(90)日本インカレ事後インタビュー②/太田瑞歩、古俣由人、神戸毅裕

2024.09.25

 大学陸上界の頂点を決める日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)。明大からは10人の選手が出場した。その中で、神戸毅裕(営2=明星)が4位入賞を果たすなど、存在感を発揮。高いレベルのレースの中で、収穫と課題が見つかった。今回は、レース後のコメントをお届けする。

 第2回は太田瑞歩(理工1=成田)、古俣由人(法1=東京学館新潟)、神戸毅裕(営2=明星)のインタビューです。

太田
男子4×100メートルR
男子4×400メートルR

――4×400メートルR(マイルリレー)を振り返っていかがですか。
 「前半はバトンを受け取る位置が難しく、最初の100メートルでうまく加速できなかったせいで遅れてしまいました。その分、体力は残っていて後半の200メートルは走れましたが、全体的に余力が残ってしまいイマイチなレースになってしまいました」

――今日の調子はどうでしたか。
 「昨日の4×100メートルRからハムストリングに違和感がありましたが、体の動き自体は悪くありませんでした」

――決勝に進めなかった要因を教えてください。
 「今回は個人の経験不足が出ました。3走の鷹羽(柊弥・法3=盛岡第四)さんは初めてマイルリレーに出場し、1走の古俣(由人・法1=東京学館新潟)も久しぶりのレースだったので、そのブランクが影響したのではないかと思います」

――明大記録に迫る好タイムでした。
 「今回は主力が1、2年生中心のチームでした。その中で今回のタイムが出たことで、チーム全体に勢いがついたのではないかと思います」

――次戦は決まっていますか。
 「原田さん(真聡・文2=東農大二)の国民スポーツ大会の影響で、マイルリレーがどうなるかはまだ不明ですが、次の本格的なレースとしては2週間後の日本選手権リレーを予定しています。来週は関東学生新人選手権がありますが、そこはあまり本格的なチーム編成では臨まない予定です」

――次戦に向けての意気込みをお願いします。
 「次は前半からしっかりと入れるようなレースをしたいと思います」

――ありがとうございました。

古俣由人(法1=東京学館新潟)

古俣
男子4×400メートルR

——レース全体を振り返っていかがですか。
 「チームとしては決勝進出と明大記録を狙うことが目標でした。外側のレーンに眞々田(洸大・早大)さんが走っていて、どれだけ彼に離されないで帰ってこられるかが課題でした。離される展開にはなったんですけど、以前一緒に走った時よりは確実に成長できたと感じたので、及第点だと思います」

——今日の調子はどうでしたか。
 「調子は9割ぐらいで走れました。調子自体はよく持ってこられたので、自分的には良い走りができました」

——決勝に進めなかった要因を教えてください。
 「全体としての走力や個人の能力は、全国大会になると足りない部分が出てくるので、明大記録を塗り替えるには全体が1つの目標に向かって頑張らないと乗り越えられないと思いました。チーム全体で目標を1つにして、再来週ある日本選手権リレーに向けてリセットして頑張っていきたいです」

——ありがとうございました。

神戸毅裕(営2=明星)

神戸
男子100メートル
男子4×100メートルR
――100メートルの準決勝、決勝を振り返っていかがでしたか。

 「準決勝は4×100メートルR(4継)と時間の間隔がとても短く、 疲労感がある中での対応が試されるレースでした。しっかり対応できて、その時のベストに近い走りはできたと思います」

――タイムの満足度はいかがでしたか。
 「自己ベストタイの記録ですが、はっきり言ってとても悔しいです。その時のベストの走りはしたと思うんですけど、それでも悔しさが少しあります。自己ベストを出しても4位にとどまってしまう差を感じたり、自己ベスト更新にはならなかったのが悔しいです」

――100メートルの収穫と課題を教えてください。
 「今大会では日本選手権で感じた、日本のトップとの根本的な差や現状から追い付くにはどうすればいいかという一つの答え合わせ的な面を持って臨みました。日本選手権で言った根本的な部分のところに関しては手応えを感じています。課題はそれでも結局勝てておらず、1、2、3位との差が大きかったことです。まだまだ自己鍛錬していかなければいけないかなという感じです」

――4継のレースを振り返っていかがですか。
 「チームとして優勝や今回早大が出した学生記録を狙っていただけあって、決勝にすら行けてないっていうのは本当に情けないというか、憤りや悔しさをとても感じています。自分の走りにも憤りを感じているんですけど、ケガは仕方ないし、これが良くも悪くも明大競走部の短距離というチームの実力なんだと思います。決して悲観的にならずに前を向ける結果ではあると思うので、憤りもある分これからの期待もあると思います」

――これからの大会に向けて意気込みをお願いします。
 「今シーズンは日本選手権・リレー競技で日本インカレのリベンジをしたいです。国民スポーツ大会の目標は東京都代表らしい良い結果を出せたらと思います」

――ありがとうございました。

[橋場涼斗、中村慈詠、原田青空]