(139)MARCH対抗戦2024事後インタビュー⑤/吉川響、山本樹、成合洸琉

2024.12.01

 1万メートルの最速を決めるMARCH対抗戦。明大は14人中9人が自己ベストを更新、5人が28分台を記録し確かな結果を残した。今回はレース後の選手たちの声をお届けする。

 第5回は吉川響(文3=世羅)、山本樹(営3=専大松戸)、成合洸琉(情コミ1=宮崎日大)のインタビューです。

吉川
4組19着 28分59秒97 自己ベスト

――レースを振り返ってください。
 「最終組で他大学のエースたちと一緒に走ることができて良かったです。結果的に自己ベストで走ることはできましたが、目標としていたタイムには全然届かなかったのであまり喜べません」

――目標はどのくらいでしたか。
 「28分40秒台を出したいと思っていました」

――コンディションはいかがでしたか。
 「この大会に向けての練習もいい感じにこなせていたのでコンデションは良かったです」

――箱根駅伝予選会(予選会)から今大会までどのような練習に取り組んできましたか。
 「ハーフマラソンの大会が終わって、トラックのレースということでスピード練習に取り組んできました。体もすぐに慣れることができてすんなりとトラックの体に戻すことはできたと思います」

――レースの収穫と課題を教えてください。
 「収穫は自己ベストを出せたことと、序盤は先頭集団が27分台ペースで走っていてそこに付いていくことができました。あれが27分台のペースなんだなと新たな経験を積むことができて良かったです。課題としては先頭に付いていったことで自分のペースが乱れてしまって失速してしまったことです。自己ベストでゴールはできましたが、満足のいく結果ではなかったのでそこは課題です」

――チームとして今大会を振り返ってください。
 「多くの主力メンバーが自己ベストを更新して、チームの平均タイムも結構上がったので、いい大会になったと思います」

――同じ組の主力メンバーの走りについていかがでしたか。
 「一番に思ったのは、同期の森下(翔太・政経3=世羅)が夏までずっと走れなくて、調子が上がり切っていない中で28分30秒台で走っていたのはさすがだなと思いました。大湊(柊翔・情コミ2=学法石川)もそれに続いて予選会からちゃんと練習を積んで大幅ベスト更新していたので、力があるなと感じました」

――ありがとうございました。

山本
4組25着 29分52秒99

――単独走が続くレースとなりました。振り返っていかがですか。
 「目標としていたタイムや走りとかけ離れた結果になってしまって、すごく悔しいです。最低でも28分台は出したいと思っていました」

――当初はどの位置でレースを進めようと思っていましたか。
 「中盤あたりで粘っていこうと思っていました。1人になってからも頑張って粘ろうとは思ったんですけど、もう足が限界でうまくいきませんでした」

――今回、4組目にエントリーした理由を教えてください。
 「やはりタイムを出したいという気持ちがあったので、 4組目で戦うのが一番いいかなと思いましたが、走ってみたら全然力不足でした」

――冬期シーズンはどのようなことを意識して練習を積んでいきたいですか。
 「昨年度の冬季シーズンはケガをして何もせずに終わってしまったので、とにかくケガをしないで練習することに気を付けようと思います」

――例年とはスケジュールが違う中で、山本豪駅伝監督からはどのような指導がありましたか。
 「箱根駅伝がないのでトラックレースだけになるけれども、この時期に出した記録は来年度の全日本大学駅伝予選会などにもつながってくるから、一本一本のレースを大事にしようと言われました」

――冬季シーズンに向けた意気込みをお願いします。
 「残りのレースも少ないですが、今年度の締めくくりとして自己ベストを更新できるように頑張ります」

――ありがとうございました。

成合
4組 DNF

――自己ベストを更新した日体大記録会の5000メートルから2週間でのレースとなりました。
 「日体大記録会が終わった後の1週間はうまくいきましたが、その後の1週間はあまり調整できませんでした」

――当日の調子はいかがでしたか。
 「今までで一番悪かったというレベルで状態がよくなくて、完走できれば良いくらいの状態でした」

――今大会にはどのような狙いを持って出場されましたか。
 「各大学の1年生の中でもトップの選手が集まっていたので、その人たちと勝負できればと思っていました」

――明大では唯一、1年生ながら最終組に出走となりました。
 「元々3組目でエントリーしていましたが、いつの間にか4組目になっていました(笑)。エントリーされてからは、質の高いレースを経験できるとプラスに考えて、やってやろうと思っていました」

――ハイペースが予測される中、どのようにレースを進めていこうと考えていましたか。
 「突っ込まずに落ち着いて中盤くらいで進めていけば、タイムは絶対付いてくるだろうと考えていました」

――序盤は27分台のペースでレースが進みました。
 「スピードに対するきつさではなくて、体調の悪さからのきつさが出ていました。よく言えば体調が悪い中で粘れましたが、体感とかは苦しすぎて覚えていません」

――体調が優れなかったのはいつ頃からですか。
 「レース前から今までにない体の違和感があって、いざ走り始めたらやはりおかしかったです」

――レースを棄権したのも体調の悪さが理由ですか。
 「正直完走したかったのですが、監督が『来週も記録会があるからやめよう』とおっしゃったので、ここで変に粘っても良くないと判断して途中でレースをやめました」

――今回のレースで改善できた点はありますか。
 「今回は何も収穫のない、一番悪いレースでした」

――次戦に向けて意気込みをお願いします。
 「今回は不甲斐ない結果を出してしまったので、落ち着いて体調を整えて、ファンの方が楽しみになるような結果を残せればと思います」

――ありがとうございました。

[島田五貴、松原輝、橋場涼斗]