
(58)The final showdown ~奪還への戦い~ 山田歩季「原動力は同期の頑張り」
「今年こそ絶対に優勝を取りにいく」。木戸大士郎主将(文4=常翔学園)が今年度のスローガン『奪還』に込めた意味だ。関東大学対抗戦(対抗戦)、そして日本一『奪還』へ。栄光を勝ち取るため闘球へと捧げた学生生活。最後の戦いに向かう4年生に明大での4年間とラストシーズンへの意気込みを伺った。10月26日より連載していく。
第19回は山田歩季(商4=京都成章)のインタビューをお送りします。(この取材は10月18日に行われたものです)。
――4年間を振り返るといかがですか。
「やっぱりきつかったことも多かったんですけど、実際に4年生になってみて、早かったなっていう思いもあります」
――具体的にきつかったことを教えてください。
「1年生の時はちょっと早く起きて準備や掃除をするんですけど、それで朝早く起きるのはしんどかったです。あと初めての寮生活だったので、一緒に暮らしていくことが不安だったのと、部屋が1年生から4年生までで1部屋だったので、上下関係が少し怖かったです」
――明大ラグビー部に入部したきっかけを教えてください。
「やっぱり明治大学ラグビー部は強豪校で、優勝も何回もしていて憧れのチームだったのと、自分のラグビーが明治に行っても通用するのかっていう気持ちもあって入部しました」
――入部前と入部後でラグビー部への印象は変わりましたか。
「強豪校と分かって入ったので練習の厳しさや周りのレベルの高さは想像していた通りというかそれ以上でした。でも周りの先輩との上下関係とかがめちゃくちゃ厳しいのかなって思っていたんですけど、周りの先輩は優しくて、思っていた感じといい意味で違いました」
――3年時の流経大戦、初紫紺を振り返っていかがですか。
「初めて選ばれてうれしい気持ちもあったんですけど、紫紺を着るっていうプレッシャーや責任を感じて緊張した試合でした」
――高校時代と比べて成長を感じる部分を教えてください。
「基礎練習は高校でもしていたんですけど、明治に入ってから周りの基礎のレベル、パスなどのスキルがとても高くて自分もついていこうと必死でした。なのでパスなどのスキルは高校に比べてちょっと上がったんじゃないかなって思います」
――上級生になって意識し始めたことはありますか。
「上級生になったことによって下級生の見本にならないといけない立場になったので、今まで以上にラグビーでの姿勢であったり日頃の生活の部分で責任を持つようになりました」
――4年間続けられた原動力を教えてください。
「ありきたりかもしれないですけど、同期が試合に出て頑張っているのとか、朝早く起きて練習頑張っているのを見たら、やっぱり僕も頑張らないといけないなって思うので、原動力は同期ですね」
――改めて山田選手にとってスローガンである『奪還』の意味はどのようなものですか。
「『奪還』っていうスローガンは優勝というか強いイメージを取り戻すみたいなイメージがあると思います」
――今後の意気込みをお願いします
「試合に出場して、明治が優勝できるように頑張っていきたいです」
――ありがとうございました。
[森口絵美理]
◆山田 歩季(やまだ・あゆき)商4、京都成章高、174センチ・92キロ
期待している後輩は部屋っ子の東海隼(情コミ3=光泉カトリック)選手。「体は細いんですけど、体を張ったタックルやキャリーも強いです。足も速くて完璧なプレーヤーなので期待しています」
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