
(8)ルーキーインタビュー拡大版/新歓号特別企画
4月1日発行の「明大スポーツ」第545号の2、3面にて、今春から明大に入学する選手たちの特集を行いました。輝かしい成績を残してきたルーキーたちの思いに迫り、明大での4年間の意気込みを伺っています。今後のさらなる飛躍に大注目です。
今回は3面に掲載しました、端艇部 渡邉義士心ルーク(文1=会津)のインタビューです。
(この取材は2月23日に行われたものです)
――競技を始めたきっかけを教えてください。
「中学校では陸上をやっていたんですけど、高校では少し陸上から離れて他の運動部をやってみたいなと(思いました)。それで、中学校の陸上で一緒だった先輩方の多くが同じ高校のボート部に入部していて、仲のいい人も多くいるので自分も入ろうと思い、ボートを始めました」
――陸上では主にどの種目をやっていましたか。
「主に中距離と長距離をやっていました」
――会津高は端艇の強豪校なのでしょうか。
「そういうわけではないです。7年ぐらい全国大会で入賞したというのもないです」
――高校時代の練習量を教えてください。
「うちの学校はボート場まで結構遠くて、平日は全然練習ができなくて、大体2時間くらい学校で練習したり、あとは筋力トレーニングをしたりしていました。週末に練習を土日の2日間、午前中だけやるみたいな感じです」
――2年時の全国高等学校選抜ローイング大会ではシングルスカル5位入賞し、飛躍した年だと思いますが、1年時から2年時にかけてご自身としても成長したという実感はありましたか。
「その入賞した全国大会が2年生の3月だったので、2年生の冬に結構上達を感じました」
――主にどのようなトレーニングをされましたか。
「自分は後半でバテるのがネックで、それは自分できちんと理解していたので、毎朝エルゴを取り出して、10分間の自分が出せる全力を出す練習をしました。このおかげで後半でもついていけるような体力がついて、それが良かったと思います」
――3年時の主な大会実績を教えてください。
「3年生はU―19世界選手権に出場したのと、Uー19アジアジュニア選手権で男子クォドルプル2位を取りました」
――以前は主にシングルスカルでの出場でしたが、団体競技であるクォドルプルとの違いはどのように感じていますか。
「自分はずっとシングルをやっていて、人と合わせるのが結構苦手だったので不安を感じていたんですけど、日本代表の合宿を通して徐々に自分の技術も上がっていって、クォドルプルにも慣れて、大会では自分が出せる最大限の力を出せたんじゃないかなと思います」
――日本代表の合宿で感じたことはありますか。
「正直、自分は他の日本代表のメンバーと比べると、力が一段と劣っていると思っていました。その中で周りの全国トップレベルの人たちから吸収できることを死ぬ気で探し出して、それを自分できちんとできるようにしてやっていきました。それが本当にいい仕事になって、自分の成長につながったと思います」
――中学時代は陸上部とおっしゃっていましたが、それ以前のスポーツ経験はありますか。
「小学校は水泳を3年間習っていました」
――以前から持久力が求められる競技をされていますが、他競技の経験が端艇につながっている感覚はありますか。
「はい。端艇と並行して趣味で自転車もやっていて、家からボート場まで往復60キロあるんですけど毎回自転車で行っていました。それで体力がついたと思うので、陸上などと同じように自分の体力の向上につながったんじゃないかなと思います」
――悔しかった出来事はありますか。
「2年生の時に出場した東北大会(東北高等学校ボート選手権)で4位だったんですけど、1位と3位が同じ県の人で。その前の県大会で3位だった人には勝ったんですけど、東北大会で負けてしまったことが転換点でした」
――明大に進学を決めた理由はありますか。
「端艇は団体として協調性があることが大事だと思っていて、全日本新人(全日本新人ローイング選手権)で見た明大の先輩たちの姿を見て、協調性があって競技にも生かせて強いチームになるだろうなと思って明大へ入学を決めました」
――大学での目標と意気込みをお願いします。
「大学では日本一を取って、明大に貢献できるような選手になりたいと思っています」
――ありがとうございました。
[野原千聖]
※写真は本人提供
◆渡邉 義士心 ルーク(わたなべ・よしとしん・るーく)福島県出身、会津高。180センチ、60キロ
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