
(80)第542号ラグビー早明戦特集号 特別対談!~3年生編 野中健吾・平翔太~
早明戦では、お互い12番を背負う野中健吾(スポ3)と平翔太(商3=東福岡)。U―20日本代表を機に、プライベートでも親交が深い2人にお互いの印象や、早明戦について伺いました! (この取材は10月25日に行われたものです)
――他己紹介をお願いします。
野中(以下、野):平翔太くんです。あだ名は翔太です。見ての通り見た目はかわいいですけど、性格もかわいいです。ラグビーになるとそのかわいさと違っておとこ気あるプレーがいっぱいあります。常にかわいいです
平翔(以下、平):野中健吾です。見ての通りイケメンで、ラグビー中も私生活もとてもスマートにこなしています
――具体的にかわいい部分、スマートな部分はどこですか。
野:性格ですかね。多分かまちょなんで
平:誰が言うてんの(笑)
野:そういう性格もかわいいですし、話し方であったり、全部じゃないですか
平:生活で言うと気遣いであったり、プレー中で言うと結構自分はガツガツ行くタイプなんですけど、健吾は周りをしっかり生かすというか、スマートさを持っていていいなと思います
――初めて会ったタイミングを教えてください。
平:中3?
野:中3の全国大会じゃない?
平:県選抜の時。健吾は大阪府中学校選抜で、自分は福岡県の選抜で
――高校3年時には全国高等学校大会(花園)の準決勝で対戦されましたが、印象はいかがでしたか。
野:翔太は東福岡で結構特集されていて、有名人になっていたので、翔太のことは有名人の感覚で見ていました
平:さっき言った通りスマートさっていうのはもともと知っていました。仰星(東海大大阪仰星)全員がラグビー理解度が高いなという印象でした
――U―20日本代表で仲良くなり、変わった印象はありますか。
野:仲良くなっていくうちにめっちゃ話すなとは思いました
平:最初は静かそうだなと思ったんですけど、仲良くなるうちに僕が音楽をかけたらめっちゃ踊ったりしてました(笑)
――海外遠征ではどこか一緒に行きましたか。
野:行きました
平:基本ずっと一緒に行動しとったよな
野:南アフリカ行く時も一緒に行きましたし、サモア行く時も一緒に行きました。部屋が南アフリカの時は一緒で毎日一緒に寝ていました。変な意味じゃなくて(笑)
――海外の選手との試合を経験されましたが、日本の大学ラグビーと違かった部分はどこですか。
野:海外の選手は全員強くて、ポテンシャルが高いっていうのがあるので、そこはやっぱり大学とのレベルの平均が違うかなって思いました
平:ジャパンのチームはみんな大学生なんですけど、海外に行ったら結構みんなプロ契約している選手だったり、大人のチームでやっている選手が多いので、やっぱフィジカルの差っていうのはめちゃめちゃ感じました
――それぞれ、早大、明大に進学を決めた理由を教えてください。
野:僕は小さい頃から見ていたのが早稲田大学で、ただただ憧れていて、その一心で追いかけていました
平:僕ももともと見ていたっていうのはありますけど、昨年度の早稲田のキャプテンの伊藤大祐さん(現コベルコ神戸スティーラーズ)が中学の時に一緒のクラブでプレーしていたんですけど、また一緒のチームでプレーするのではなく、別のチームで大祐くんを倒したいなと思って明治に行きました
――野中選手は明大、平選手は早大に仲のいい選手はいますか。
野:結構仲良い人多いです。楠田(知己・政経3=東海大大阪仰星)とか同期なんで。あとは上や田島貫太郎(政経4=東福岡)とか最近は金昂平(政経4=大阪朝鮮)とかと喋りますね。あと普通にU―20メンバーとは仲良いです
平:3人いて、3人とも3年生なんですけど、福島秀法(スポ3)と糸瀬真周(スポ3)、金子礼人(法)ですね。全員福岡県出身で、金子礼人とは保育園から一緒にプレーしてきて、秀法と真周とは中学時代ちょっとプレーしたって感じです
――ルーティーンはありますか。
野:僕はないですね
平:僕はイヤホンやヘッドホンで音楽を聴くとか。あとは足の毛をそるとか。今は脱毛しているので毛はないんですけど
野:なんの自慢ですか?それ(笑)。逆に僕は脱毛していないので、生えていますね
平:やっぱり生えていると見栄え悪いし、ちょっと汚いんで(笑)
