(136)MARCH対抗戦2024事後インタビュー②/新井晴文、尾﨑健斗、古井康介

2024.11.30

 1万メートルの最速を決めるMARCH対抗戦。明大は14人中9人が自己ベストを更新、5人が28分台を記録し確かな結果を残した。今回はレース後の選手たちの声をお届けする。

 第2回は新井晴文(法4=國學院久我山)、尾﨑健斗(商3=浜松商業)、古井康介(政経3=浜松日体のインタビューです。

新井
2組23着 29分57秒99
――レースの振り返りをお願いします。
「結構調子が良くて、前半もいい感じに入れたんですけど、残り3000メートルくらいで差し込みがきてしまいました。それで後半粘れませんでした」

――コンディションはいかがでしたか。
「気温も寒すぎず、タイムを狙ったレースだったので、スピード練習も質を高くやってこれましたし、調整もかなり良かったです」

――差し込みがきてしまった原因はどのようなところにあると思いますか。
「あまり差し込みはこないタイプで今回初めてくらいのことでした。やはり1万メートルは距離が長いことと、前半ペースが速かったのでそこで負荷がかかってしまったのかなと思います」

――一緒の組に出走した二人の走りについてはいかがですか。
 「裕太(鈴木・文4=鎌倉学園)は同級生でお互い4年間もどかしい思いしたので、今日4年生として明治の先頭で走ってくれて良かったです。窪田(悠人・政経3=沼津東)もなかなかうまくいかない時がある中で、今日は後半しっかり追い上げてきて走れてたので、いいレースができたのかなと思います」

――今大会のチームとしての狙いはどんなところにありますか。
 「まずはみんな自己ベストを出していくことです。あとは各組で他大学と競って少しでも前で戦うことが狙いだと思います」

――ありがとうございました。

尾﨑
3組8着 28分48秒59 自己ベスト
――今回のレースを振り返っていかがですか。
 「走る前から、集団の前の方でレースを進めると決めていました。準備段階で不安要素が多く残り、自信がない中でのレースだったので、本当に行けるとこまで行こうと走っていました。結果的に後半の方まで集団で進めたので良かったと思います」

――不安要素は具体的にどこで感じていましたか。
 「足の状態が良くなくて、腰とかふくらはぎの張りがなかなか取れませんでした。アップも状態が最悪だなと思っていたんですけど、いざレースをしてみたら意外と行けたという感じですね」

――トラックレースに向けて意識して練習したことはありますか。
 「トラックレースのタイムを出したいという思いが1年間を通して強かったので、まずは箱根駅伝予選会に向けて長い距離の準備もしつつ、トラック種目のスピードにとてもこだわっていました。スピード面を意識してトレーニングしていたので、すごく準備していました」

――古井(康介・政経3=浜松日体)選手と一緒に長い時間レースを進めていました。
 「ずっと古井が僕に勝ちたいと言っていました。出身が同じなので高校の時から一緒に走る機会が多かったんですけど、その時は負ける気がしなかったです。それから4年経って、今回は本当に負けるんじゃないかとひやひやしながら走ったので、僕としては競り合いができてすごく楽しかったです」

――MARCH対抗戦の雰囲気は他の大会と比べていかがですか。
 「演出がすごいと思うんですけど、こんなに派手な演出の中で走る機会はないので大好きな大会です。ずっと前からいろいろな記録会がある中でMARCH対抗戦に出ようと決めていたので、最後のチャンスで走れて良かったと思います」

――日体大記録会などに出て、トラックの記録を狙う予定はありますか。
 「5000メートルで高校の自己ベストすら更新できていないので、自己ベストを狙って気持ちよく引退できたらと思っています」

――今後に向けての意気込みをお願いします。
 「4年間はうまくいかないことも多くて失敗ばっかりだったのですが、それでも本当に最後なので悔いの残らないように走り切れたらと思います」

――ありがとうございました。

古井
3組11着 28分58秒57 自己ベスト ABEMA賞 
――レースの振り返りをお願いします。
 「ほとんど初めての1万メートルということで、経験がなくて知らない部分が多かったのですが、逆に言えば怖さもなかったので、できるだけ挑戦しようという気持ちで走りました。1周68、69秒のペースで走るというプランで、できるだけ(集団に)付いて、28分40秒近くを出すという目標で走りました。後半落ちてしまったのは悔しいですが、いけるところまでは(付いていくことが)できたのかなと思います」

――今大会はご自身の中でどのような位置付けでしたか。
 「1万メートル自体がほとんど初めてだということと、もう今年度は駅伝がないので、来年度に向けて冬季でタイムを出して、底上げをするしかないということを考えていました。最低28分台を出して、チームとしての標準を上げるという意味でも、大切な大会だと思って走りました」

――今回大幅に自己ベストを更新されたと思いますが、そちらについてはいかがですか。
 「そうですね。(これまでの1万メートルの自己ベストは)〝あってないようなもの〟だと思っていました。昨年度の予選会のためのペースランニングのタイムだったので、今回はベスト更新というよりは、初めて(のタイム)くらいの気持ちでした。そこに関してはうれしい気持ちはありますが、自己ベストを更新したという感覚は個人的にはないです」

――28分台に乗ったということに関してはどのような感想をお持ちですか。
 「うれしさはあります。ですが(28分)40秒台を狙っていた中で、ラスト1周で27分50秒くらいで通過した時に『目標には届かないな』と思いつつ、そこでやっと切り替えて28分台(で帰ってこられた)という感じでした。最低限(の目標)は更新できましたが、今回本当の目標には届いていないので、満足はしていません」

――冬から来年度にかけての意気込みをお願いします。
 「今年度は三大駅伝が全部駄目で(来年度も)もう出雲駅伝はありませんが、一番上の学年として、チャンスが残っている二つの駅伝は走れるように頑張りたいです。そこを目標としてみんなでやっているので、そこでは主力並みで当たり前にメンバーとして出られるように、タイムを安定させてやっていきたいなと思います」

――ありがとうございました。

[島田五貴、松原輝、春田麻衣]