(61)インカレ事前インタビュー①/林菜々香マネジャー

2024.12.07

 12月7日より全日本大学選手権大会(インカレ)が開幕する。今季は関東大学1部リーグ戦(リーグ戦)で現行体制移行後、史上初の無敗優勝を達成。勢いそのままにインカレ連覇および3冠を目指す。関東王者として挑む明大の初戦は14日、鹿屋体大と新潟経営大の勝者との2回戦から幕を開ける。中村組で28日の決勝の舞台へ。日本一を懸け、絶対に負けられない戦いが始まる。

 今回はマネジャー林菜々香(法4=都立国分寺)のインタビューをお届けします。

――監督やコーチ陣への思いをお聞かせください。 
「選手だけではなくてマネジャーにも気を配って、何かをつくり上げるに当たって必要な考え方だったり、気をつけるべき点というのを何度も教えていただいて、自分の中では気づけなかった点への発見だったり学びがすごく楽しいので、スタッフさんには本当に感謝しかないし、残りの期間で恩返ししたいという思いがあります」 

――後輩たちへの思いをお聞かせください。 
「まず1年生に対しては今年度から一緒に仲間としてやる事になって、日々の当番の仕事であったり、下級生の仕事というところでマネジャーの仕事を手伝ってくれるところもありますし、気配りが素晴らしいなと思っているので、1年生なりに頑張りながらマネジャーの仕事も手伝ってくれてすごくこれからが楽しみです。いつもありがとうという思いがあります。2年生は昨年度からやってきて結構フレンドリーな子が多いので、話しかけてくれることも多いですし、そういったところでコミュニケーションだったり、楽しい会話ができるのはとてもうれしいです。今年度アミノバイタルカップだったり、総理大臣杯で、2年生がどんどんセカンドチームからトップチームに上がってくるメンバーだったりそういった日々の努力がだんだんと結果に結びついてきている人も多いので、来年上級生になるっていうのもありますし、明治を引っ張っていく存在としてこれからも頑張ってほしいなっていう思いはあります。3年生はずっと一緒にやってきて、一緒に明治をつくり上げていくことで、上級生として示すところで一緒になって頑張ってくれているので、そこの信頼はとてもありますし、来年は今度4年生になって明治を引っ張っていかなきゃいけない立場になるので、頑張って欲しいなっていう思いもありますし、残りのインカレでしっかりみんなに日本一の景色を一緒に見たいなという思いがあります」 

――同期への思いをお聞かせください。 
「同期の選手にはもう本当に感謝しかなくて、どの学年のマネジャーになったとしてもそう思っていたとは思うんですけど、本当に同期の選手たちはすごくマネジャーのことを一部員として大事にしてくれますし、日々のたわいもない会話だけでなくて、そういったサッカーに対して一緒に取り組むところだったり、もう本当にささいなことでも大きなことでも、全部が一緒に過ごしている時間は宝物なので、本当に同期の選手たちを私は大好きですし、残りの期間、数少ない日にちに対しては寂しい気持ちもありますけど、そういった選手たちのために最後までやり切りたいっていう思いもありますし、本当にそういった感謝を行動で示したい思いがあります」 

――他のマネジャーへの思いをお聞かせください。 
「マネジャーは日々の練習だったり、公式戦のサポートでの連携含め、ピッチ外での運営のところの活動を共にしてきました。何も言わなくても分かることももちろんあるので、最後まで一緒に明治を勝たせるマネジャーとしてあり続けたいなっていう思いもありますし、自分が今マネジャーリーダーという立場に立たせてもらっているので、そういった4年生としても、明治のマネジャーとしての姿をしっかりみんなにそう思ってもらえるように全力で駆け抜けたいですし、みんなと一緒にマネジャーの組織をもっと良くしていきたいなと思っています」 

――4年間を振り返っていかがですか。 
「本当に明治のサッカー部のマネジャーになって良かった思いと、大変なことがあったとしても妥協せずここまでやってきてよかったなという思いがあります」 

――4年間で成長した部分はどこですか。 
「一番は考え方の部分かなと思います。入部した時から日本一のマネジャーになりたいと思っていて、その理由としては、自分が日本一のマネジャーになれば、日本一のチームである明治に一番サポートができるというか、より貢献できるものが増えると思っていたので、そこを目指していたのですけど、ひたすら明治のためにとか、人のために、何かのためにと思いながら頑張れる、ここまで頑張れるようになったので、そこら辺の考え方は学びだったかなと思います。そういった何かを頑張る理由だけじゃなくて、先ほどもスタッフさんの話にもありましたけど、何かを作り上げるにあたってそういうことを気にしなきゃいけないところの考え方だったり、気をつけるべき点のところや、困難に対面した時にくじけちゃったりとか悩む時間が多いというよりかは、ポジティブに考えて、どうすれば良くなるかっていうのを素早く考えられるようになったので、そこら辺の考え方とそこからつながってくる精神力は一番身についたかなと思います」 

――マネジャーとして苦しかった事はありますか。 
「苦しかったという言い方がと正しいのかは自分の中では分からないんですけど、やっぱり自分の画像のデザインだったりとか、動画の編集作業が重なった時は大変だったかなと思います。仕事があることに対して苦しいと思ったこと一度もないんですけど。ただ、自分の仕事のスピードがあんまり早くないというのも理由にあったとは思うんですけど、そういった部分では結構踏ん張ったので、そういった意味では苦しかったと思います」 

――やりがいはどういった点ですか。 
「全部だなと思っています。選手を直接サポートするようなグラウンドでの活動もそうですし、ピッチ外でのささいなホームページの事であったりとか、大きなものから小さいものまで全部それは明治のためにつながっているものであって、それを目的としてマネジャーの活動を行っているので、どれもやりがいだなと思います」 

――関東大学一部リーグ戦で無敗優勝しましたが、現在のチームの雰囲気はいかがですか。 
「無敗優勝で終えられたことに自信を持ちつつも、しっかりそこに邁進(まいしん)することなく、最後のインカレの決勝である12月28日に最高の状態でいようという意志でいい意味で気持ちを切り替えて進んでいるので、そういった面では、自分たちが優勝したい思いだったり、今までやってきたものを存分に発揮するだけだなと感じますし、選手たちももちろん人間なのでうまくいかないこともありますけど、しっかり目標に向かって進んでいけているので、そこはすごくいい雰囲気なのかなと思います」 

――インカレでは今季三冠がかかりますが意気込みをお聞かせください。 
「昨年度、先輩方のおかげで日本一の景色をインカレで初めて見させていただいて。夏には自分たちで日本一をつかみ取れるチャンスがあった中で逃してしまったので、絶対にインカレ取りたいなという思いもありますし、やはり最後の一番大事な大会がインカレになるので、そこを取って今年度は明治の代だった、明治の年だったと言われるようにしたいです。そういった結果をチームとして出せるように、マネジャーとしても自分のできることは何かというのを常にチームのために考えて、行動に移すところまでやって今まで通り妥協なくやり遂げたいと思います」 

[早坂春佑]

◆林 菜々香(はやし・ななか)法4、都立国分寺