
(77)「明治のサッカーで優勝したい」 中村組の集大成が幕を開ける/全日本大学サッカー選手権展望
12月7日より全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)が開幕する。今季は関東大学1部リーグ戦(リーグ戦)で現行体制移行後、史上初の無敗優勝を達成。勢いそのままにインカレ連覇および3冠を目指す。明大は関東第1代表としてAグループに振り分けられ、14日に鹿屋体大、16日に大阪学大、18日に関学大と対戦する。そして各グループ上位2チームがノックアウトステージへ進み、22日に準々決勝、25日に準決勝を戦う。そして中村組は28日の決勝の舞台を目指す。日本一を懸け、絶対に負けられない戦いが始まる。
全員でつかんだ勝利
明大サッカー部の歴史に新たな1ページが加わった。「アミノバイタル®」カップ2024優勝の勢いそのままに関東大学一部リーグ戦(リーグ戦)では前人未到の無敗優勝。リーグ戦のベストイレブンには最多タイの5選手が選出された。また、最終戦で先制点を挙げた近野伸大(営1=柏レイソルU―18)や内山開翔(情コミ1=帝京長岡)などのルーキーの活躍も目立った。選手層の厚さが今季の明大の強みと言えるだろう。
磨き上げられた攻守
リーグ戦1巡目は11試合で12失点とディフェンスが問題視されたが、2巡目では11試合でわずかと6失点と修正力の高さがうかがえる。「リーグ戦終盤になって守備がうまくハマり始めた。日々の努力を自信にしてプレーしてくれた」(栗田大輔監督)とディフェンス陣の成長に手ごたえを口にした。加えて、攻撃陣は留まることを知らない。終盤にはスコアレスドローで終わる試合もあったが、2巡目に入っても1試合平均1得点を超えており得点力は光るものがある。リーグ戦終盤ではクロスからの得点も増えていき得点パターンが広がったのは他大にとって脅威となる。
負けた悔しさを糧に
輝かしい記録をつくった一方で、天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権は初戦敗退。関東王者として臨んだ総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントではまさかの4回戦敗退。全国の舞台で明治の名をとどろかすことができなかった。この悔しさはインカレでしか晴らすことができない。〝圧倒〟を胸にインカレ連覇、そして今季3冠目へ突き進んでいく。
[早坂春佑]
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