
(64)インカレ事前インタビュー④/貝出悠
12月7日より全日本大学選手権大会(インカレ)が開幕する。今季は関東大学1部リーグ戦(リーグ戦)で現行体制移行後、史上初の無敗優勝を達成。勢いそのままにインカレ連覇および3冠を目指す。関東王者として挑む明大の初戦は14日、鹿屋体大と新潟経営大の勝者との2回戦から幕を開ける。中村組で28日の決勝の舞台へ。日本一を懸け、絶対に負けられない戦いが始まる。
今回は貝出悠(政経4=松本山雅U―18)のインタビューをお届けします。
――監督やコーチ陣への思いをお聞かせください。
「自分は一般生という立場で、推薦生とは違った入部形態でした。栗田さんに入部を認めてもらったという感じなので恩と言ったら少しおこがましいですが、そういう感謝みたいなところは誰よりも強いかなというのはあります」
――同期への思いをお聞かせください。
「一般生で少し入部が遅くて、寮ではないというのもありますし、なじみづらいかもしれないという不安はありましたが、4年間通して苦しくも支え合いながらやってきたというところがあるから、やっぱり日本一最後取って笑って終われるのがベストだと考えています」
――栗田大輔監督から言われて印象に残っている言葉はありますか。
「『環境が人をつくるけど、その環境をつくるのも人』です。日本一の環境というのを練習の中からつくり上げていかなければいけないですし、そこの環境づくりは、やっぱり上級生が率先してつくり上げていくものだと考えていました。プレーで基準を示すだけでなく、ピッチ外の私生活から示す。日本一になるための環境づくりというところは、栗田さんからの言葉で自分は印象に残っています」
――4年間意識し続けたことがありましたら、伺いたいです。
「意識し続けたことは、365日チームにいい影響を与え続けるというところです。どんな立場でも全力を尽くしてトップを目指すみたいなところで、試合に出ているから頑張るとか、試合に出られていなくて自分がうまくいかないから頑張らないとかではなくて、貝出があれだけ頑張っているのだから、試合に出ている俺らはもっと頑張らなければいけないというふうに思わせられるような存在であり続けたいなというのは、4年間通して思っていました」
――4年間で成長した部分はありますか。
「成長した部分は、人間性の部分だと思っています。もちろんサッカーの技術面とか戦術面も成長していますが、サッカーだけをやっていても伸ばせない部分を人間性が上がることによって、成長したと実感する部分もありました。人の話を聞く際の傾聴力とか、下級生の仕事や下級生の接し方、当たり前のことを当たり前にやること、意外とできているようでできていないから、いかに当たり前にできるかという難しさを痛感しました。実行力みたいなところは、人間性の内側の部分から成長したと感じています」
――自分の強みをお聞かせください。
「運動量です。人間的な部分で言うと、比較的誰とでもコミュニケーションを取れるところです」
――現在のチームの雰囲気はいかがですか。
「関東も取ったし、ここまで無敗で悪くないと思います。雰囲気は悪くないですし、やはりトップ、セカンド関係なくやっぱりチームが一体となっています。無敗優勝は、全員のベクトルがそろっていた結果だと思います。今では、12月28日に優勝するところに全員がベクトルをそろえている印象はあります」
――最後のインカレですが、どのような大会にしたいですか。
「後悔のない大会にしたいと思いますし、自分の立ち位置的にどんな結果になろうと、チームのために自分がやるべ きことというのは変わらないので、自分が置かれた立場で全力を尽くしてチームに貢献したいと思っています」
――インカレに向けての意気込みをお願いします。
「日本一取ります」
――ありがとうございました。
[竹本琉生]
◆貝出 悠(かいで・ゆう)政経4、松本山雅U―18、171センチ、68キロ
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