(88)明大の誇りを胸に真っ向勝負/日本学生対校選手権展望

2024.09.18

 夏の厳しい鍛錬を乗り越えた強者たちが、全国から集まり行われる日本学生対校選手権(日本インカレ)。今年度は神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsuで、9・19~22の4日間にわたって行われる。短距離、競歩ブロックにとっては重要なレースであり、より多くの選手が入賞することに期待したい。長距離ブロックは出場選手こそ少ないが、10月の箱根駅伝予選会に向けて、チームに勢いをもたらせるか。注目の戦いは明日開幕する。

 まず初日は予選が続く。100メートル予選には、関東学生対校選手権(関東インカレ)にて同種目で4位入賞を果たした神戸毅裕(営2=明星)、ケガからの復帰を果たした松下かなう(法4=大分東明)、加えて竹尾拓真(農3=明星学園)と、実力者3人が出場する。400メートル予選には、下級生ながら好走を続ける原田真聡(文2=東京農大二)がエントリー。そして、楽しみなのは1500メートル予選に出場する加世堂懸(商2=仙台育英)だ。7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ2024 北見大会、網走大会と立て続けに自己ベストを更新しており、入賞が期待できる。増子風希(政経1=学法石川)も1年生らしい攻めの走りを見せたいところだ。

 2日目は100、400メートルの準決勝と決勝、1500メートルの決勝が中心に行われる。より多くの選手が決勝に駒を進め、入賞を果たすことに期待だ。また、4×100メートルR予選も実施される。「日本学生記録を目指す」(南海斗・理工1=横須賀大津)と意気込みは十分だ。目標達成に向けて、確実に予選を通過したい。

 戦いは最終日。3000メートルSCには小林周太郎(営2=伊賀白鳳)が出場。「自分は暑さが得意ではない」(小林)と語っているが、夏合宿での走り込みの成果を出すことはできるだろうか。その他に、短距離、リレー種目の決勝も複数行われる。明大の底力を発揮し、最後の出場種目まで入賞を増やしたい。

 9月に入っても猛暑が収まることはなく、当日も厳しいコンディションでのレースとなることが予想される。しかし、明大には短・長・歩の全ブロックによる大応援がついている。声援の〝熱さ〟が〝暑さ〟を上回り、選手たちの後押しとなるだろう。

[橋場涼斗]