
(7)ルーキーインタビュー拡大版/新歓号特別企画
4月1日発行の「明大スポーツ」第545号の2、3面にて、今春から明大に入学する選手たちの特集を行いました。輝かしい成績を残してきたルーキーたちの思いに迫り、明大での4年間の意気込みを伺っています。今後のさらなる飛躍に大注目です。
今回は3面に掲載しました、アイスホッケー部 工藤授(政経1=駒大苫小牧)のインタビューです。
(このインタビューは3月4日に行われました)
第7回はGK工藤授(政経1=駒大苫小牧)のインタビューをお届けします。
——アイスホッケーを始めたところから今までの経歴を教えてください。
「5歳の時に岩手県でアイスホッケーを始めて、小学校6年生までやりました。中学からは栃木県の日光東中学校に行って、高校は駒沢(駒大苫小牧)に入学しました」
——アイスホッケーを始めた理由は何ですか。
「親戚がアイスホッケーをやっていて、それの影響を受けて始めました」
——ご自身の強みを教えてください。
「自分は安定感あるのが強みです。1本目打たれたあと、そのリバウンドに対しても早く反応することを意識しています。また、ディフェンスとコミュニケーションを取ってパスをつなげることや、余裕があったらフォワードにパス出すという積極的なプレーができるという点も強みだと思います」
——小学6年生の時にはジャパンセレクトにも選出されていましたが、小学生時代を振り返っていかがですか。
「小学校の時は父がずっと教えてくれていました。それで6年生の時にジャパンセレクトに選ばれて、カナダ行ってという感じです」
——高校時代はどのような3年間でしたか。
「入った時は陸上トレーニングも氷上トレーニングもどちらもきつくて、入る高校間違えてしまったかなと思いました(笑)。でも同世代の仲間も同じ思いして一緒にやったので、毎日が思い出です。ホッケーばかりやっていましたが、精神的にも技術的にも格段にレベルアップできたので、行って良かったと思っています」
——明大に進学を決めた理由を教えてください。
「ポジションを問わず、明治のプレースタイルが好きだからです。あと、将来のことも考えて色々な選択肢を持っておきたいという点もあり、自分にとっていい大学だと思いました」
——明大のプレースタイルには具体的にどのような印象を持たれていたのでしょうか。
「がっちりとしたシステムはあまりありませんが、一人一人の個人スキルが高く、キーパーから見ても観客から見てもすごく楽しいし、強いというところが魅力だと思います。この中に1人の選手として立ちたいという憧れがありました」
——今回明大に進学されるメンバーとのつながりはありますか。
「清水のキャプテンのDF工藤秀生(商1=北海道清水)は自分のはとこです。DF大工原(澪央・法1=北海道清水)も代表で何回もやっているので、基本つながりはあります。みんな顔見知りなので、仲良くやれています」
——インターハイの決勝では工藤秀や大工原率いる北海道清水高と対戦したと思いますが、振り返ってみていかがですか。
「インターハイになったらそのようなことは全く関係なく3年間やってきたことを出し切るだけなので、試合中は考えないでただひたすらやっていました。決勝ですし全校応援もあったので、気合いも入りましたが、清水も14年ぶりの決勝で一番頑張った代なのではないかなと思ったので、試合後に尊敬の気持ちはしっかり伝えました」
——今度はチームメイトとして、ともに戦うことについてはどのように捉えていますか。
「楽しみですね。代表で何回も一緒にプレーしていますが、ディフェンスのレベルが高いので、一緒にできることがうれしいです。安心して自信持って守れます」
——現在明大に所属しているGK吉田尋(法2=北海道清水)とU-18日本代表でチームメイトになった大会があったと思いますが、何か関わりはありますか。
「その時は自分ともう1人同じ世代のキーパーがいて、吉田さんもいました。キーパーは1つしかポジションないのですが、(吉田選手は)学年関係なく面倒見てくれました。後輩を見つつも、自分のプレーも一生懸命やっていて、自分もそのようにならないといけない思い、背中を押されました。プレーもスケーティングは自分より上手で、自分にないところを結構持っているので、吉田さんの良いところを大学行って学ぼうと思います」
——吉田選手と明大の正GK争いをすることについてはいかがですか。
「自分も1年目から出たいという気持ちはあるので、そこは負けないように頑張りたいです。プレー中は学年関係なく一生懸命やらなきゃいけないので、チームのために精一杯自分のできるプレーを出し切って行きたいと思います」
——駒大苫小牧で2年生の時はFW城野友咲(政経2=駒大苫小牧)が主将でしたが、城野選手はどのような先輩でしたか。
「ホッケーのことになったら背中で示してくれました。キャプテンだったので責任もあったと思いますが、誰よりも真剣にチーム引っ張ってくれました。普段は少しいじられたりもしていましたが、ご飯連れて行ってくれるなど本当にいい先輩です。あと、大学の寮の部屋が同じになるので、これからもお世話になると思います」
——大学生活での目標を教えてください。
「親に感謝の気持ちもありますし、学業も抜かりなくやろうと思っています。あと、教員免許も取るつもりです。でもホッケーも自分を管理しながら練習もしっかりやっていこうと思います。多分難しくなるとは思いますが、自分で明確な目標を持って、周りに流されないようにしっかり軸を持ってやりたいなと思います」
[安田賢司]
※写真は本人提供
◆工藤 授(くどう・さずく)岩手県出身、駒大苫小牧高。178センチ、73キロ
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