(65)インカレ事前インタビュー⑤/木内達也

2024.12.08

 12月7日より全日本大学選手権大会(インカレ)が開幕する。今季は関東大学1部リーグ戦(リーグ戦)で現行体制移行後、史上初の無敗優勝を達成。勢いそのままにインカレ連覇および3冠を目指す。関東王者として挑む明大の初戦は14日、鹿屋体大と新潟経営大の勝者との2回戦から幕を開ける。中村組で28日の決勝の舞台へ。日本一を懸け、絶対に負けられない戦いが始まる。

 今回は木内達也(営4=鹿島アントラーズユース)のインタビューをお届けします。

――明大サッカー部に入部したきっかけを教えてください。
 「ユースに所属していてプロに上がれないことが分かった時に大学を経由してプロを目指そうとして、ちょうどその時のユースの監督のつながりの中で明治大学に練習参加させてもらう機会をいただきました。練習の中での強度であったり選手一人一人の技術とか能力、練習中に高め合う雰囲気だったり、またピッチ外で接していただく際の一人一人の挨拶一つだったりそういう人間性の部分で明治大学に進学することがサッカーにおいても人間的な部分においても自分が一番成長できるなと感じたからです」

――4年間で成長した部分を教えてください。
 「全てにおいて本当に成長させていただいたと思うんですがプレーの面で言うと三原則のところです。やっぱり明治が一番土台として大事にしているところですし特に下級生の頃は言われ続けていたので自分自身中盤のところでまず走って戦ってボールを奪ってというところが特徴でもあるので、その土台の部分をしっかりレベルが上げられたことが今の成長につながっているのかなと思います。ピッチ外で言うと考えることが増えたかなというふうに思います。特に下級生の時は仕事の中でその時の事だけにとらわれるのではなくて常に先の事を考えながら行動したり、ピッチ内の練習の意図だったり監督が何を考えてその練習メニューを組んでいるのかとか。また試合で使ってくれたときに、なぜ自分のことを使ってくれたのかとか、どうやったら成長できるのかというところを考える力は一番養われたかなというふうに思います」

――一番印象に残っている試合を教えてください。
 「去年のインカレの決勝が一番印象に残っていますね。チームとしてもそうだし本当に日本一目指してやってきて初めてそれを達成できた瞬間だったので、やっぱり一番印象に残っています」

――4年間振り返って、悔しかったことを教えてください。
 「うまくいかない試合の方が多いので挙げたらきりがないですけど特に印象に残っているのは去年のリーグ戦の最終節ですね。筑波大に負けた試合だったと思うんですけれど、本当に何もできなかったです。最終節に何としても筑波大相手に勝って終わろうと気持ちも入っていたんですけれどチームを勝たせることができなかったという自分の力のなさを痛感した試合だったと思います」

――栗田大輔監督への思いをお聞かせください。
 「本当に感謝していますし栗田監督がいらっしゃらなかったら今の自分はないというかここまで成長することができなかったと思うので自分たち4年生は最後結果でそれを返したいなと思います。リーグ戦は優勝しましたけどあとインカレが残っているので優勝して良い形で終わることができたらなと思っています」

――同期への思いをお聞かせください。
 「下級生の頃からもちろんぶつかることだったりうまくいかなくてけんかすることもいっぱいありましたし一緒に怒られてきたりそういう苦しい時間も一緒に過ごしたり、うれしい瞬間も常に一緒に過ごしてきた仲なので本当に最後は勝って優勝して終わりたいなと思います。この同期で良かったなと思っているのでその仲間と最後に優勝して喜びを分かち合いたいなと思います」

――後輩への思いをお聞かせください。
 「今年、自分たち4年生についてきてくれていろいろなことがありましたけどチームとしても良くなってきていると思うので最後は去年の4年生が優勝という景色を自分たちが後輩たちに見せたいなと思います」

――個人の目標を教えてください。
 「もちろんスタメンに入って試合に出てチームを勝たせたいという思いも当然あります。ただ目標とかではなくて、とにかくチームが優勝することだけなので、どの立場になってもチームのために尽くしたいと思います」

――現在のチームの雰囲気はいかがですか。
「すごくいいと思います。あとはインカレに向かっていくだけなので、そこに向かってチーム一体となって矢印そろえていきたいと思います」

――インカレの意気込みをお願いします。
 「当然優勝して終わりたいと思っていますし、連覇とかはあまり気にせずにチーム一丸となって一戦一戦戦って終わりたいなと思います」

――ありがとうございました。

[竹本琉生]

◆木内達也(きうち・たつや)営4、鹿島アントラーズユース、178センチ、72キロ