
(98)全国大学選手権・帝京大戦 秋濱悠太副将 試合後コメント
全国大学選手権(選手権)・帝京大戦後、秋濱悠太(商4=桐蔭学園)選手にインタビューを行いました。(この取材は1月4日に行われました)
――帝京大戦の前半を振り返るといかがですか。
「キックの使い方もうまくできていて、プレッシャーも良くて。結果的に相手にプレッシャーをかけて相手がミスしたボールを拾ってというシーンがあって良かったです。でも、ゴール前や相手陣地に入った後にちょっと攻めすぎてFWを使いすぎてしまった部分はあったので、BKの中では後半はボールをもう少し使おうっていう話をしました」
――ハーフタイムを迎えた時はどのような気持ちでしたか。
「結構トライされたシーンがアンストラクチャー的な感じで、ごちゃごちゃってなっているところを行かれてしまったので、そこに対しては気にせずに切り替えて、後半もキックを多く使ってプレッシャーをかけていこうと話していました」
――後半を振り返っていかがですか。
「後半はあまり覚えていなくて。切り替えるのが難しいんですけど、後半は結構自分たちのミスも多かったですし、相手陣地に入っても取り切れない部分は試合を通して多かったので、一個一個丁寧に取り切れていたらまた変わっていたのかなと思います」
――帝京大ディフェンスのプレッシャーはいかがでしたか。
「自分たちももう少し工夫したアタックをしていれば良かったんですけど、結構的が絞りやすいアタックをしてしまったと思います。帝京もそこに対してプレッシャーを与えようと考えていたと思うので、うまくそこにはまってしまいました」
――交代されてからは試合をどのように見ていましたか。
「一番はやっぱり80分間立てなかったので悔しい気持ちが大きかったですけど、そこは頑張っても変えられないので。しっかり切り替えて仲間の応援をしようという気持ちでした」
――ノーサイドの瞬間はどのようなことを考えていましたか。
「やっぱり80分間グラウンドに立てなかったのが悔しかったです。あとは大士郎(木戸主将・文4=常翔学園)やタジ(田島貫太郎・政経4=東福岡)とか4年生が最後まで引っ張ってくれたので、そこと最後まで一緒に勝てなかったのは悔しかったですし、申し訳ないなという気持ちでした」
――試合後はどのようなお話をしましたか。
「『ありがとう』ってみんなに言いました。結構下級生が泣いてくれたので、うるってきましたね。観客席を1周し切った時には泣くこともなく終わっちゃったんですけど、スタッフと握手した時に、トレーナーもめちゃくちゃ泣いていたので、僕も一緒にうるっときちゃって。あと観客の4年生を見るとやっぱり勝たせてあげたかったなという思いがありました」
――1年間、副将としてチームを引っ張ってきましたが、いかがですか。
「あまり声で引っ張るタイプではないんですけど、それでも同期や後輩がついてきてくれて。やっぱり選手権優勝できなかったのはすごく悔しくて、僕や大士郎含め、もっとできたのかなっていう気持ちがあります。でも昨年の4年生がスターばっかりで、その人たちが抜けて不安はあったんですけど、しっかり下級生も頑張ってくれましたし、同期も競争しながら頑張れて楽しめたと思うので、そこは良かったです」
――後輩に向けて伝えたいことはありますか。
「スポーツをやっている以上は勝つことも大事ですけど、ラグビーっていう競技をまずは楽しんでほしいなと思います」
――今後の意気込みをお願いします。
「今後もラグビーは続けるので、勝ち負けではなく、ラグビーを楽しめる選手になりたいです」
――ありがとうございました。
[成田美彩子]
◆秋濱 悠太(あきはま・ゆうた)商4、桐蔭学園高、174センチ・86キロ
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