(14)秋季リーグ戦後コメント 髙山幸信監督

2024.10.04

髙山幸信監督
(この取材は9月24日に行われたものです)

――今の率直な気持ちはいかがですか。
 「早大戦に負けたことで大きくずるずる精神的にも引きずったと思うので、やっぱり早大に負けたことが大きいのかなと。ただそうはいってもその後の試合についてはしのぎしのぎ(できた)、専大戦は良くなかったけど、悔いはない感じです」

――今日の法大戦は次につながるいい試合だったのではないでしょうか。
 「そうですね。やっぱりああいう試合を苦しい勝負どころでできないといけないと思う。そこが課題なのかなと。いくらいい試合をして競ろうが何しようが、やっぱり勝たないといけないから。実力的に比較したら、勝たなければいけない選手が勝てなかったのが(優勝を逃した)大きな要因。そこはもう精神面でしかないですね」

――法大戦は、3番・芝拓人(情コミ1=野田学園)、4番の飯村悠太(商2=野田学園)・木方圭介(政経1=野田学園)組が0―2から勝利を収めるなど、逆転勝ちが多く見られましたが、その要因は精神面という部分が大きいですか。
 「諦めずにやったというのもあります。それをいかに優勝が懸かった試合だとか、そういったところで今日みたいな試合ができるかどうかが正直大事になってくる。でも今日勝ったのは非常に大きい。逆転勝ちしたのは良かったです」

――4年生は最後の関東学生リーグ戦でした。どんな思いをお持ちですか。
 「松田(歩真・商4=野田学園)、手塚(崚馬・政経4=明徳義塾)、山本(歩・商4=出雲北陵)、平賀(龍生主将・文4=明豊)の4人を中心に、練習に対する姿勢は下級生の手本になる学生でした。本当にこの4年間、自分たちの練習する姿勢でチームを引っ張ってくれたなと思います」

――その中で、下級生の活躍も今リーグ戦では見られました。
 「今後は3年生以下が中心になって意識してやっていかないと来年はさらに厳しい激戦になると思う。うちも新入生は入ってくるけれど、他もやっぱり強い新入生も入ってくるから。だから今回出ていた1、2年生が中心になってやるのか、もしくは3年生がもう1回奮起してやるのか、その辺が大きくチームの底力というかチーム力を上げる要因になってくると思います」

――全日本大学総合選手権・個人の部(全日学)など個人戦はまだ残っていますが、4年生に期待することはありますか。
 「4年生は最後の全日学だから、最後で自己ベストを出せるように頑張ってもらいたいし、(今リーグ戦でレギュラーの)3年生以下と、3年生以下でリーグ戦に出てない人は、自分の力をアピールしてレギュラーを勝ち取れるように頑張ってほしいなと思います」

――今リーグ戦はかなり混戦でした。リーグ戦の難しさはどこにあると思いますか。
 「リーグ戦の難しさ…。 5日連続でやることがないし、7戦連続でやることがないから、一旦前半戦が終わった後に後半戦に向けていく流れがなかなか難しい。そのまま張り詰めた状況でずっといけるわけではないし、かといって一旦試合に対する気持ちが途切れてしまうと、なかなかそこから試合にガッて入るのは難しいので、そこはもう経験だと思う。いかに与えられた試合で、集中してできるかというところだと思います」

――今後の強化ポイントを具体的に教えてください。
 「技術的なところは、みんなそんなに変わらないと思う。学生のトップレベルと比較しても。だけど入れなければならない、簡単なミスをしてはいけない場面で簡単なミスが多い人ほど勝てないから。そこが今のうちの選手には欠けている。だから、1本を大事にする気持ちは持たなければいけない。もちろんミスをしようと思ってミスしているわけではないけど、でも試合に勝つためにはそこが必要だし、1本を大事にする姿勢は、普段の練習からいかに試合に近い集中力や緊張状態でできるかというところをもう1回本人たちが気づいてやらないと意味がないと思う。そこが一番大事なのかなと。ダブルスも結構今回は練習したけれど、目的をもって練習をすれば必ず結果はついてくるので。今はただ単にフットワークの練習だったり切り返しの練習をしているだけなので、試合に近いシステムや組み立ての練習だとか、そういったところを具体的にやっていかないと多分もう一歩上のレベルに上がるのは難しいのかなと思います」

――来年度もリーグ戦が控えています。今後への意気込みをお願いします。
 「まずは全日学でダブルスだったりシングルスだったり、明大から優勝者を出せるように頑張らなければいけない。リーグ戦に関しては5月まで長い期間空くから、その間にいかに今回負けた悔しさだったり、負けた原因を忘れないで継続できるかが一番大事。 やっぱり春からインカレ、秋リーグまでは比較的次の試合までが短いから悔しさを持ってやってくる。だけど秋リーグから春リーグまでかなり時間があるから悔しさを忘れることが多い。だからその悔しさを持ち続けてやっていけるようにしていかなければいけないと思います」

――ありがとうございました。

[末吉祐貴]