指す。本連載では新チームの監督と幹部となる4年生のインタビューを全6回にわたって紹介します。
第3回は楠田知己(商4=東海大仰星)選手のインタビューをお送りします。(このインタビューは4月1日に行われたものです)
――昨年度を振り返っていかがですか。
「自分は大学2年生の時にケガをしてしまい、1年半ラグビーをやっておらずグラウンドの中で関わるということがあまりできませんでした。そんな中でも選手たちと関わりながら大学日本一『奪還』を目指していましたが叶わなかったので、先輩の『奪還』も引き継ぎながら、自分たちで決めた『完遂』をもとに日本一になりたいと思っています」
――最高学年になり変化したことを教えてください。
「私生活の部分で細かいところにこだわろうということで、寮則にちゃんとこだわることをしっかり後輩たちに言動で示しています。完璧ではないですけど、ちゃんと良くなっていると実感しているので、変わりつつあるのかなと思います」
――副将に決まった経緯を教えてください。
「4年生で幹部を決めようという話をしていました。主将を決める時に自分たちの学年はあまり誰が主将だというのがなかったので、みんなでこの人はどういうところがあって、どういいなどとどんどん挙げていって主将は平(翔太・商4=東福岡)になりました。その候補(主将候補)に僕も利川(桐生・政経=大阪桐蔭)も上がっていたということで(副将に)いいのではないかとなりました」
――2人の副将という形はどのように決まりましたか。
「僕も含めて中学高校で主将、副将になった経験があまりないということから、リーダーが2人よりも、3人体制の方がいいのではないかということと、副将の立場でも利川と僕で、プレーで引っ張るタイプと、私生活でも言葉や態度で示せるという違った強みがあるので、そのようなところから3人になりました。でも3人にしようというこだわりはあまりなかったです」
――副将に就任されてプレッシャーなどはありますか。
「特に感じていないですね。1年半ラグビーをやっていなかったということもありますが、それこそ私生活の面であったり、何か気づいたことやチームに対していいなと思ったことをしっかり発信できるところなどで自分にしかできないこともあるなと感じているので、あまりプレッシャーは感じてないです」
――現在のチームの雰囲気はいかがですか。
「新チームが始まってから、JTS(JAPAN TALENT SQUADプログラム2025)やセブンズ(日本代表)に選手が選ばれていて、あまりチーム全体で活動することができていませんが、私生活の面でも変わってきていると感じており、下級生に対してもしっかり関われていて雰囲気自体はいいと思っています。でも、やはりいろいろなところに呼ばれているメンバーがいない中で、自分たちもレベルアップできるように、上級生が引っ張っていけたらなと思います」
――今年度どのようなチームにしていきたいですか。
「誰からも応援されるチームをしっかり1年かけてつくって優勝したいと思います」
――『完遂』に込めた思いを教えてください。
「(今までの)明治を振り返ってしばらく優勝できていませんが、自分たちがやると決めたことをしっかり完遂できたら日本一を絶対に達成できると思っています。全て日本一につなげるために完遂すると決めたので、明治を応援してくれている人たちに日本一を見せられるようにしたいなと思います」
――今年度のチームとしての意気込みをお願いします。
「ファンの人たちからももちろん、上級生として下級生などから内部でも愛される、また試合に出ているメンバーは試合出ない人からも愛されるような、誰からも愛されるチームになって優勝したいです」
――ありがとうございました。
[岩本文乃]
◆楠田 知己(くすだ・ともき)政経4、東海大仰星高、184センチ・104キロ
4年生になり大学生活は一瞬だと実感している楠田選手。「日本一目指しながら、たまに息抜きをするときは、みんなとの時間を大切にしたいなと思っています」
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