
(95)全国大学選手権・帝京大戦 試合後コメント①
全国大学選手権(選手権)・準決勝が国立競技場で行われた。前半は先制されるもスクラムで優位に立ち接戦を繰り広げる。しかし後半に点差を広げられ、2年連続の決勝進出とはならなかった。今回は試合後の選手たちにインタビューを行った。
左プロップ檜山蒼介(情コミ2=尾道)
――スクラムに関して振り返ってみていかがですか。
「ノンメンバーの皆さんとスクラムを組んでいたので、それが自分たちの刺激になったというか、自分たちが何をやらなければいけないかっていうのがとても明確になっていたので、それがこういう結果につながったのかなとは思います」
――今シーズンを振り返っていかがですか。
「対抗戦3位になってしまって『奪還』するまで厳しい道のりになるっていうのはわかっていた中で、1試合1試合成長できていたかなっていうふうに感じてて。東海戦、天理戦、今回の帝京戦とどんどんセットプレーの精度も上がってきていますし、チームとしても雰囲気がすごく良かったのかなと思ってるので、とても学びの多いシーズンだったかなっていうふうに思います」
――次は3年生で上級生になります。
「今までずっと1、2年でがむしゃらについていく感じであったりとか、先輩方にご指導いただきながらやっていたことが、今度自分がその立場になるっていうことを考えながらやっていかないといけないっていうふうに思います。今までだったら自分にフォーカスする部分が多かったんですけど、来年から自分じゃなくてチームにフォーカスしていかなければならないと思っています。そういうところは周りに気配りながらじゃないですけど、チームのことも考えながら、自分のことも考えながらやっていけたらなと思います」
フッカー西野帆平(文3=東福岡)
――試合を振り返っていかがですか。
「対抗戦でも入りの部分で負けてしまったところもあったんですけど、今日も入りの部分で負けてしまって。でも前半戦の後半に修正できた部分はあったんですけど、後半でコリジョン、接点の部分で受けてしまってた部分が多かったので、そこは来季に生かしたいなっていうふうに思います」
――FWとしてセットプレーを振り返るといかがですか。
「今日はセットプレーは前半に関しては満点の出来かなっていう感じではありました。もう春、夏、対抗戦と3戦やってきて、スクラムの部分ではだんだん成長してきたと言っても、まだ相手がちょっと上手な部分があったんですけど。けど、今日の試合に関しては結構スクラムで優位に立てたかなと思います」
――来シーズン最上級生として意識したいことはありますか。
「今年も2番としてスタメンでやってきたんですけど、さらにそのセットプレーの部分で引っ張っていきたいです。最近、今季は明治と言えばFWっていうところがちょっと自分の中では薄れてきてるのかなという感じだったので、来年はもう明治といえばFWと言われるように、セットプレーを全部圧倒できるようなチームを僕が引っ張っていって作り上げたいと思います」
右プロップ倉島昂大(営4=桐蔭学園)
――ノーサイドの瞬間の気持ちはいかがでしたか。
「不思議と負けた感じがしなかったんですよね。FWの自分としてはセットプレーもすごく勝っていましたし、あれ負けたの?みたいな、そういう気持ちでした。僕は今試合でラグビーから引退したので、実質人生で最後の試合だったので、そういう部分で負けてしまったことはすごく悔しいです。でも自分が任されたスクラムやセットプレーの部分で、役割を全うすることができたのですごく清々しい気持ちでした」
――応援してくださったファンの皆さんに一言お願いします。
「101年目っていうところで今まで100代の人たちが積み上げてきたものを、自分たちがつながなきゃいけないって思っていました。去年のメンバーも全然いなくて一列は全員変わってすごくプレッシャーの部分はあって、春夏のときは明治は大丈夫なのかみたいなお話もあったんですけど。今こうして選手権でしっかり結果を残して、そこまでついてきて信じてついてきてくれたファンの皆さんには感謝しかないです」
――チームメイトに伝えたいことはありますか。
「自分は4年生でスタートメンバーに初めて入って、スクラムでは後ろに去年も出ていた同期がいて。本当に僕は頼りない部分もすごくあったと思います。でも最後まで、自分が絶対何かやってくれるっていうふうに役割を任せてくれて、 最後まで一緒にプレーすることができたので、そういう部分では本当に感謝しかないです」
左ロック田島貫太郎(政経4=東福岡)
――試合振り返っていかがですか。
「楽しい試合でした」
――ラインアウトに関してはいかがですか。
「ラインアウトもスクラムと同じで、セットプレーはほとんど勝ってたと思っているんであとはもうフィールドでミスさえなければ完璧でした」
――選手権を振り返っていかがですか。
「順調でしたけど東海、天理、帝京と全部強くてきつい試合で接戦も多くて楽しかったです」
――4年生とお話しされたことはありますか。
「まず謝って、ごめんね、いいよって。それの繰り返しでした」
――4年間振り返っていかがですか。
「色々あったんですけど、あっという間で楽しかったです」
左フランカー最上太尊(商3=仙台育英)
――試合全体を振り返っていかがですか。
「自分たちで意識していたところが後半できていなくて、帝京大さんに全部持っていかれたって感じです。自分たちのディシプリンの部分の差が出てしまったと思います」
――選手権全体を振り返っていかがですか。
「3回戦から始まって成長していったんですけど、準決勝で負けてしまうっていうので力不足であることは痛感したかなと思います」
――来年度は最上級生という立場になりますがどのようなことを意識していきたいですか。
「ここまで来ると反則1つが試合を決めてしまうことを痛感したので、自分たちのやってきたことを信じてミスせず、後半もより一層集中してミスなくいけるよう後輩たちにも声掛けできれば、いいチームができるのかなと思います」
金勇哲(営4=大阪朝鮮)
――試合後にチームでお話しされたことはありましたか。
「監督が今年はいいことばっかりじゃなかっけど、このチームでもっと成長したかったっていうふうにおっしゃっていて、いつもFWコーチも試合後にプレーに関して言ってくれるんですけど、今回はもう、ただよくやったって言ってくれました」
――1年間を振り返っていかがでしたか。
「終わり方もそうですけど、楽しいことだけじゃなかったですし、色々精神的にもあったんですけど、最終的に本当にやれてよかったなと思います。『奪還』したかったっていうのが本心で、花園で負けた時もそうだったんですけど、心の中にすっぽり穴が空いたような、喪失感があります」
――後輩に何か伝えたいことはありますか。
「後輩も負けていて、そんなに簡単じゃないことは分かっているので。でも今年は下級生もたくさん出てきて経験は増えたので、来年こそっていうのは思いました。来年はいける、フロントローは頑張れよと一緒に(スクラムを)組んでいたじゅんぼう(伊藤潤乃助(文2=常翔学園)や山口匠(政経2=流経大柏)とかには言いました。僕が言うまでもなかったんですけどそれだけです」
――ありがとうございました。
[ラグビー担当一同]
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