(134)10000m記録挑戦競技会事後インタビュー/溝上稜斗

2024.11.25

 箱根駅伝予選会(予選会)を経て、チームとして箱根駅伝(箱根)の出場が閉ざされた中、溝上稜斗(商4=九州学院)が関東学生連合チームに選出された。箱根への出走を懸けて出場した今大会で溝上は自己ベストをマークし、全体で3着に入った。今回は箱根路へ大きく近づいた溝上のレース後の声をお届けする。(この取材は11月20日にオンラインにて行われたものです)。

溝上
4組3着 29分3秒08 自己ベスト
――関東学生連合チームに選出された際の心境はいかがでしたか。
 「正式に発表される前から選ばれるとは聞いていたので、それを知った時は首の皮一枚つながったなとほっとしました。ですが、明大の伝統を自分が走ってつながないといけないというプレッシャーも同時にありました」

――レースを振り返ってください。
 「今回は箱根に向けての選考レースになっていて、タイムではなく、着順で選考すると言われていました。最後は着順を意識して、絶対勝ち切ろうと思って、めっちゃ頑張りました」

――どのように調整を行いましたか。
 「特に予選会前と変わったことはやっていなくて今まで通りジョグをしっかりやりつつ、ポイント練習はしっかり抑えていました」

――レース前の心境はいかがでしたか。
 「アップでめちゃくちゃ動きが悪かったので少しやばいなと思って、結構不安はありました。ですが、スタート前に村越(優汰主将・文4=横浜)や前田(健心・理工4=樹徳)、古井(康介・政経3=浜松日体)が応援に来てくれていて、その中でも村越がボディービルダーを応援するみたいな声で応援してくれてるのを見て、自信が持てた、気持ち的に楽になりました。すごく感謝してます」

――コンディションはいかがでしたか。
 「スタートして最初4000 メートル過ぎぐらいまでは集団でレースを進めていたのですが、きつくなってしまいました。このまま行ったら後半ダメだなと思って、自分のペースに切り替えました。そこから大体1キロ2分55秒から3分ぐらいのペースで、少しずつ前を拾いながら行きました。そこで自分のリズムが作れて、動きも良くなってきて8000メートルからラストスパートに切り替えるまでは3位争いを2人でずっと行っていたのですが、いつペースを上げるかをずっと考えながら、 絶対に3位を取ると思って走っていました」

――レースプランと実際の走りはいかがでしたか。
 「ずっと先頭に付いて行って、いけるところまで行きたいという気持ちがありました。もともと描いていた通りのレースはできなかったのですが、前半を踏まえて冷静に判断して、後半はしっかりと自分の走りができたので、良かったと思います」

――その中で自己ベストを更新されました。
 「今回タイムを全く意識しておらず、目標が3位以内というところで、 そこだけを目指して走っていました。あまり気にしていなかったのですが、終わってみたら29分3秒でラスト2000メートルぐらいからペースを上げていたら28分台が出ていたと思うので、出したかったなという気持ちが正直あります」

――ゴールした時にはガッツポーズも飛び出しました。
 「レース終盤は3着を絶対に取ろうと思って走って、実際に勝ち切ることができたのでうれしくてガッツポーズしちゃったのですが、2着まであと3秒というところで、悔しさが少しずつ出てきました」

――箱根出場に大きく近づいたと思うのですが、いかがでしょうか。
 「予選会の結果では13番手だったので、このままだったら厳しかったです。今回の結果で近づいたことは確実なんですけど、まだ全然確定ではないです。12月にある富津合宿でしっかり走れないとダメなので、今回の結果で気を抜かずにまた頑張りたいと思います」

――ありがとうございました。

[原田青空]