
(64)The final showdown ~奪還への戦い~ 吉田爽真「どのカテゴリーも面白い試合にする」(64)
「今年こそ絶対に優勝を取りにいく」。木戸大士郎主将(文4=常翔学園)が今年度のスローガン『奪還』に込めた意味だ。関東大学対抗戦(対抗戦)、そして日本一『奪還』へ。栄光を勝ち取るため闘球へと捧げた学生生活。最後の戦いに向かう4年生に明大での4年間とラストシーズンへの意気込みを伺った。10月26日より連載していく。
第23回は吉田爽真(情コミ4=国学院栃木)のインタビューをお送りします。(この取材は10月19日に行われたものです。)
――明大ラグビー部に入部した理由を教えてください。
「日本一が目指せる大学っていうことと、特に憧れていた同じ高校の伊藤耕太郎選手(令6卒・現リコーブラックラムズ東京)を含め、明治に行った先輩方がみんなかっこいい姿でプレーをしているところに憧れて入部を決めました」
――4年間で一番つらかったことを教えてください。
「一番はケガをしてラグビーをすることができなくなってしまったことですかね。1年の8月から、2年の6月くらいから、あと3年生も5月ぐらいからずっとラグビーができていませんでした」
――つらい時期はどのように乗り越えられましたか。
「ケガをしていても、プレーができなくても常に紫紺を目指し続けるという思いを忘れないでここまで頑張ってきました。あとはやっぱり同期や家族に支えてもらったり、時には地域の方も声をかけてくれたりしたので、そういったことが僕を支えてきてくれました」
――チーム内に尊敬している選手はいらっしゃいますか。
「同期では僕は福田太晟(商4=中部大春日丘)を尊敬しています。僕自身が3年生まではフランカーをやっていて同じポジションだったんですけど、切磋琢磨(せっさたくま)していく中でやっぱり彼はできることも多いしすごいなとずっと思っていましたし、尊敬する部分が大きいですね」
――今年のチームはどのような雰囲気ですか。
「観ている人が楽しめる試合をたくさんできるチームなんじゃないかなと思っています。同期内の雰囲気も良くて、お互いいじっていじられてみんなで楽しくやっています」
――チームでのご自身の役割はどのようなものだと考えていらっしゃいますか。
「一番はまずB、Ⅽチームを全勝に導くことです。あとは下級生たちが今年からももちろんそうですけ来年、再来年と紫紺を着て試合に出場できるようにまずは土台を僕みたいなBやⅭチームにいる4年生が作ってあげれたらなって考えています」
――後輩に伝えておきたいことはありますか。
「情熱を持ってやり続けること。そして自分の強みを見失わないってところを伝えたいです」
――吉田爽選手にとって今年のスローガンである『奪還』はどのような意味を持っていますか。
「やっぱり言葉の通り、遠ざかっている日本一を101年目の今年に取り返すという意味が一番大きいと思います」
――明大ラグビー部での生活も残り数カ月ですが、どのような時間を過ごしていきたいですか。
「どのカテゴリーも見ている人が面白いと思える試合づくりを今後もしていきます」
――ありがとうございました。
◆吉田 爽真(よしだ・そうま)情コミ4、国学院栃木高、177センチ・100キ
お酒が大好きでとても気さくな吉田爽選手!春から何度か取材をさせていただいて、毎回筆者の目に映るのはとても後輩思いな先輩像でした。筆者の憧れです。
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