野:でもやっぱり風の影響受けやすいんで、風邪ひいちゃうかなと思います。生えていない部分が肌寒くなるので(笑)
平:いやでも、毛があると風の抵抗受けちゃうので、やっぱりない方がいいのかなと思います
野:でも毛で守られているとやっぱり傷ができにくくなるんで(笑)
平:でもやっぱり毛があると傷ができた時に見えにくくなる、分かりづらくなる(笑)
野:いやそこまでは生えてないので、分かるんですけど(笑)
――お互いの尊敬できる部分を教えてください。
野:愛嬌があるところはリスペクトというか、好きですね。ラグビー面では思い切りのあるプレーがやっぱりいいかなと思います
平:生活面で言うとフッ軽さ。こっちが遊んでいるとき、どこでもいつでも呼んだら来てくれる。すごく優しいのかなと思います。ラグビー面ではさっき言った通り、自分でガツガツ行くんじゃなくて、周りをしっかり生かしたプレーができるって言うのはすごくいいなと思います
――逆に直してほしい部分はありますか。
野:まずはフッ軽ではないところですかね。結構足が重いので、もうちょっと軽くしてほしいなと思います
平:(直してほしいところは)ないですね
野:完璧っすね
平:思いつかない(笑)
――野中選手は本当に呼んだらすぐに来てくれるのですか。
平:はい
野:いや暇人みたいになっていますけど、いろいろこっちで判断して『しゃあないな』と思って行っているだけで、ただただ予定が空いていて暇すぎるからっていうのとは違うんですよ(笑)
――お互いを動物に例えると、何の動物ですか。
平:猿です
野:なんやそれ(笑)絶対嫌な意味やん
平:フットワークの良さですね。U―20で一緒の部屋が多かったんですけど、音楽流したらなんでも踊ったりするので、そういうところです
野:猫ですかね。普段はおとなしく生活しているんですけど、時には感情を出して威嚇するみたいな。気持ちを前に出す場面もあるからです
――お互いについての豆知識を教えてください。
野:まずは、仲良くなればいっぱい喋るよっていうのは第一にあります。あとは結構夜食とかいっぱい食べます
(食べているところを目撃したのですか)
野:そうですね、見ちゃったっす
平:一緒やん(笑)。一緒の部屋が多かったので、僕と一緒に夜食を結構食べてたっすね。あとチーカマめっちゃ好きです
野:いや、僕より好きです。僕より食います
(日本からチーカマを持っていったのですか)
平:50本ぐらい持っていきました。健吾の大好物なので、僕が気を遣ってたくさん持っていったって感じです(笑)
――早明戦と他の試合はどのようなところが違いますか。
野:まず(会場が)国立だったので、その雰囲気が違うなっていうのが第一印象で、それに加えて勢いがある明治だったので、ちょっと後手に回って負けたなって感じです
平:最初の校歌で観客に圧倒されたのもそうなんですけど、その後の歓声がすごかったです
――早大、明大のBKの魅力を教えてください。
野:全員がスキルフルなところだと思います。あとは若いので、フレッシュなところです
平:明治も早稲田に負けないぐらいスキルフルな選手が多いです。あとは全員がスペースを見つけてアタックすることができるBKだなと思います
――今年度の早明戦への意気込みをお願いします。
野:僕は情熱あるプレーをしたいです。勝ちたい気持ちがパワーアップしたと思います
平:フィジカルの部分がパワーアップしたと思います。コンタクトの部分だったら絶対当たり負けないし、あと足も少し速くなったので、しっかりスペースを見つけて走り込みたいです
――ありがとうございました。
[井垣友希、森口絵美理]
◆野中 健吾(のなか・けんご)スポ3、東海大大阪仰星高。180センチ・94キロ
一番好きな料理はお寿司。「一番好きなネタははまちです。南アフリカでも寿司を食べたんですけど、はまちは食べられなかったです」
◆平 翔太(たいら・しょうた)商3、東福岡高。178センチ・94キロ
一番好きな料理は麺類で、特にうどん。「福岡にある牧のうどんってところ、1回は食べてみてほしいです。おすすめは肉うどんとちらし寿司です」
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