
(62)インカレ事前インタビュー②/太田歩佳マネジャー
12月7日より全日本大学選手権大会(インカレ)が開幕する。今季は関東大学1部リーグ戦(リーグ戦)で現行体制移行後、史上初の無敗優勝を達成。勢いそのままにインカレ連覇および3冠を目指す。関東王者として挑む明大の初戦は14日、鹿屋体大と新潟経営大の勝者との2回戦から幕を開ける。中村組で28日の決勝の舞台へ。日本一を懸け、絶対に負けられない戦いが始まる。
今回はマネジャー太田歩佳(政経4=都立国分寺)のインタビューをお届けします。
――4年間を振り返っていかがでしたか。
「最近入ってきてくれているマネジャーのみんなは、明治のサッカー部のマネジャーになりたいっていう強い思いがあって、明治のマネジャーになるために明治を目指していた人たちですけど、私は少し違って、数ある選択肢の中で、自分の経験や思い、大学でやりたいことっていうのを照らし合わせて、明治のサッカー部を選びました。結果的に、自分がこれまで経験してきた環境とは異なる選択をしたんですけど、それがこの明治のサッカー部で本当に良かったなって心から思いますし、この4年間を通して今まで見たことのなかった景色とか出会ったことのなかった感情や気づき、尊敬できる先輩方や同期などのたくさんの方々の背中を見させてもらってここまでやってこれたので、自分が4年前にした選択は間違ってなかったなって思いますし、この4年間に感謝しています」
――監督やコーチへの思いを教えてください。
「まず選手だけでなくて、このマネジャーという選手以外の立場の学生にも常に声をかけてくださったり意識を張ってくださって、その部に所属している学生全員に対して成長する機会を与えてくださるので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。栗田監督から直接いただいた言葉や全体ミーティングで発するお話で、自分自身も気づくことがたくさんあったので、自分から考えて気づく経験を与えてくださることにすごく感謝しています」
――後輩たちへの思いを教えてください。
「とにかくみんなのことがとても大切で、どの学年もそうですけど特に3年生は同期と同じくらいに話したり関わったりする機会がたくさんあったので、来年からは3年生が引っ張っていくチームを期待もしているし、すごく一人一人の個性が輝く強い代だなと思っているので、それを発揮していってほしいなと思います。2年生も1年生も本当に今置かれている立場は様々だと思うんですけど、その立場の中で一生懸命に頑張って日々を過ごしていて成長していく様子を一緒に見ながら自分も頑張ろうって思えているので、どの学年も1人も欠かせないくらいすごく大切な存在です」
――同期への思いを教えてください。
「みんなと同期で入れて良かったっていうのが1番にあります。この4年間、いろんなことを一緒に乗り越えてきた人たちが、この同期のみんなでよかったなって思います。みんながいろんなことを乗り越えて成長していく姿を見ながら、自分も刺激されて頑張らないとと思えたことが本当にたくさんありました。マネジャーという自分を受け入れてくれたのがみんなでよかったなって思っています」
――栗田監督から言われて心に残っている言葉はありますか。
「監督の言葉は、色々あるんですけど、やはり先日の関東大学1部リーグ戦最終節の時のミーティングで、『やってたことが全て出る』っていうのがとても印象に残っています。結果としてみんなの努力が形になって現れてくれたので、すごく良かったなって思います。みんながこれまで、このシーズンが始まってから積み上げてきた努力や工夫っていうのは裏切らないんだなって思いました」
――4年間で意識し続けてきたことはありますか。
「自分はマネジャーとしてずっと成長し続ける存在になるっていうのは意識していました。選手とマネジャーっていうと分断された役割に見えるかもしれないですけど、選手も1人の人間として成長していきますし、マネジャーもマネジャーという立場で1人の人間として成長していくことが求められているので、その相乗効果が出ることによってチームもより一層強くなっていくと思うので、それは4年間意識していました」
――4年間で成長した部分はありますか。
「入部した時と変わったなっていうのは、人の意見や言葉を素直に受け入れて噛み砕く力かなと思っています。自分と違う価値観が入ってきた時に、それを自分の価値観とそぐわないからと排除して自分は自分だっていうふうに考えるのではなくてそれを1つの自分の成長の要素として受け入れて、自分の中であの言葉はどういった意味だったのかなどをかみ砕いて行動に移していくところが4年生になって入学した時とは違うなって感じます」
――1番の思い出を教えてください。
「関東リーグの優勝を、自分の大切な同期と後輩たちと一緒に成し遂げられたことです。今までに感じたことのない感動や景色とか、みんなの笑顔を目に焼き付けることができて、本当に幸せだったなって思います」
――チームの雰囲気はいかがですか。
「みんなの熱い思いで勢いも良くなって、最終的に明治らしいサッカーをして無敗優勝を成し遂げられたと思うので、あとはインカレに向かって突っ走るのみだと思います。みんなの熱い思いが日々の練習や日常に体現されていて、チームの雰囲気が出来上がっているなと思います」
――インカレへの意気込みをお願いします。
「去年日本一を成し遂げてくれた先輩たちの思いも背負っていますし、それをつなぐ使命があると思います。何より自分も最後の大会になりますので、同期のみんなとこのチームで最高の景色を一緒に見たいなって思っています。私自身もマネジャーの立場で最後までチームのために何ができるかを考えながら、みんなと一緒に駆け抜けていきたいなと思っています」
[早坂春佑]
◆太田 歩佳(おおた・あゆか)政経4、都立国分寺
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