
(71)インカレ事前インタビュー⑪/永田倖大
12月7日より全日本大学選手権大会(インカレ)が開幕する。今季は関東大学1部リーグ戦(リーグ戦)で現行体制移行後、史上初の無敗優勝を達成。勢いそのままにインカレ連覇および3冠を目指す。関東王者として挑む明大の初戦は14日、鹿屋体大と新潟経営大の勝者との2回戦から幕を開ける。→明大は関東第1代表としてAグループに振り分けられ、14日に鹿屋体大、16日に大阪学大、18日に関学大と対戦する。そして各グループ上位2チームがノックアウトステージへ進み、22日に準々決勝、25日に準決勝を戦う。そして中村組で28日の決勝の舞台へ。日本一を懸け、絶対に負けられない戦いが始まる。
今回は永田倖大(商4=サガン鳥栖U-18)のインタビューをお届けします。
――4年間を振り返っていかがですか。
「明治という組織は、他の組織と違って圧倒的に得るものや学ぶものが多いというか、サッカーにおいても人間性においても自分たちが成長する要素も加わっています。社会に出るにあたって必要な要素がものすごく含まれているなと思います」
――ご自身の中で、明大体育会サッカー部はどのような存在ですか。
「感謝してもしきれない存在というか、自分の考え方のベースになるような存在ですね。ここに来て、サッカー選手としても人としても成長したと自負しています。それぐらいこの環境は素晴らしいものであって、明治大学体育会サッカー部というブランドを汚されたくないなというふうに思っています」
――4年間で一番成長した部分はどのような点ですか。
「いろいろな人の思いを背負って戦うところです。高校の時はクラブチームに所属していました。いろいろなスポンサーがいることは知っていたんですけど、スポンサーがなんで応援してくれているのかを知らないまま、ただ自分がサッカーをやっていればいいみたいな、自分さえ良ければいいといった考え方がありました。でも栗田さん(大輔監督)は、ミーティングや普段の日常の気づきから『それは社会としておかしい』とサッカーをやる以前に、自分がサッカーをやるにあたってどういう人が応援してくれているか、スポンサーは俺たちにどういう願いを込めてお金を出してくれているのかとか。試合に出られない選手は、出られないから諦めるという感覚ではなくて、俺には何かできることがあるかなというふうに、それぞれの立場で全力で尽くすというか。何が一番成長したかというと責任を背負う心の部分が成長したと感じています」
――監督やコーチ陣への思いをお聞かせください。
「言葉で表し切れないほどの感謝の思いがあります。朝6時からの練習はものすごくきついと思うんですけど、監督やスタッフさんは遠くから毎日練習に間に合うために起きて、それをしながらずっとチームのことを考えてくれています。コーチや監督も自分たちが想像を絶するほどの思いで明治のために戦っているので、感謝という言葉で表していいのかなというぐらいの感謝があります」
――後輩たちへのメッセージをお聞かせください。
「この明治大学体育会サッカー部はものすごく価値があるものです。ここにいるだけで価値があるし、こういう環境は他にはないと思っています。明治大学体育会サッカー部が明治大学体育会サッカー部であり続けるために、来年の3年生や2年生が継承してほしいなと思うとともに、いろいろな人の気持ちや思いを背負って戦っている事を分かった上でしっかり戦えと伝えたいです」
――同期への思いをお聞かせください。
「自分たちの学年はものすごく個性のあるというか、ぶつかることも多くてぎくしゃくしている時期もありました。でもそれぞれが明治への思いや勝ちたいという思いはありますし、試合に出られていない4年生も、応援や運営で立場に関係なく全力でやっています。笑って最後は終わろうと伝えたいです」
――改めてインカレに向けて意気込みをお願いします。
「インカレでも優勝を狙っているので、絶対勝てるように頑張ります」
――ありがとうございました。
[田上愛子]
永田 倖大(ながた・こうだい)商4、サガン鳥栖U -18、180㎝、79㎏
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