(95)菅平合宿インタビュー➃/山本樹、大湊柊翔

2024.10.01

 今年度も菅平にて行われた長距離部門の3次合宿。そこには、来たる大一番に向け、リベンジに燃える選手たちの姿があった。全日本大学駅伝予選会(全日本予選)での悔しい結果がチームにもたらした危機感。今年度こそ、古豪から強豪へ。紫紺の輝きを取り戻すべく、日々研さんしている選手たちの最新の声をお届けする。

 第4回は山本樹(営3=専大松戸)、大湊柊翔(情コミ2=学法石川)のインタビューです。

山本樹
――現在の調子を教えてください。
 「疲労は溜まっているのですが、1次、2次と今まで結構いい感じで練習が積めているので、コンディション的には悪くないと思います」

――3つの夏合宿をそれぞれ振り返っていかがでしたか。
 「1次、2次合宿は距離を踏むことをメインでやってきました。それで距離を踏めたので、 長い距離の自信がつきました。菅平ではしっかりとポイント練習もできているので、すごく自信になる合宿だと思います」

――他の選手から調子のよい選手に山本選手の声が上がっています。
 「昨年度の菅平合宿はほぼ全部の練習で離れてしまっていたのですが、今は全部こなせているので、そこがすごくうまくできていると思います」

――夏に一番強化した部分はどこでしょうか。
 「この時期はラストスパートがかけられないことが課題でした。そこを意識して、ポイント練習でも最後の1本はきつくなってから足動かす意識でやってます」

――全日本予選が終わってから、チームの変化はありましたか。
 「全日本予選に落ちて、 僕自身、箱根駅伝予選会(予選会)だけは絶対に(出場権を)取らないといけないなと思いました。チームもこのままやっていたら予選会通過はダメだという雰囲気にみんななっています。高い意識を持ってやっている人がAチームには多いので、それはいいことだと思います」

――調子の良いと思う選手を教えてください。
 「大湊です。練習も楽そうにこなしていて、25キロ走も一番でした。また、1次、2次で距離も踏んでいるし、これからすごい走りをしてくれるのではと思います」

――今後の意気込みをお願いします。
 「まずは予選会を必ず突破して、本戦では活躍できる走りをしたいと思います」

――ありがとうございました。

大湊柊翔(情コミ2=学法石川)


大湊
——今のコンディションはいかがですか。 
 「体調不良などもあったのですが、今はポイント練習も順調に消化できてるので、調子は上がってる途中だと思います」

——予選会への意識はどうですか。 
 「今回の予選会は昨年度に比べてすごい危機感を感じています。昨年度は強い先輩がいて、自分は1年生ということもあって、何も考えてなかったというよりかは本当に安心して自分の走りをするだけで臨めていました。今年度は主力選手と呼ばれる人たちが走れていない状況で、さらに明大は留学生がいないという中で、爆発的に走れる選手はいないと思っています。予選会に対しては正直怖い部分もありますし、気を引き締めないと絶対通ることはできないかなと感じています 」

——全日本予選を踏まえて、練習で変えた部分はありましたか。 
 「本来だったら4組目を走らないといけない中で3組目になってしまって、前と16秒差ということもあって、自分が絞り切れる部分だったんじゃないかと思います。全日本予選は万全な状態で臨むことができなかったことと、レース中は粘ることができなかったという反省点を踏まえて、もう一度、土台からつくり直さないといけないと感じました。レースに向けてのコンディショニングは日頃の練習をしっかり継続させていくことが大切だと思っているのですが、全日本予選ではそれがまずできていませんでした。合宿ではより一層大事な練習がたくさん出てくるので、全部消化していくためにも、普段から体調管理だったり、練習では人一倍距離を踏みました。また、流しだったりのスピードへの意識も変えて練習を行っていました」

——後輩ができて、何か変化はありましたか。
 「もちろん上にも下にも負けたくないですけど自分が昨年度箱根を走ったこともあって、伝えられることもたくさんあると思います。昨年度の自分のことを後輩に伝えたりすることで、自分も振り返りにもなるので、そういった意味ではやはり下ができたことで先輩としての自覚が芽生えているんじゃないかと思います」

——チーム内でのご自身の立ち位置を教えてください。 
 「昨年度、箱根を走ったという意味では、チームを引っ張っていかなければいけない存在だという自覚はあります。そういった背中で見せていくことが自分の役割だと思います。強い先輩方もいる中で、いずれは明大のトップではなくて、学生界トップの選手にならなければいけないというか、自分もそうでありたいですし、引っ張っていかなければいけないなと思います」

――ありがとうございました。

[原田青空、安田賢司]