
(5)ルーキー特集④/桶田悠生
創立150周年の節目に、競走部は『箱根駅伝優勝』という大きな目標を掲げ、新たな挑戦へと踏み出した。その象徴となるのが「紫紺の襷プロジェクト」。伝統を受け継ぎながら、箱根への道を切り開くべく、今年度も新たな仲間が加わった。そして、短距離・競歩の選手たちもまた、明大の名を背負い、それぞれの舞台でさらなる飛躍を誓う。彼らが胸に秘める覚悟とは——。未来を担うルーキーたちの決意に迫る。
第4回は長距離部門・桶田悠生(政経1=八千代松陰)のインタビューです。
(この取材は3月8日に行われたものです)
――明大を選んだ理由は何ですか。
「もともと憧れていたのもありますが、育成方針が『自主性』に重きを置いていて、出身の八千代松陰高校とすごく似ていたからです。自分は八千代松陰で成長できたので、ここでも成長できると思いました」
――入部して間もないとは思いますが、雰囲気などは合っていると感じますか。
「すごく合っていると思います。先輩方も優しいので人間関係とかは苦労しないで、陸上競技に集中できると思います」
――高校2、3年時に出場した全国高等学校駅伝競走大会(都大路)の印象を教えてください。
「2年生の時に総合3位になっているのですが、入賞狙いで出場しての3位でした。3年生の時は、優勝を目標にして4位入賞で終わりました。そこで駅伝の難しさを実感したことが強く印象に残っています」
――3年時のインターハイについて、振り返っていかがですか。
「あと2秒で決勝進出を逃してしまって、自分の詰めの甘さを実感させられたレースでした。その悔しさは今も残っています」
――高校時代のレースで、プラスの意味で印象に残っているレースはございますか。
「ないです。本当にまだ人生で一度も満足したレースをできたことがありません。理想の自分のレースを体現できるように、大学で頑張っていきたいです」
――ご自身の走りの中で、どこが課題だと思われますか。
「自分の持っている力がレースであまり出し切れていないと感じています。そこを練習から、レースに近い意識で走れるようにならないとダメだなと思っています」
――反対に、ご自身の強みや持ち味は何だと思いますか。
「外したレースやダメだったレース、ものすごくやらかしたレースもまだないと思っています。安定して成績は残せてはいるのが強みかなと思うので、大学でもそれは続けていきたいです」
――大学ではどのような練習で強化していきたいですか。
「ポイント練習の負荷は間違いなく上がると思うので、そうなるとよりレース本番に近い練習にはなってくると思います。その中で自分自身としても、どれだけレースを意識してやっていけるかが大切だと思います」
――綾(一輝・理工3=八千代松陰)選手はどんな先輩ですか。
「(高校時代は)チームが全然違ったのでほとんど接点はないのですが、真面目というか、ずっと走っている印象があります。みんなが話している時間も1人で黙々と補強をしているような先輩だったので、すごく刺激をもらっていました」
――大学内で意識している同期はいらっしゃいますか。
「阿部宥人(政経1=西武台千葉)くんと岩佐(太陽・商1=鳥栖工業)くんと河田(珠夏・文1=八千代松陰)くんです。みんな高校時代からトップレベルの選手で、でも自分も負けていないと思います。なので離されないように、しっかりやっていきたいなと思います」
――大学で出てみたい大会はございますか。
「やはり箱根駅伝(箱根)ですね。ずっと憧れていた大会でもあるので、箱根は4年間全部出たいくらいです。もともと小学校6年生までテニスをしていて、中学1年生で陸上部に入ったのですが、それも箱根で優勝している学校をかっこいいなと感じたのが(自分の中に)残っていて(陸上競技を)始めたという部分もあります」
――その箱根で走ってみたい区間はどこですか。
「2区です。走るからにはエース区間でいい走りをして、チームを勝利に近づけたいという気持ちがあるので、2区を走りたいという気持ちで今練習しています」
――大学1年目の目標はございますか。
「具体的な数字はまだ分からないので立てられてはいませんが、1年目から走りでチームを引っ張っていくことは意識していきたいです。口だけではなくて、しっかり結果を出して、チームの士気を上げたり、盛り上げたりしていくのを目標にしています」
――4年間通しての目標を教えてください。
「将来的にマラソンをやりたくて、大学で挑戦してみたいなと思っているので、マラソンの学生記録を更新したいです」
――ありがとうございました。
[春田麻衣]
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