
(72)インカレ事前インタビュー⑫/内田陽介
12月7日より全日本大学選手権大会(インカレ)が開幕する。今季は関東大学1部リーグ戦(リーグ戦)で現行体制移行後、史上初の無敗優勝を達成。勢いそのままにインカレ連覇および3冠を目指す。明大は関東第1代表としてAグループに振り分けられ、14日に鹿屋体大、16日に大阪学大、18日に関学大と対戦する。そして各グループ上位2チームがノックアウトステージへ進み、22日に準々決勝、25日に準決勝を戦う。そして中村組は28日の決勝の舞台を目指す。日本一を懸け、絶対に負けられない戦いが始まる。
今回は内田陽介(政経4=青森山田)のインタビューをお届けします。
――インカレを直前に控えた今のお気持ちを教えてください。
「リーグ戦の関東王者として絶対に負けられないですし、関東第1代表というのは日本のどこよりも強い地域でないといけないので、優勝しなければならないなというのがあります。その中で、4年生の集大成としての最後の大会なので、同期と一緒に一試合でも多く、明治でサッカーをする期間を伸ばしていけたらいいなというのと、絶対に優勝したいと思っています」
――今年度ここまでを振り返っていかがでしたか。
「天皇杯全日本選手権(天皇杯)で筑波大に負けて、総理大臣杯全日本大学トーナメントでは阪南大に負けました。負けた試合では相手がどうこうというよりも、自分たちのサッカーができていなかったです。やり続けられなかったところがあって、それは本当に悔しかったです。「アミノバイタル®」カップ2024関東大学トーナメント優勝や、歴史になかったリーグ戦無敗優勝を自分たちの代で達成できたことは良かったです。チームの総合力があってこそのタイトルだと思っているので、今年度2冠できて良かったなと思います」
――リーグ戦22節の中で最も印象に残っている試合を教えてください。
「後期の2―1で勝った筑波大戦は自分の中で印象に残っています。天皇杯で筑波に負けて、前期のリーグ戦でも最初に失点してからギリギリで追いついて、後期は全員がベクトルをそろえて筑波戦に臨んで圧倒できました。明治のサッカーが体現できた、全員が気持ちの入った試合だったと思います」
――入部当初の明大サッカー部の印象はどのようなものでしたか。
「サッカーとしては、高校サッカーとスピード感やフィジカルなど、技術全ての部分が思っていた以上のレベルで圧倒されました。こんなに大学サッカーはレベルが高いんだと感じました。私生活の部分でも、人間性の部分でまだまだ未熟で考え方の部分や一人の人間としての立ち振る舞い、発言の部分でも入部当初は4年生が本当にすごいなという印象がありました」
――考え方はどのように変化されましたか。
「調子が悪くなった時に自分本位になりがちなところを、そうじゃなくてチームにどれだけ影響を与えられるかというところで、その与えた先に自分にも返ってくるというところです。チームを良くした先に自分が良くなるという考え方。自分だけが良くなるというのは高校時代の考え方で、大学に入ってからはチームを良くした先に自分にも跳ね返ってくるという考え方を学ばせてもらいました」
――明大のSBとして、大学サッカー界屈指のポジション争いはいかがでしたか。
「今Jリーグでも活躍されている選手が多い中で、自分が1年生の時は岡庭さん(愁人・令4政経卒=現ジェフユナイテッド千葉)、2年生の時は福田さん(心之助・令5文卒=現京都サンガFC)など、本当にレベルの高い人たちがいて吸収できるものがたくさんありました。いざ4年生になって、ケガでうまくいかない時期もあったんですけど、明治のSBは今でも追求しているというか、まだまだたどり着けてないと思っています。もっと磨いていかないといけないというのは4年生でありながらも感じています」
――理想の〝明大のSB像〟を教えてください。
「三原則や運動量というベースがある中で、プラスアルファで攻撃参加だったり、クロスの質、判断、発信力というところはもっとやっていかないといけないです」
――監督・コーチ陣への思いを教えてください。
「朝6時から起きて、遠いところから自分たちのためにグラウンドまで来て、練習メニューを組んでくださっているので本当に感謝しかないですし、インカレで結果を残せたらと思います」
――後輩への思いを教えてください。
「日常が全てだと思います。私生活も含めて日常がサッカーにつながっているので、まずはこの明治の4年間を全力で尽くすことに限ると思います」
――同期への思いを教えてください。
「1年生の頃からつらい時や楽しいことを同期みんなで乗り越えてきて、時にぶつかることもありました。それがあってこそのリーグ戦優勝や「アミノバイタルカップ®」2024優勝だと思います。インカレに向けて背番号をもらえる選手ともらえない選手がいると思うんですけど、同期の絆をインカレにぶつけて、最後は優勝して同期全員で笑って終われるようにしたいです」
――来季から東京ヴェルディへ内定されました。プロ入り後の目標をお聞かせください。
「まずはキャンプでアピールして、リーグ戦でスタメン出場するということはプロ入り後の直近の目標です。一試合でも多く試合に出てヴェルディの勝利に貢献できるように、成長していきたいと思います」
――インカレに向けて意気込みをお願いします。
「この同期とやる最後の大会なので、自分自身もチームとしても悔いがないように、一試合でも長く明治でサッカーができるように頑張っていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[田上愛子]
内田 陽介(うちだ・ようすけ)政経4、青森山田、167㎝、65㎏
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