(50)The final showdown ~奪還への戦い〜 坂本公平「絶対に負けられない気持ちが強くなった」

2024.11.05

「今年こそ絶対に優勝を取りにいく」。木戸大士郎主将(文4=常翔学園)が今年度のスローガン『奪還』に込めた意味だ。関東大学対抗戦(対抗戦)、そして日本一『奪還』へ。栄光を勝ち取るため闘球へと捧げた学生生活。最後の戦いに向かう4年生に明大での4年間とラストシーズンへの意気込みを伺った。10月26日より連載していく。

第11回は坂本公平(情コミ4=東福岡)のインタビューをお送りします。(この取材は10月19日に行われたものです)。

――1〜3年時を振り返ってみていかがですか。
 「1年生の時は入部前に肩の手術をしてから入ったので、ずっとケガ人でした。夏合宿で復帰したんですけど、2年生から本格的に試合に出るようになりました。3年生の春に初めて紫紺を着て、めっちゃ緊張したんですけど、全然試合に出させてくれなくて。春は結局最初の2試合に出たんですけど、1試合2分くらいしか出られなくて、早く出たいなって思っていました。去年の春が一番良かったんですけど、どんどん落ちちゃった感じでした」

――現時点で今シーズンを振り返るといかがですか。
 「春はめっちゃ良かったです。4年生の意地というか、絶対に負けられない気持ちが強くなりました。なので、春はそれがでかかったなと思います。結果、チームでも得点王になれたし、オールスターにも出ることができました。最初は(オールスターで)セブンズの方に選ばれていたんですけど、15人制のメインの試合に出られることになって本当にうれしかったです。今まで観客席で見ていて、オールスターに出られるなんて想像もしていなくて、結果も残せたと思うので良かったです!」

――この4年間で成長した部分はどこですか。
 「自分が成長したのは、メンタルかもしれないです。やっぱりいいプレーをしても、その上に上がれなかったり『なんで上の人に負けているんだろう』とか、結構思うこともありました。たぶんそれも影響していて、プレーに波が出ちゃっていて。でも今年はプレーの波はたぶん一切ないと思うんで、そこが成長したかなと思います」

――メンタル的にきつかった時に支えになったものはありますか。
 「お父さんがいつもLINEでアドバイスしてくれるので、それが一番大きかったのかなって思います。お父さんはちょっとしかラグビーしてこなかったんですけど、いっぱい調べてくれて、教えてくれました」

――明大ラグビー部に入部して感動したエピソードを教えてください。
 「去年の選手権の決勝の時の明治コールです。負けているのに、会場一体が明治の応援みたいな感じで、すごかったなって思いました。あと、ファンの人で写真を撮ってくれたり、絵を描いてくれたりする方がいたので、とてもうれしかったです」

――この4年間で一番印象に残る試合を教えてください。
 「春の帝京大戦です。相手の15番(小村真也)は、帝京でエースだと思うんですけど、中学の時からめちゃくちゃ有名で『千年に一度の逸材』とか言われていました。中学生の時に対戦したんですけど、その時は捕まっちゃって。でも、この試合では抜けてトライができたので、気持ち良すぎました。今までトライした中でダントツ一番です!」

――どの部屋も素敵だったと思いますが、一番思い出の部屋はありますか。
 「強いて言うなら、春の前期の部屋です。メンバーは柴田竜成(営3=秋田工)、田代大介(営2=大分舞鶴)、佐藤蓮(文1=常翔学園)だったんですけど、サトレン(佐藤蓮)が全然言うこと聞かなくて、それを更生させました(笑)。今度も部屋飯行くくらい仲がいいです!」

――特にお世話になった先輩とイチオシの後輩はいらっしゃいますか。
 「特にお世話になった先輩は、やっぱり廣瀬雄也(令6商卒・現クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)さんです。高校からお世話になっていて、去年も1年間部屋が一緒で、ずっと一緒にいてくれたので、ありがたかったです。イチオシの後輩は佐藤蓮です。体がばりでかくて、フィールドのプレーもいいと思うので、頑張ってほしいです」

――同期の中でどなたと仲良くされていましたか。
 「春日悠平(政経4=明大中野)と登根大斗(法4=御所実)、あと西尾太良(学生S&Cコーチ・文4=城南)です。太良とは結構美味しいご飯屋さんに行っていました。チャリで千葉の方まで行って、有名人がめっちゃ来るラーメン屋さんに行きました。学部が一緒ではないんですけど、福岡出身で仲良くなりました!」

――監督やスタッフ陣はいかがでしたか。
 「神鳥(裕之監督・平9営卒)さんとはよく話したり、色々話を聞いてくれたりしました。あと、同期に学生スタッフも多かったので、大きい存在でした」

――後輩へのメッセージをお願いします。
 「ポジション争いとか、色々大変なこともあると思うんですけど、落ち込まずに頑張って欲しいです」

――改めて坂本選手にとってスローガンである『奪還』の意味はどのようなものですか。
 「日本一を取るというチャレンジャーな意味が込められていると思います」

――ありがとうございました。

[井垣友希]

◆坂本 公平(さかもと・こうへい)情コミ4、東福岡高、178センチ・88キロ
超甘党な坂本選手!スタバで必ず頼む物は、キャラメルマキアート!
「アイス少なめ、ミルク多め、シロップとソース多めで頼んでいます(笑)」