(86)関東大学対抗戦・早大戦 試合後コメント②

2024.12.03

 関東大学対抗戦(対抗戦)の最終戦・早明戦が国立競技場で行われた。100回目を迎えた伝統の一戦は前半から両者点を奪い合う大接戦に。後半も緊張感に包まれ、両校の意地がぶつかり合った死闘を制したのは早大。明大は惜しくも勝利を逃し、最終結果5勝2敗で3位となった。今回は対抗戦を終え全国大学選手権(選手権)に挑む選手たちにインタビューを行った。

スクラムハーフ柴田竜成(営3=秋田工)
――圧力のある早稲田のディフェンスに対してどのようなアタックを目指しましたか。
 「早稲田のディフェンスの特徴として、ブレークダウンに圧力をかけないで枚数をそろえることを優先していたので、自分のところでちょっと仕掛けて、 目線を誘導してからパスをするっていうことを意識していました。そこで1個秋濱さんのところでトライを取れたので良かったかなと思います」

――帝京大戦とは大きく変化した印象ですが、特に改善されたと思う点はありますか。
「一番はマインドのところです。(帝京大戦は)最初のところで受けすぎてしまい、想定外のことをされてみんなバラバラになってしまったので、 まず想定外を自分たちで考えて想定内にしようってことで、マインドのところでも、最初から全員、テーマでもあったスピードとコリジョンのところを最初から全力でやっていこうって言ってました」

スタンドオフ萩井耀司(商1=桐蔭学園)
――個人で振り返ってよかった点と反省点をそれぞれお願いします。
 
「個人としては、プレイ時間が少ない中で、しっかり自分の持ち味を発揮できたんじゃないかなと思います。反省点としては、もう少し継続できる場面でしっかり継続すればよかったなというのが反省点であります」

――桐蔭学園の同期が両チーム合わせて4人出場でした。

 「高校生活を共にしてきた仲間が同じ国立で出場したってところで、すごい嬉しかったし、楽しい試合だったと思います」

左ウイング白井瑛人(商1=桐蔭学園)
――桐蔭学園の同期の田中健想選手と戦っていかがでしたか。
 「健想はやっぱりすごいですね。ブラインドサイドを僕が担当していて、右サイド行ったり左サイド行ったりっていう形なんで、なかなかあんまりいいマッチアップっていうのはできなかったんですけど、逆サイドから見てた時ゲインしてたんで、やっぱりすごいなという風に思います」

――選手権の意気込みをお願いします。
「自分はスタメンに定着してるわけではないんで、まずはチームの争いの中でしっかりとパフォーマンスを出し切ってメンバーに選ばれるっていうのが一番です。そのためにケガしないとか日頃のリカバリーとかであったり、自分の体をしっかり休めるとか、練習に対するマインドを変えて、大学選手権に出れたらいいなっていう風に思います」

左センター平翔太(商3=東福岡)
――ボールキャリーしていましたがいかがですか。
 
「持ち味である強いキャリーで、少しでも前に出ていい感じにモメンタム作れたのはよかったと思います」

――足りなかった部分はどこだと思いますか。
「最後の部分でも早稲田に取られてから外に振らずにFWでこだわって前に出てっていうことを徹底していかなければならないと思います」

右センター秋濱悠太(商4=桐蔭学園)
――試合振り返っていかがですか。
「率直に悔しい気持ちもありますし、最後BKで自信を持ってボールを回したところでミスで終わってしまったのが、しっかり反省しなくちゃいけないと思います。焦って早稲田のディフェンスのやりたいようなアタックをしてしまったので、 あそこはしっかり見直していきたいなとも思います。でもそれ以外にも結構セットプレーであったり、エリアマネジメントの部分では良かったです」

――センター以外にもフルバックの位置にもいたと思うのですが、いかがですか。
「特に自分が下がるとかじゃなくて、蹴ったときに誰が上がるか下がるかとか、明治はどこのポジションでも入れる選手は多いので、そこの対応がしっかりできたのではないかなと思います」

右ウイング安田昂平(商4=御所実)
――久々の紫紺でしたがいかがですか。
「すごい重みというものを感じながら試合ができました」

――BKを全体的に振り返ってみていかがですか。
「正直今日はBKっていう試合じゃなくてFWの試合で、モールとかでトライを取ってくれたんですけど、そこまでのプロセスでしっかりBKが前に出れたっていうのは、試合を通してすごくよかったんじゃないかなと思います」

フルバック金昂平(政経4=大阪朝鮮)
――早明戦の率直な感想をお願いします。
 「結果は残念だったんですけど、4年目にして最初で最後の早明戦を楽しめたので、今日の敗戦を糧に成長していくんで楽しかったです」

――国立で観客4万人でした。
「最初の校歌から始まって、攻めてる時の明治コールとか皆さんが声をかけて応援してくれてたのが聞こえていたので鳥肌が止まらなかったです。こんなに応援してくれる規模が大きいんだと再確認できてよかったです」

海老澤琥珀(情コミ2=報徳学園)
――後半はどんな気持ちで挑みましたか?
 「コーチやメンバーのみんなは、後半から僕が入ってきてトライを取ってもらうっていうのは、思ってたことなので、トライを取りたいと思っていたんですけど、ちょっと今回はその期待に応えられなかったので悔しいです」

――今試合で良かったところを教えてください。
「良かったところは、やっぱりあれだけ強い早稲田に追い詰めることできたし、明治も特に目立ったミスも少なく修正できたと思うんで、そこは良かったと思います」

――ありがとうございました。

[ラグビー担当一同]