
(110)箱根駅伝予選会事前インタビュー⑭/新谷紘ノ介
目前に迫った箱根駅伝予選会(予選会)。明大は最大の目標である箱根駅伝でのシード権獲得に向け、まずは出場権を獲得する戦いに挑む。例年に比べ厳しいレースになることが予想される中、戦いを前に選手たちは何を思うのか。今回は予選会にエントリーされた14人の選手のコメントをお届けする。
第14回は新谷紘ノ介(政経4=世羅)のインタビューです。(この取材は10月11日にオンラインで行われたものです)。
――今のコンディションはいかがですか。
「夏合宿は全部Bチームでやっていましたが、夏合宿が終わってからはAチームでしっかりと練習ができている状況なので、予選会に向けてはまずまずの仕上がりなんじゃないかなと思っています」
――1~3次の夏合宿を振り返っていかがですか。
「昨年度はケガでほとんど走れなかった分、今年度は慎重にBチームから始めて、1次合宿はうまく消化できました。2次合宿で疲労が出てうまくいかなかった部分はあるんですけど、3次合宿でいい感覚をつかんで状態を上げて今に至ります。3次合宿の菅平でいいきっかけをつかめたと思っています」
――公式戦への出場は久しぶりですが、不安はありますか。
「ハーフマラソン自体が大学2年生の日本学生ハーフマラソン選手権ぶりですし、公式戦も大学2年生の全日本大学駅伝以来の出場になります。公式戦で明大を背負って戦う緊張感や久しぶりのハーフマラソンで少し不安な部分もあるかなとは思っていたんですけど、あまり緊張はしていないです。それよりも練習を積んで、いい感覚で過ごせているので予選会を楽しみにしています」
――エントリーメンバーに選ばれる自信はいつごろから芽生えましたか。
「夏合宿中はBチームだったので厳しいかなとは思っていたんですけど、終わってからは全てAチームで練習をこなせたのですごく自信になりました。僕が予選会から走らないといけないという気持ちに変わったので、エントリーメンバーには絶対入ると思っていました」
――目標とするタイムや順位はありますか。
「タイムは63分20秒くらいを目標にしています。順位は気にせず、とにかく周りにいる人を目がけて走ろうと思っています」
――4月の時点と比べて、長距離ブロックはどんなチームになっていると思いますか。
「4月の時点ではみんなの目標がうまく定まってない感じがしていましたが、今はチームとしてしっかりまとまっています。夏合宿前から補強や動きづくりなどを取り入れたり、ミーティングの方法も少し変えたりしてきました。それがようやく定着してきたので予選会に向けて間に合ったかなと思います」
――明大は自主性を重んじるチームだと思いますが、一人一人の取り組みはどう見ていますか。
「人それぞれ取り組み方は違うと思うんですけど、夏合宿では一人一人が例年以上に距離を走り込んでいました。Aチームの人たちだけではなく、多くの人が当事者意識を持って取り組んでいる成果として現れていたと思うのでうれしかったですね。あとは、上のチームに積極的にチャレンジする選手が例年以上に多かったので、誰かじゃなくて自分がやってやるんだという気持ちで取り組む人が多く、夏合宿を通して非常にいい収穫があったと思います」
――応援してくださるファンの方に向けてメッセージをお願いします。
「多くの人が感じている通り、例年以上に厳しい戦いになると思っています。主力がメンバーから外れたりしていますが、エントリーメンバーに関しては昨年度に劣らないような練習をできています。自分も外れた主力の代わりにメンバー入りしたわけじゃなくて、きちんと調子を上げてメンバー入りしました。夏合宿をBチームでやっていたことは関係なく、自分の力でメンバー入りしたんだというところを予選会の走りを通して結果で示せたらと思っています。例年、箱根や主要大会でいい成績を残していないチームではあるんですけど、応援していただいている方々にしっかり恩返しできるように、まずは予選会を通過できるように頑張りたいです」
――ありがとうございました。
[松原輝]
予選会まであと1日
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