(5)いざ2連覇へ 島野組の戦いが幕を開ける/関東大学1部リーグ戦展望

2025.04.04

 4月5日から開幕する第99回関東大学1部リーグ戦(リーグ戦)。昨年度圧倒的な強さで無敗優勝を果たした明大。新たに池上寿之氏を監督に迎え、新主将に島野怜(法4=仙台育英)が就任した。開幕戦は5日、昇格組の日体大。連覇への道のりが始まる。

転換
 今シーズンから池上監督就任により、伝統である三原則の〝球際、切り替え、運動量〟を維持しつつも新たなスタイルを模索。先日行われた東京都サッカートーナメント学生系の部でも1部リーグに所属の国士大に快勝を収めるなど徐々に光は見え始めた。だが、「まだ90分でやったことが少なく、体力不足が目立った」(池上監督)と課題も浮き彫りとなる一戦でもあった。ここをどう修正していくかが今シーズンのカギとなる。

牽引
 昨シーズン主力を張った中村草太前主将(サンフレッチェ広島)などが抜けた穴は大きなものだ。ここを埋めるべく島野へと白羽の矢が立つ。1年時からスタメンを経験し、酸いも甘いも知る選手だ。また、鍛えられた肉体は〝フィジカルモンスター〟と称されるほど。強豪・仙台育英高時代にも主将経験があり、リーダーシップは折り紙付きだ。今シーズンに向けても「ピッチ内では絶対的な存在感を放ち、ピッチ外ではチームを良くするために動くキャプテンを目指している」と意気込みを語る。明大サッカー部を勝利へ導く準備はできている。

貫徹
 昨シーズン達成した無敗優勝により他大は明大撃破に照準を合わせることが予想される。昨年度も8節以降厳しいマークで黒星こそなかったものの苦しめられる場面が目立った。だが「そこを受け身になるのではなく、自分たちの記録にチャレンジして一つ一つ目の前の試合を勝っていきたい」(大野海翔・商4=浦和レッズユース)と無敗記録継続へ気合は十分。2連覇その思いに陰りはない。ただ一心に勝利を追い求めていく。

[早坂春佑]