(3)関東大学1部リーグ戦開幕直前 インタビュー

2025.04.03

 4月5日から開幕する第99回関東大学1部リーグ戦(リーグ戦)。昨年度圧倒的な強さで無敗優勝を果たした明大。新たに池上寿之氏を監督に迎え、新主将に島野怜(法4=仙台育英)が就任した。開幕戦は5日、昇格組の日体大。連覇への道のりが始まる。

 今回は新主将のMF島野怜(法4=仙台育英)へのインタビュー記事をお届けします。

――主将になった経緯をお聞かせください。
「最初は投票して決まったんですけど、決め直しになって立候補制にしました。そこで自分が立候補した感じです」

――お互いの印象をお聞かせください。
「海翔(大野・商4=浦和レッズユース)の印象は、周りが見えていて責任感もあるし、人に対して言える印象があります。藤井(陽登・営4=矢板中央)の印象は、性格的にも優しいので、人の意見を取り入れるのが上手な印象です。責任感も、もちろんあるので、自分よりも周りが見えていると思いますし、下級生の話を聞く部分も自分よりも優れているのかなと思います」

――スローガンを決めた経緯をお聞かせください。
「自分たちの学年で決めたんですけど、結構話し合いました。自分たちが求めているものと先輩方に見せてもらった明治の基準を自分たちが追い越して、また新しいものを上積みしていくのと、自分たちで歴史をまたつくり上げることをやるために諦めずにやり続ける意味も込めて〝貫徹〟にしました」

――現在のチームの状態はいかがですか。
「今、天皇杯予選2試合をやって勝ってはいますけど、印象としてはまだまだやれるなというのが自分の中では大きいなと思います。まだまだやれるし、もっといいチームになる要素はいっぱいあるので、改善点も多いかなと思います」

――同期の4年生の印象はいかがですか。
「頑張ってくれている部分もあると思うんですけど、4年生として考えたらもっとできると思います。自分も含めてですけど、もっとやらないといけないし、もっとできることがあると思います」

――下級生の印象はいかがですか。
「頑張っているとは思うんですけど、もっとできることもあると思います。今、天皇杯予選の2試合で2年生がベンチ入りを誰もしていない状況なので、そこに危機感をもっと持ってほしいのと、自分のやれることをしっかりやる部分や、その中でも自分がチームに対して何ができるのかをもっと考えれば、チームとしても個人としても良くなると思います。そういう部分を考えると3、4年生もそうですけど1、2年生もまだまだやれることは多くあるのかなと思います」

――チームと個人での目標をそれぞれお聞かせください。
「チームとしての目標は全部のタイトルを取る部分で、個人としての目標は、大学サッカーの中で誰に聞いても、絶対的な存在は島野と言われるような存在になることを目標にしています。数値としての目標としてはまずリーグ戦10ゴールを目標としています」

――最上級生になりましたが、プロへの意識はございますか。
「プロのことはもちろん意識していますけど、チームの結果が出て評価されると思っているので変に意識しすぎずに、まずチームが勝つことを意識しています」

――池上寿之新監督の印象はいかがですか。
「話しやすいという言い方がいいのか分からないですけど、関わりやすさがある印象です」

――昨年度のリーグ戦で無敗優勝を果たしたというプレッシャーもあると思いますが、どのようなチームづくりをしていきたいですか。
「去年以上の強さを出したい気持ちはありますし、去年取れなかった日本一を取る目標があるので、そこに向けて圧倒的な強さだったり、そういう部分をこだわってチームをつくっていきたいです。ピッチ内外で明治が大事にしている部分は絶対にぶらさずに、譲れないものは絶対に譲らないので、そういうチームをつくっていきたいなと思います」

――トップチームとセカンドチームのそれぞれの状況はいかがですか。
「トップはもっとできるという印象が強いですね。練習含めて試合でももっとできるというのと、もっと試合でも相手を圧倒しないといけないというのが強いので、まだまだ足りない部分が多いかなと思います。セカンドはうまくいかないなりに、もがいているというか、がむしゃらにやっているので、そういう部分はとてもいいことなのかなと思います」

――期待している選手はいらっしゃいますか。
「4年生は絶対にやると思っているので、3年生の中で挙げるとしたら、多久島(良紀・文3=青森山田)と小澤(晴樹・政経3=大宮アルディージャ)には期待しています。理由は多久島も小澤も1年生の時からトップで試合に出ていて今3年生になった中で、4年生についていくだけじゃなくてもっとリーダーシップを取ってほしいし、チームを引っ張っていく存在にならないといけない二人だと思ってるので、そういった意味での期待と、守備の要でもありますし後ろからチームを鼓舞する部分とボールを守り抜く部分に期待しています」

――攻撃陣についての印象はいかがですか。
「一人で打開できる選手というか、違いを見せられる選手がいると思うので、その選手の特徴を生かせたら相手からしたらもっと嫌なのかなという印象もあります。新しく後ろから今年になってビルドアップすることをやっている中で難しさもありますけど、少しずつできている部分や手応えもあるので、そういった部分をもっと成長させていけば、去年の良さに加えて今年の新しい色も出せると思うので、そういう部分もこだわっていきたいと思います」

――理想の主将像をお聞かせください。
「ピッチ内では絶対的な存在感だったり、チームを勝たせる部分がキャプテンだと思うのでそういった部分と、ピッチ外でもチームのために考えて、チームを良くするために動くのがキャプテンだと思うし、常にどんな時もチームの状態がうまくいってない時でも前を向いて先頭に立ってやるのがキャプテンだと思うので、そういうキャプテンになれるように頑張りたいなと思います」

――リーグ戦の意気込みをお願いします。
「リーグ戦は全ての試合で圧倒して勝って自分たちも成長して積み重ねていけるようなリーグ戦にしたいと思いますし、結果にこだわってやっていきたいです」

――ありがとうございました。

[田上愛子]

◆島野 怜(しまの・れい)法4、仙台育英、182センチ・70キロ