(63)インカレ事前インタビュー③/山田耕太朗マネジャー

2024.12.07

 12月7日より全日本大学選手権大会(インカレ)が開幕する。今季は関東大学1部リーグ戦(リーグ戦)で現行体制移行後、史上初の無敗優勝を達成。勢いそのままにインカレ連覇および3冠を目指す。関東王者として挑む明大の初戦は14日、鹿屋体大と新潟経営大の勝者との2回戦から幕を開ける。中村組で28日の決勝の舞台へ。日本一を懸け、絶対に負けられない戦いが始まる。

 今回はマネジャー山田耕太朗(法4=韮崎)のインタビューをお届けします。

――同期の選手たちへの思いをお聞かせください。
「いつも毎日近いところで選手たちと関わってく中で、やはり聖地西ヶ丘で戦う選手たちの姿や、実際に優勝をつかみ取る姿を見て、同期ですけど偉大な存在だなと感じました。ずっと4年間一緒に過ごしてきた仲間ですけど誇りや自分の大事な存在だなっていうのを改めて感じました」

――同期のマネジャーへの思いをお聞かせください。
「4年間、幸せな瞬間だけじゃなくて、悩んだ日々の方が多かったかもしれないですが、その中で一緒にお互いの感情を確かめ合って、そして支え合って4年間やってこられたなと思っています。特に今年は4年生としてこの組織をどのように引っ張っていくかを自分たちは悩み続けてきましたし、今でも悩んでいるところではありますが、いつも声をかけ合ってささいなところまで目を配れる同期のマネジャーたちなので、自分自身もそういったところに本当に感謝していますし、お互いの長所を本当に最大限に引き伸ばして、支え合いながらこの4年間やってきたなという印象です」

――後輩への思いをお聞かせください。
「後輩の選手たちも練習の外から見ていて成長は実感しますし、セカンドチームで苦しんでいた選手がトップの試合に出てすぐに活躍して、自分で世界を切り開いていくシーンは数多く見させていただきました。そういった時にやっぱり自分自身の最大限の特徴を出せるのは後輩の選手たちのすごいところだなって思います。後輩の選手たちに何度も勝たせてもらった試合もあるので、本当に頼もしい存在です。先輩後輩とか立場関係なく、明治のためにという思いはそろっているのが今年の下級生の特徴かなと思っています。マネジャーに関してはすごく真面目で実直な子たちが多くて、その子たちに自分が4年生として何を残せるのかというのは常に考えています。言葉の本質をどう伝えていけるかなっていうのが自分自身の課題でもありますし、もっと彼らの良さを引き出せる先輩になっていきたいなと思っています」

――マネジャーになられたきっかけを教えてください。
「この一流の組織、選手たちと触れ合って自己研鑽(じこけんさん)に励みたいと思ったのが最初のきっかけでした。自分が明大サッカー部に関わるなんて、高校時代は思ってもいなかったですけれども、やっぱり実際生で公式戦を目にした時に、今までの自分のサッカー観が変わった瞬間でした。この組織で4年間、自分自身に矢印を向けて取り組み続けたいという思いが入部したきっかけです」

――家族への思いをお聞かせください。
「自分は選手ではないので、試合で直接的に関わっている成果を見せることはできないですけど、大会のたびに応援に駆けつけてくれて、いつもサッカー部と私自身のことを気にかけてくれます。本当に家族に対して、自分がこの部でやってきてよかったというのを直接見せることができて本当に良かったなと思っています。小学校3年生からサッカーを始めて、それが残り1ヶ月のサッカー人生にはなります。普段言葉にはしないですけれど、感謝していますし、最後にもう一度家族に結果で恩返ししたいなという思いが1番です」

――4年間で成長したと感じる点を教えてください。
「自分の弱みやこれまでの考えを全て崩して、社会人として求められるスキルや組織のために全力を尽くすということを学べたかなと思っています。私はマネジャーとしてこの組織に関わってきて、献身性の部分や目の前の人に対して実直に誠実に自分の誠意を表現するという言葉ではすごい難しいことに4年間ずっと向き合ってこられたことで、少しずつ表現できるようになってきたかなと思っています」

――インカレに向けて意気込みをお願いします。
「リーグ戦の優勝みたいに自分の内に秘めた熱い思いや心が揺れる瞬間を何度もこの組織で味わわせてもらったなって思っていて、しかもそこに関わらせてもらった今、分析部で分析部長をやらせてもらっているんですけど、分析を通して今年二度の優勝に関わることができて、やっぱり4年になってからの優勝は格別なものでしたし、さらに大臣杯の時の悔しさは今でも自分の中に残り続けているので、悔しさを晴らすチャンスであったり、まだ1ヶ月僕たちはサッカーに向き合える環境をいただけたのでその思いをぶつけて人生の中でも上書きされることのないような瞬間を自分でつかみ取っていきたいなと思っています。そこに関わるために何ができるのかというのを常に自問自答して、1つの分析や1つのマネジャー業務といったささいなところにも当事者意識を持って、常に気づいてやっていきたいと思っています。感謝って言葉でまとめてしまうとありきたりな表現にはなってしまうのですが、この自分自身を作り上げてくださったのはこの組織ですし、監督やスタッフの方々に支えられてここまでやってくることができたので、そういった方々や後輩たちに自分なりの恩返しをしていきたいなと思っております」

[早坂春佑]

◆山田 耕太朗(やまだ・こうたろう)法4、韮崎