(5)BKリーダー・中村太陽 特別事前インタビュー
体同連ラグビー部(MRC)が第32回関東学生クラブラグビー選手権大会(関東学生)で7年ぶりの優勝を果たした。その結果12月22日に兵庫県で行われる第23回東西クラブ対抗試合に出場し、関西クラブ1位と対戦する。そこで、日本一がかかる大一番に挑むMRC部員にインタビューを行った。
今回はBKリーダー・中村太陽(商4=明大中野)のインタビューをお送りします。(この取材は12月17日に行われたものです)
——関東学生で優勝した際の率直な感情を教えてください。
「もちろんうれしかったんです。決勝で完勝できたんですけど、そういう勝ち方をするとは思っていなくて。喜びももちろんあったんですけど、驚きというか、そっちの方が勝っちゃって意外な感じでした」
——昨年度と比べて今年度優勝できた要因を教えてください。
「去年と違うなって思うのは、底上げっていうのを結構ターゲットとしてやってきて、春も入ってきた1年生とか2年生とか下級生をいっぱい出したりして、練習試合もちゃんと均等にいっぱいみんなメンバーを試合に出したりして、結構経験を積むようにしていました。その子たちがメンバーに絡んだり、例えば試合に出るチームがアタックをする際のディフェンスの練習とかにもその底上げが生きてそれが結構要因なのかなと思いました」
——昨年度はメンバーが固定されていましたか。
「固定されていて、力のばらつきとかもあったりして、それで誰かがケガをした際の穴埋めが結構効かない状態、そこでちょっと徐々に崩れていっちゃう状態もありました。実際僕も昨年ラスト2戦を残してケガをして離脱しちゃったんですけど、その際のちょっと安定感がちょっと減っちゃったりとかしたのを見ていて、その面で今年は結構違うかなと思います」
——今年度のチームのテーマである『Challenge』に込めた思いを教えてください。
「やっぱり昨年2位ということで、もちろん今年もチャレンジャーの気持ちを持って挑もうということで。あと昨年どうしても格下の、僕たちより下の順位のチームと戦う時にちょっとおごりがあるというか、内心勝てるだろうっていう思いでギリギリな勝ち方をしたりとか、本当に気持ちのいい勝ち方ができなくて、チームの雰囲気が悪くなっちゃったりしていたので、今年は本当にどんな相手でも、チャレンジャーの気持ちを持って、もう徹底的に行こうっていうことでチャレンジっていうテーマにしました」
——今年度のチームの特徴や雰囲気はいかがですか。
「いい意味で上下関係があんまりないというか、本当に先輩後輩関係なく仲良くて、あと結構後輩からの意見も出しやすい環境というか、言ってくれる子もいるので本当に助かっています」
——意見を言うのは練習内容とかの提言などですか。
「練習内容は主に僕たちが決めているんですけど、プレーに関してとか、このプレーをもっとこうした方がいいとか、ミーティングの際は結構言ってくれる子がいて助かります」
——メニューや戦術はリーダー陣が主に決めていますか。
「基本リーダー陣が決めてそれを共有するという感じで。その際も結構この方がいいんじゃないかとか言ってくれる子もいて、それは結構今年の雰囲気の特徴なのかなと思っています」
——練習の際に意識していることはありますか。
「とにかく後輩たちを巻き込んで練習する。やっぱり体育会と違うこととして、やっぱり楽しさっていうのがあると思うので、そこでその魅力っていうのを後輩たちにも感じ取ってほしいなと思っています。4年が楽しむのはやっぱ当たり前だと思っていて、それを後輩たちも一緒に楽しんでもらえる環境作りっていうのは意識しています」
——体動連でありながらここまで強い要因を教えてください。
「みんなが楽しいっていう気持ちを持ってラグビーやってくれるからこそ、やっぱ向上心を持ってやってくれているのかなと思っています。僕も高校の頃とかは結構監督が怖くてあんまり楽しさを持ってラグビーができていなくて、大学入ってからすごく楽しいなって思ってラグビーをしています。そのおかげでやっぱり自主練とかも積極的にするし、ラグビーに対しての向き合い方が変わったなと思って。本当にラグビーを心から好きで楽しむっていう気持ちがあるからこそ、本当に向上心がある。それはみんな結構同じなのかなと思っています」
——中村選手始め明大の付属高出身の選手が多いですがチームにいい影響をもたらしていますか。
「メンバーはやっぱり付属出身の人が中心になっているので、そこの絆の強さというかつながり。長い人だともう中学から一緒で10年目とかもいるので、やっぱりそこの絆の強さっていうのはあって、ただそれが内輪だけで止まっちゃうと、他の外部から来た子が疎外感を感じちゃうので、それを内輪だけで止めずに、その絆をもっと他の子たちも巻き込めるようなことは意識しています」
——MRCに入った理由を教えてください。
「元々ラクロスとか他の体育会のスポーツをやってみようかなと思っていたんですけど、1回先輩に誘われて練習に行った時にすごく楽しくて、やっぱりもう1回またラグビーやりたいなと思って入りました」
——リーダー陣でチームの雰囲気作りのために心がけていることはありますか。
「久保選手(大貴・商4=報徳学園)が提案したチームビルディングっていうのも毎月できる時はやっていて、それで今年は上下みんな話すようになって、それが結構いい雰囲気につながっているのかなと思っています」
——4年生として意識していることはありますか。
「まず本当にやり切る。学生ラストっていうことでもやり切るっていうことと、やっぱり後輩に今後僕たちが抜けた後も強くいてほしいので、そこはできるだけ僕が持っているものを伝えられたらなと思っています」
——BKリーダーとして練習メニューを考えたりする際に心がけていることはありますか。
「最近は敵の特徴に合わせて、こういう攻め方がいいなっていう効果的な練習をしたり、を提案したり、あとは敵の特徴から見た自分たちの弱点を克服するような練習っていうのを提案していました」
——全国大会への意気込みをお願いいたします。
「もう引退試合ってことで、本当に出しきれるもの全部出して、もう圧倒的に関西のチームをに勝って優勝できたらなと思っています」
——ありがとうございました。
[佐藤比呂]
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