(91)日本インカレ事後インタビュー③/原田真聡、鷹羽柊弥、松下かなう

2024.09.26

 大学陸上界の頂点を決める日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)。明大からは10人の選手が出場した。その中で、神戸毅裕(営2=明星)が4位入賞を果たすなど、存在感を発揮。高いレベルのレースの中で、収穫と課題が見つかった。今回は、レース後のコメントをお届けする。

 第3回は原田真聡(文2=東京農大二)、鷹羽柊弥(法3=盛岡第四)、松下かなう(法4=大分東明)のインタビューです。

原田
男子400メートル決勝 8位 47秒82
男子4×400メートルR 予選敗退

――400メートル決勝に臨むにあたってのコンディションはいかがでしたか。
 「調整はうまくいってたのですが、走り出したらあまりよくなかったので、正直厳しかったです」

――スタートはいかがでしたか。
 「いつも200メートルまで自分のペースでいって、そこからだんだんと上げていくプランで走っています。決勝でも同じような感じでいったんですけど、練習不足が後半に出てしまって、かなり苦しいレースになってしまいました」

――位置取りは普段通りにできましたか。
 「いつもと同じようにはやったのですが、後半のつなぎ方があまりうまくいかなかったです」

――事前インタビューで、夏期はウエイトトレーニングを取り入れたと仰っていましたが効果はありましたか。
 「去年よりタイムが伸びたので、効果はあったのかなと思います」

――4×400メートルR(マイルリレー)予選では明大歴代2位のタイムが出ましたが、感想はいかがですか。
 「関東学生対校選手権でようやく日本インカレの標準タイムを切って、 そこからのチームの成長を見せられたら良いなと思っていました。その結果がいい方向に出たので良かったなとは思います」

――リレーでのコンディションはいかがでしたか。
 「1日目、2日目と400メートルを走ってきて、疲労が溜まっている中でしたが、自分なりにいいコンディションで臨めました」

――古俣(由人・法1=東京学館新潟)選手からのバトンの受け渡しはスムーズにいきましたか。 
 「古俣とつなぐのは初めてだったんですけど、自分は加速でいい感じに乗れたので、バトンパスは良かったかなと思います」

――後輩である古俣選手の走りはいかがでしたか。
 「古俣は怪我からの復帰戦だったということもあって、タイムとしてはあまり良いものではないとは思うんですけど、その中でもよく走ってくれたと思っています」

――ご自身の走りを振り返っていかがですか。
 「リレーに出場したのが高校ぶりで新鮮だったというか、あまり深く考えずに自分のレースをやればいい結果につなげるかなと思って頑張りました」

――マイルリレーの総括をお願いします。
 「今回、明大歴代2位という記録で終われましたが、ここでとどまってはいけないチームだと思っているので、さらに個人個人で実力を伸ばしていって、どんどんタイムを上げていきたいなと思います」

――日本インカレで得られた課題と収穫を教えてください。
 「自分の競り合いの弱さが前からの課題であったんですけど、そこがまだ修正できてないのが今回分かったので、もう一段階速い人たちと競ることができるような練習も継続してやっていきたいなと思います」

――これからの意気込みをお願いします。
 「今シーズンはあと何試合か残っているので、来シーズンに向けての課題を見つけるようなレースにしたいです」

――ありがとうございました。

鷹羽
男子4×100メートルR予選5組2着 39秒51  
男子4×400メートルR予選1組4着 3分8秒44

――4×100メートルR(4継)の仲間の走りはいかがでしたか。
 「2走の神戸はうちのエースで、バトンを早く渡すことを意識して走りは相変わらずさすがで心配することもない走りでした。3走の太田(瑞歩・理工1=成田)は2、3日前に急遽変わったメンバーで、1年生でどういった走りしてくれるのかわくわく感がありました。しっかり自分の走りができていたので、もう言うことはないかなと思います」

――4継と4×400メートルR(マイル)に出場されて、調整も難しかったと思います。
 「最初はマイルに出場予定だったので、マイルに向けて練習を積んでいました。残り1週間近くなって4継への出場が急遽決まって、 体力は付いていて、あとはスピードを上げるだけだったので調整しやすかったです。最初4継の調整からマイルだとコンディション的に難しかったと思います。そういった面ではどちらもうまく合わせることができたと思っています」

――マイルは明大歴代2位の記録でした。
 「自分のラップタイムはそこまで速くはなかったので、正直1、2、4走のメンバーがいい走りをしてくれました。自分はつなげるという役割はできたんですけど、記録に関してはもう少し走れたなと思っています。明大記録の更新はむずかしくないと思っているので、今後の自分が抜けた後のマイルメンバーで次の日本選手権リレーでもいい順位だったり、明大新記録は確実なんじゃないかと思いました」

――今後に向けて意気込みをお願いします。
 「今回は4継もマイルもどちらも決勝に行けなかったので、 補欠であったとしても決勝に残れるぐらいの底上げをしていかないといけないなと感じました。自分自身がまず100メートルで10秒5を今シーズン中に切って、200メートルも20秒に突入するように練習を頑張っていきます」

――ありがとうございました。

松下
男子100メートル
男子4×100メートルR

――100メートルのレースを振り返っていかがですか。
 「今まで自分を信じてやってきたんですけど、いざレーンに立って、タイムが出ると自分の思うようなものではなくて悔しさが残りますね」

――100メートルから4×100メートルR(4継)予選までどのように切り替えていきましたか。
 「4継では決勝に残ることを目標にしていました。でも、メンバーが直前に変わり、走順も変わってしまいました。本来はそれでも決勝に残るぐらいの力はあったんですけどそれぞれが最善を尽くせなかったことが悔しく思います」

――自分の走りに不安はありましたか。
 「正直ずっと不安はありましたね。ケガをしてから走りの感覚が全く分からなくなって、本当に何が合っているのか分からなくなってしまいました。そんな中でもしっかり練習を積んで自分なりに答えを探してきたんですけど、なかなかうまくいかず悔しいです」

――4継メンバーの走りはいかがでしたか。
 「急遽入ってくれた太田(瑞渉・理工1=成田)や、鷹羽は本当に走ってくれたことに感謝しています。でも、正直なところ万全な状態で挑みたかったので悔しく思います。神戸(毅裕・営2=明星)もリードを持ってきてくれたので感謝しかないですけど、自分の走りが思うようにいかなくて、そこで結果としてわずかな差で決勝を逃してしまうことになって本当に悔しいです」

――今大会の4継が4年間の集大成の一つだったと思います。
 「本当に4年間、良い経験をさせてもらったと思います。入学した時は100メートルでいえば木村稜さん(令6政経卒)に続いて2番目のタイムを持っていたんですけど、そこから後輩たちに負けることが続いて、すごく悔しい思いをしました。でも、昨年度一気に結果が伸びて、今までやってきたことを落とし込んで日本インカレのリレーで3位入賞したり、100メートルで明大新を出すことができてすごく良かったです。ただ、やっぱり今年度はうまくまとめられなかったのがすごく悔しい部分があります。チームとしてはいい方向に持っていっているので、その中で競技できたのはありがたいなと思っています」

――ありがとうございました。

[島田五貴、原田青空、熊谷実夏、中村慈詠]