(135)MARCH対抗戦2024事後インタビュー①/城戸洸輝、窪田悠人

2024.11.30

 1万メートルの最速を決めるMARCH対抗戦。明大は14人中9人が自己ベストを更新、5人が28分台を記録し確かな結果を残した。今回はレース後の選手たちの声をお届けする。

 第1回は城戸洸輝(情コミ4=宮崎日大)、窪田悠人(政経3=沼津東)のインタビューです。

城戸
1組8着 30分00秒03 自己ベスト
――当日の調子はいかがでしたか。
 「思っていたより体が重たかったのですが、レース前の流しで少し軽くなった感じがしました。準備で手こずった部分はありましたが、スタートラインに立った時に動く範囲の準備はできたと思っています」

――今大会の狙いは何でしたか。
 「1カ月くらい前にケガが治って、少しずつ練習強度を高めました。今大会はタイムを狙うというよりかは、今の自分の状態を知って、ラストレースとなる12月の法大記録会でいい結果を出せるようにするための試合という位置付けでした」

――レース前半は、想定より速いペースで進みました。
 「5000メートルまでの設定タイムを知っていたので、それよりも速いペースで入ったなと思いました。ただ序盤だったので、あまり焦りはなかったです」

――中盤で集団から離れたのはご自身の判断でしょうか。
 「余裕はありましたが、自分が第2集団になっていることに気づいていませんでした。自分のいる集団と先頭集団が分かれていることに気づいてからは、少しずつ第2集団から抜け出そうと前には出ましたが、思ったより風が強かったので、自分のペースを刻んで先頭から落ちてくる選手を拾うか、後ろから上がってくる選手についていくかという選択を取りながら走っていました」

――レース後半からラストにかけてはいかがでしたか。
 「練習も完全に積めていたわけではないので、中盤以降にかけては自分の状態に適した走りをするのがベストなのかなと考えていました。あくまで今回は状態を知るためのレースだったので、急にペースダウンすることがないように意識しました。また、箱根駅伝予選会以降、ラストで切り替える練習が増えていたのですが、最後は練習通りにペースを上げて終えることができたので、収穫はたくさんあったレースだったと思います」

――自己ベストを更新されましたが、29分台は僅差で逃す形になりました。
 「残り1000メートルからペースは上げましたが、30分を切れるか切れないかという状況だと気づいたのは残り1周の時だったので、もう少しタイムに貪欲になっていれば良かったとは思います。タイム的にはあまり納得していませんが、展開はいいレースだったと思います」

――MARCH対抗戦への印象はいかがですか。
 「各大学の応援がすごくて、レースのラップが聞こえない場面もありました(笑)。きつい場面もたくさんありましたが、独特な雰囲気や演出であったり、いろいろな人の応援の声もより近くで聞こえていたので、こういった大会で自分の状態を知れたのは良かったなと思います」

――最後のレースに向けて意気込みをお願いします。
 「大学を卒業してからは、実業団に行かず一般就職になるので、次の試合が競技人生最後になります。まずはケガなく大会を迎えられるように、そして今よりももっといい状態に仕上げて、最後はしっかり自己ベストを出して引退したいと思います」

――ありがとうございました。

窪田
2組19着 29分43秒35 自己ベスト
――レースを振り返っていかがでしたか。
 「中盤少しだらけてしまいましたが、しっかり粘るところで粘れて、最後しっかり上げられたので良かったです」

――最後の追い上げが印象的でした。
 「新井さん(晴文・法4=国学院久我山)が見えたということもあるのですが、後半になるにつれて、自分の走っている位置が分かってきました。後半は落ち着いて走れたと思います」

――ご自身のコンディションはいかがでしたか。
 「練習がうまくできていなくて、本番でうまく走れるかに結構懸かっていました。頑張って調整したという感じなので、走ってみないと分からなかったという感じです」

――演出や応援も華やかでした。
 「どこ走っても『頑張れ明治』みたいな、『窪田頑張れ』とか、横を走っていてもすごく聞こえたので、そこが粘れた要因になりました」

――タイムの満足度はいかがでしたか。
 「自己ベストで、良かったのですが、欲を言えば30秒台とか20秒台とかも出せれば良かったなと思います」

――来年度は最上級生としてどのようにチームに貢献していきますか。
 「本当にあと1年になってしまったのですが、自分はエースみたいな立場ではないので、毎回の試合で少しずつでも自己ベストを出していければチームに貢献できると思います。なので、練習することはもちろんなのですが、試合でも毎回自己ベストを出して、下から追い上げられればいいと思います」

――最後に最終学年での意気込みをお願いします。
 「ラスト1年、もう全力で、とにかくまずは冬をしっかりケガなく乗り越えて、来シーズンでまた爆発できるように頑張りたいです」

――ありがとうございました。

[橋場涼斗、加藤菜々香]