
(92)日本インカレ事後インタビュー④/増子風希、小林周太郎、長田隼人
大学陸上界の頂点を決める日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)。明大からは10人の選手が出場した。その中で、神戸毅裕(営2=明星)が4位入賞を果たすなど、存在感を発揮。高いレベルのレースの中で、収穫と課題が見つかった。今回は、レース後のコメントをお届けする。
第4回は増子風希(政経1=学法石川)、小林周太郎(営2=伊賀白鳳)、長田隼人(商2=松山商業)のインタビューです。
増子
男子1500メートル予選14着 3分55秒28
――今回のレースを振り返っていかがですか。
「前半はいい位置で走ることができたのですが、中盤一気に失速してしまい、集団から離れて、自分の理想とは少し違う形になってしまいました」
――中盤失速してしまった要因などは何か考えられますか。
「コンディションとしては良かったのですが、体力面、スタミナ面が要因としてあります。ですが、やはり気持ちの部分も大きかったかなと思います」
――レースにはどのような気持ちで臨みましたか。
「まずは決勝進出を目標に頑張っていたのですが、それとは違う遠い走りになってしまいました」
―ー天候などはいかがでしたか。
「競技時間が50分ほど遅れてスタートして、自分的には問題はなかったのですが、やっぱり体がちょっと用意できていなかったというか、ちゃんとその時間に合わせることができなかったかなとは思います」
――レース展開はどのようなものを想定していましたか。
「集団の中盤ほどで進めようとしたのですが、 スタートして前の方になってしまいました。位置的には良かったので、そのまま進めようと思いました」
―ー収穫と課題を教えてください。
「スピードはだいぶ戻ってきたのですが、やはりスタミナ面がまだまだなので、これから距離を伸ばしたりして、スタミナ面の強化だったり、メンタル面の強化などもしていきたいです」
―ー大きな大会にはだいぶ慣れてきましたか。
「一応全国大会は何度も経験しているので、緊張はあまりしていなかったです」
――今後取り組んでいきたい練習などはありますか。
「距離走などを取り入れて、ジョグでも短い距離で終わらずにしっかりと長い距離やって、スタミナをつけていきたいなと思います」
――最後に今後への意気込みをお願いします。
「またすぐに記録会の1500メートルのレースがあるので、そこではしっかりと記録を残せるように頑張りたいと思います」
――ありがとうございました。

小林周
男子3000メートルSC決勝16位 9分12秒87
——どのようなレースプランで臨まれましたか。
「レースの展開としては早くなっていく流れだと思っていました。実際、その通り速くなっていきましたが、その中でも自分のピッチを保って走っていくというのを考えてやっていました」
——レースプラン通りに走れましたか。
「自分がここから頑張りたいと思っているところの手前できつくなってしまいました。 自分の動きができなくなった状態で、勝負したい場所に行けなかったので、改善していきたいなと思います」
——今回のレースの収穫は何かありましたか。
「大きな舞台になればなるほど弱くなってしまい、あまり結果を出せない自分がいることについて改めて確認できました。そこをもう1度改善していって臨まないと勝てないなと思いました」
——初めての日本インカレ出場でしたが、走ってみていかがでしたか。
「多くの大学が出ており、応援もたくさんある中で走ってみて、場に飲み込まれそうになっていく自分もいました。大きな大会にいるのだなということを改めて実感しました」
——事前インタビューで『チャレンジャーという気持ちでやっていきたい』と話されていましたが、レースを振り返ってみていかがでしたか。
「望むだけ望んで、臆することなくという意味でチャレンジャーというのを掲げさせてもらいましたが、いざ本番になった時に小さくなってしまう自分がいました。まだまだ弱い自分がいるなと思いました」
——今後の目標や意気込みをお願いします。
「おそらく3000メートルSCのレースは今シーズンもうないですね。次は来年度の関東学生対校選手権のような大会になってくると思います。まだまだ先ですが、ぼーっとしていたらすぐに来てしまうので、そこで活躍していかないといけない、その上を目指していかないといけないという気持ちで臨んでいきたいです」
——ありがとうございました。

長田
男子1万メートルW決勝15位 43分19秒50
――レース前のコンディションはいかがでしたか。
「結構いい感じで、自己ベストを狙えるくらいのコンディションでした。しかし、なかなかうまくはまらなかったです」
――今回のレースプランを教えてください。
「ペースとしては(1キロを)4分10秒ぐらいで歩こうと思っていましたが、 予想よりハイペースで入ってしまいました。やばいなと思ったので、途中でペースを落として終盤にペースを上げていこうと思いましたが、(ペースが)上がり切らなかったのが今回の反省です」
――集団でレースを進める時間が続きましたが、どのようなことを意識しましたか。
とりあえず無駄な体力使わないように、前の選手のリズムを使いながら歩くようにしました」
――レース中盤、終盤を振り返ってみていかがですか。
「中盤は4分10秒前後で歩きたかったのですが、それより遅いペースで歩いてしまいました。終盤ではまだまだ練習が足りないと感じたので、長い距離に強くなれるような練習を多くやっていこうかなと思います」
――今回の収穫と課題を教えてください。
「バテることなく歩けたのは収穫です。課題は他の選手たちと比べると本当にダメダメなので、しっかり練習していくしかないと思います」
――ここからのシーズンに向けて意気込みをお願いします。
「来月の試合に向けて切り替えて練習に取り組んでいきます」
――ありがとうございました。
[加藤菜々香、中村慈詠、安田賢司]
関連記事
RELATED ENTRIES