(100)箱根駅伝予選会事前インタビュー④/大湊柊翔

2024.10.15

 

 目前に迫った箱根駅伝予選会(予選会)。明大は最大の目標である箱根駅伝でのシード権獲得に向け、まずは出場権を獲得する戦いに挑む。例年に比べ厳しいレースになることが予想される中、戦いを前に選手たちは何を思うのか。今回は予選会にエントリーされた14人の選手のコメントをお届けする。

 第4回は大湊柊翔(情コミ2=学法石川)のインタビューです。(このインタビューは10月14日にオンラインで行われたものです)

――コンディションはいかがですか。
 「菅平合宿が終わって、東京に帰ってきてからも順調にポイント練習を消化できているので、調子は良いと思います」

――心境はいかがですか。
 「昨年度の予選会と比べて緊張や不安は大きいですが、夏からいい練習ができています。自分の力を試せる一発目の試合となるという部分では、どこまで出せるかという楽しみもあります」

――昨年度より緊張や不安が大きいのは、学年が上がったことによる影響でしょうか。
 「そうですね。昨年度は1年生だったということもあり、先輩に頼って自分は責任などを感じずに走っていました。ですが昨年度箱根を走らせていただいて、チームを引っ張らないといけない立場にあるという自覚が芽生えてきている面もあるかもしれません」

――2年生から唯一の選出となったことに関してはいかがですか。
 「自分たちの学年は中距離をやっている選手が多いということもあって、他の学年と比べたら競争が少ない部分もあります。綾(一輝・理工2=八千代松陰)は今ケガをしていますが、石堂(壮真・政経2=世羅)や乙守(勇志・政経2=大阪)、佐久間(大河・商2=鹿児島城西)もポテンシャルが高いので、今回2年生からもっと出場したかったという思いはあります。今回は、自分がそういった選手たちに刺激を与えられる走りができたらいいなと思います」

――夏の練習の成果は具体的にどのように感じていますか。
 「元々自分は単独走が苦手だったのですが、最近は練習でも引っ張る場面や、ポイント練習でも1人でおしていけることが増えてきました。そういった部分で夏前より成長していると感じます。あとは春と比べてポイント練習での余裕度が全く違うので、そこは成長したというより戻ってきたという感じです」

――昨年度、予選会を走った経験が生かせそうなところはありますか。
 「昨年度走ったからこそ、最初の駐屯地でスタートしてから選手が入り乱れる所での走り方や、公園内に入ってからラストのどこで仕掛ければいいか、体力的にどこで余裕を持たせればいいのかという部分も分かっています。それらは今年度のレースに役立てていきたいです」

――個人的な目標は考えていますか。
 「とにかく前でゴールするということを意識しています。日本人先頭集団に食らいついて、あわよくば日本人トップを狙います」

――チームとして目標について何か話されていますか。
 「チームとしては本戦出場権の獲得をやはり大きく掲げていて、それが絶対条件だというのが全員の認識です」

――目標達成のためには何が必要だと思いますか。
 「特別なことではなく、みんなが普段通りの走りをすれば本選には進めると思います。本当にみんなが練習でやってきたことをそのまま出せばいいだけです」

――最後に意気込みをお願いします。
 「昨年度箱根を走ってから家族や地元の人たち、OBの方々から、明大が出場して自分が走っていることによって『お正月の楽しみができた』という言葉を自分自身にもすごく言ってもらえました。だからこそ正月の箱根駅伝で、明大を応援してくれている方たちに走っている姿を必ず見せなきゃいけないと思っています。そのために、まずはチームとして本選の出場権は絶対に取ります」

――ありがとうございました。

[春田麻衣]

予選会まであと4日