
(4)ルーキーインタビュー拡大版/新歓号特別企画
4月1日発行の「明大スポーツ」第545号の2、3面にて、今春から明大に入学する選手たちの特集を行いました。輝かしい成績を残してきたルーキーたちの思いに迫り、明大での4年間の意気込みを伺っています。今後のさらなる飛躍に大注目です。
今回は2面に掲載しました、準硬式野球部 金井俐樹(農1=健大高崎)のインタビューです。
(このインタビューは2月23日にオンラインで行われました)
――出身地を教えてください。
「群馬県です」
――地元の自慢はありますか。
「特に何もないのですが、近くに富岡製糸場があることとか、あとは何より自然が豊かなところですかね」
――最近のマイブームはありますか。
「バレーボールにはまっています」
――趣味はありますか。
「音楽鑑賞、音楽を聴くことが好きですね」
――試合前のルーティンはありますか。
「試合前のルーティンはチーム全体でまず円陣をするのですが、それが終わった後にベンチメンバーだけのミーティングもあって、それをすることですね」
――好きな芸能人はいますか。
「最近だとMrs. GREEN APPLEが好きで、その中でも『僕のこと』があるきっかけで好きになりました」
――大学生活で楽しみなことはありますか。
「まず勉強に追い付いていけるのかなというのが一番不安なのですが、どれだけ頭いい子がいるのかと楽しみにしています」
――明大に進学を決めた理由はありますか。
「やはり東京六大学というのは一番の決め手なのですが、野球だけではなくて将来のことを考えた時に少しでもいい大学というか、自分の決めた将来に向かうために有利な明治大学にしました」
――硬式ではなく準硬式を選んだ理由はありますか。
「硬式も良かったのですが、自分の今の立ち位置を冷静に考えた時に準硬式でも十分高いレベルは目指せると思ったので、自分の成長できる環境として準硬式を選びました」
――上京したら行きたいところはありますか。
「東京には1回行ったことがあるのですが、その時は池袋、新宿とか下北沢にも行きました。でもテレビとかで見る所はこれから行きたいと思っています」
――好きな食べ物はありますか。
「いちごが好きです」
――あだ名はありましたか。
「名字で金井と言われることが多くて。強いていうなら、きゃないです」
――家族構成を教えてください。
「父、母、2人の姉、自分です」
――自分の思う長所を教えてください。
「やはり明るさですかね。周りを笑顔にするとまではいかないですけど、楽しませることはできると思うのでコミュニケーション能力が自分の長所かなと思っています」
――野球を始めたきっかけはなんですか。
「野球をやっていた父親の影響が一番大きいですね」
――中学時代は全国準優勝を果たすなど華やかな成績を残していますがいかがですか。
「中学時代は自分の思い描いたものというか、まず自分が試合に出られない状況が全く頭になかったので、どちらかというと試合に出なければいけないというよりかは、どうやってチームをまとめようかというふうに考えていることが多かったですね」
――周りのレベルの高さは実感しましたか。
「そうですね。やはり県選抜とか選抜に選ばれるほどレベルが高いというのは実感しました」
――健大高崎高に進学を決めた理由を教えてください。
「施設が県内だったら一番だったのでそこに強い気持ちがあったというのと、箱山(捕手・トヨタ自動車)という自分の代の一番上だったキャッチャーがいるんですけど、彼が来るとわかった上で挑戦してみようという気持ちがあって選びました」
――きつい練習はありましたか。
「基本的にバッティングとか技術練習が多かったので皆さんが思っているようなきつい練習はなかったです。だからそこで苦労したかというよりかはチームをつくる上で言い合いになったりすることがあったので、そこの方がきつかったかもしれないです」
――高校3年次の春には第96回選抜高校野球大会(センバツ)で優勝を果たしていますがいかがですか。
「正直1カ月ぐらいは実感できなくて、本当に優勝したのかなというぐらいで。でも最初からセンバツ優勝と決めていた中で優勝できたというのはすごくうれしかったです。あとセンバツはコーチがいて、その方がセンバツを最後に辞めることになっていたので、その方のためにもやろうと普段より特別力が入ったというのも大きかったですね」
――春夏連覇を目指す上で、チーム内で意識の変化はありましたか。
