(4)ルーキー特集③/小川心徠 

2025.04.06

 創立150周年の節目に、競走部は『箱根駅伝優勝』という大きな目標を掲げ、新たな挑戦へと踏み出した。その象徴となるのが「紫紺の襷プロジェクト」。伝統を受け継ぎながら、箱根への道を切り開くべく、今年も新たな仲間が加わった。そして、短距離・競歩の選手たちもまた、明大の名を背負い、それぞれの舞台でさらなる飛躍を誓う。彼らが胸に秘める覚悟とは——。未来を担うルーキーたちの決意に迫る。

 第3回は長距離部門・小川心徠(情コミ1=学法石川)のインタビューです。
(この取材は3月8日に行われたものです)

――陸上を始めたきっかけを教えてください。
 「小学2年生の時に始めました。きっかけは、走りでサッカー部の子に負けたことです。負けず嫌いな性格なので、陸上教室に入って練習しました」

――明大に進学するきっかけを教えてください。
 「同じ高校出身の大湊(柊翔・情コミ3=学法石川)先輩が一番の憧れです。練習の内容を教えていただいたとき、自分も明大で長距離への適応力を磨いていきたいと思ったからです」

――高校時代で、印象的だったレースはありますか。
 「インターハイ出場を決めたレースが一番印象に残っています」

――どのようなレース内容でしたか。
 「8番手で最終直線に入ったので、入賞できないかもしれないとも思いました。ただ、ここまでやってきたことを出し切ろうと走ったらギリギリ6位になれました。諦めないのは大事だと、レース中に感じました。今でも鮮明に覚えています」

――インターハイは1500メートルに出場されていましたが、振り返ってみていかがですか。
 「悔しい思いだけで、それ以外はなかったです。2年の冬の期間に故障していたのが長引いて、東北大会までに満足できるほど練習を積むことができませんでした。周りの人との力の差を感じて、そこから頑張ろうと思いました」

――陸上を続けようと思った理由は何ですか。
 「ケガをしている期間に、改めて自分は陸上が好きなんだなと思ったからです。トレーニングも自分なりに調べて行いました。『好きこそものの上手なれ』と自分に言い聞かせてやっていたので、大学でも絶対続けて活躍しようという思いがあります」

――コンスタントに練習が続けられるタイプですか。
 「練習では調子の波はないです。練習からしっかりできるように準備しています」

――ご自身の強みや持ち味はどのような点ですか。
 「気持ちの強さだと思います。どのレースも気持ちで最後まで持っていきます」

――現在の課題はありますか。
 「スピードと持久力のどちらに焦点を当てて練習するのかを迷っていました。現在は長距離に力を入れると決めて、距離を踏んで、1万メートルに対応できるようにしようと思っています」

――大学4年間の目標を教えてください。
 「まずはハーフマラソンで61分台を出したいと思います。トラックでは1万メートルで28分前半や27分台を目標にしています」

――ありがとうございました。

[武田隼輔]