
(1)「日本一にふさわしいチームづくりをしていきたい」平翔太主将 新体制インタビュー
昨年度、明大は全国大学選手権(選手権)ベスト4となり『奪還』とはならなかった。今年度は平翔太主将(商4=東福岡)が先頭に立ち、スローガン『完遂』のもと、7年ぶりの頂点を目指す。本連載では新チームの監督と幹部となる4年生のインタビューを全6回にわたって紹介します。
第1回は平翔主将のインタビューをお送りします。(この取材は3月28日に行われたものです)
――昨年度を振り返っていかがですか。
「いいチームづくりはできなかったんですけど、徐々に夏合宿が終わってから、チーム力は上がっていったんじゃないかなと思います」
――最上級生になって変わったことはありますか。
「ミーティングとかで話す機会が増えてきました。そういう面では練習動画をしっかり見たりというのは意識しています」
――主将に任された時の心境はいかがでしたか。
「明治の顔というのはやっぱり責任感が大きいかなと思います。あまり意識しすぎてもプレーに響いてくるので、頑張ってやっていこうかなと思っています」
――昨年度の木戸組と比べて違いなどはありますか。
「去年よりも寮則にこだわるようになりました。試合に選ばれているメンバーも(寮則を)守らないと、部員内で応援されなくなるので、そういうのは変えていこうと思って、各学年でグループ内で声を掛け合っています」
――今年度目指す選手像はありますか。
「元々声かけとかあまり得意な方ではないので、プレーでずっとピッチに立ち続けられるような選手になりたいと思います」
――センターとして意識していることはありますか。
「今年のキャプテンが他の大学でもセンターが多くて、U―20でも一緒になった選手も多いので、その人たちには負けたくないなと思います」
――どんなチームを作っていきたいですか。
「目標は日本一なんですけど、ピッチ外での生活の部分を本当に大事にすると決めました。私生活をおろそかにしてしまうとラグビー面で結果的に出てしまうので、細かいところではあるんですけど、しっかり一人一人に追求してやっていきたいです」
――春シーズンは帝京大や早大など強豪とのマッチもありますが、意識したいことはありますか。
「今までディフェンスの部分が追いつけていなくて、それを一人一人が意識を変えることで、絶対トライを取らせないという気持ちは出てくるので、ディフェンスを整えていったら勝てるなっていう気はします。アタックの部分は選手全員が能力は持っているので、ディフェンスが一番メインですかね」
――今年度の注目選手はいらっしゃいますか。
「FWは楠田(知己・政経4=東海大仰星)と利川(桐生・政経4=大阪桐蔭)です。2人ともケガが多いんですけど、プレーすると一番強いというか、ハードワークしますしチームにも欠かせない存在だと思います。BKは東海隼(情コミ4=光泉カトリック)ですね。どこのポジションもできて、丈もあるので、どこから出るか分からないオフロードに注目してもらいたいですね」
――今年度のスローガン『完遂』に込めた思いを教えてください。
「『完遂』は一人一人が与えられた役割を最後までやり遂げるという意味があります。ラグビー面では最後の1分1秒までスキを見せず、全力を尽くすという意味が込められています。私生活は、寮則の徹底を目指していて、そういうのを(テーマとして)あげることで、一人一人が意識して、責任を持たせられるので『完遂』にしました」
――ありがとうございました。
[木曽琴乃]
◆平 翔太(たいら・しょうた)商4、東福岡高。178センチ・94キロ
うどんが大好物の平選手。地元・福岡に帰省した時は必ず行くお店があるそうで「『牧のうどん』には絶対行きます」とのこと!
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