「センバツはセンバツでいい大会だったんですけど、夏(甲子園)に9年間出られていなかったので、そこの照準を全員夏に合わせるという意味では苦労しましたし、センバツに出られなかった同期もいるので。そこでレギュラー争いが激しくなって大変でした」
――スタメンでの出場機会が少なかったと思いますが、高校での3年間を振り返っていかがですか。
「全国見てもこれだけレベルの高いキャッチャーの元でやらせてもらえる機会というのは少ないですし、幸せだなというのは自分でも今身をもって感じていることですね。高校時代はやはりどうにかして試合に出たいという気持ちはあったのですが、今振り返ってみれば箱山から吸収したものは多くありますし、3年間ずっと同じポジションでやってきたので、彼はトヨタ(トヨタ自動車)に行きましたけど自分は自分で頑張りたいなと思えるような3年間でした」
――チームのムードメーカーとして意識していたことはありますか。
「明るさというのは長所だと思っていますし、チームをここぞという場面で変えられる能力というのは自分の中で持っていると思うので、それをどう大学野球で生かすかというのは一つのポイントだと思うのですが、とにかく自分らしさというのは忘れずに大学でもやっていきたいなというふうに思います。あとは高校時代とはまた違うムードメーカーになれたらいいなとも思っています」
――スタメン以外のメンバーを集めて円陣その2をやっているとお聞きしましたが本当ですか。
「ベンチは20人でスタメンにはスタメンの役割があって自分たち、スタメン外のメンバーにはまた別の役割があるので、そこで意思疎通というかどうにかして試合に出ているメンバーを気持ちよく試合に出させてあげられるかが自分たちの仕事だと思っていたので、その確認としても円陣その2というのをやっていました」
――三塁コーチャーとして意識していたことはありますか。
「三塁コーチャーはランナーの補助なので、迷わないことを一番意識していました。あとは自分のチームの足だったり、相手チームの肩の強さを分析しながらやっていました。そういうのは試合前のノックとかで分かるのでそこは自分で決めてやっていました」
――フレーミングの評価が高いですがいかがですか。
「いかにピッチャーに気持ちよく投げさせてあげられるかというのがキャッチャーの仕事だと思っているので、的を大きく見せることを意識してやっていました。結果としてフレーミングを評価していただけるのはすごくうれしいです」
――捕手は主に選手とのコミュニケーションが重要だと思いますが、心掛けていたことはありますか。
「自分は副キャプテンもやっていたので、そういった意味では密に選手たちとコミュニケーションを取らないといけない立場で、コミュニケーションというのは一番自分の中で大事にしていました。コミュニケーションの仕方も、自分から一方的に話すのではなくて相手の意見もしっかり取り入れた中で話すというのを意識していました」
――これまでの野球人生の中で味わった挫折はありますか。
「そうですね。挫折は中学時代、かなりの自信で入学してきて(他の選手が)レギュラー取れるはずがないみたいな感じで思っていたのが、高校に来て箱山がいるというのでまず挫折しました。それでも諦めなかったのですが、やはりそれでも出られないことが悔しくて挫折して、結果的に三塁コーチャーになったのかなと自分では思います」
――これからの4年間の意気込みを教えてください。
「準硬式野球部を日本一に導くというのは4年間で自分の中で心に決めていることです。硬式野球とか、他にもいろいろな部活がありますが、準硬式野球部は日本一をしばらく取れていないというのを記事で見て知って、自分がその状況を変えたいと思いました。日本一というのは、はたから見たら『たまたまだろう』とか、そんなふうに思われるかもしれないですけど、それを伝統にしていくというか。周りから見ても当たり前になるぐらい日本一に導きたいなというのは思っています」
――大学での個人としての具体的な目標はありますか。
「個人的にはやはり高校時代はベンチにいることが多かったので、最初からレギュラーとか言ってしまったら先輩方もいるので大口になりますけど、先輩方のいいところを吸収しながら、結果的に自分が試合に出て勝利に貢献するというのは個人の目標としてはあります。あとは大学でもう一度日本一を取ってみたいですね」
――ありがとうございました。
[杉山瑞希]
※写真は本人提供
◆金井俐樹(かない・りき)群馬県出身、健大高崎高。179センチ、83キロ
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