(82)日本インカレ事前インタビュー③/荒澤朋希、川津靖生、神戸毅裕

2024.09.16

 全国から強者が集い、短距離・競歩ブロックの大一番となる日本学生対校選手権(日本インカレ)。夏の鍛練を乗り越えた選手たちの準備は万端だ。それぞれがさらなる高みを、そしてチームとして「One Team」を目指す。今回は、そんな大舞台を迎える選手たちの声をお届けする。

 第3回は荒澤朋希(営2=明大中野)、川津靖生(営2=明星)、神戸毅裕(営2=明星)のインタビューです。(この取材は9月15日、12日、13日にオンラインで行われたものです)

荒澤
男子4×400メートルR
――日本インカレを控えた今の心境を教えてください。
 「実は全国規模の大会が初めてです。高校で達成できなかった全国大会出場をかなえるために大学で競技を続けたので、緊張もありますが『やっとここまできたか』とワクワクの方が勝っています」

――現在のコンディションはいかがですか。
 「今シーズンはケガの影響で、調子のピークを持っていくタイミングを思い切って秋にずらしました。先日の東海記録会は無調整で疲労もあり厳しい結果でしたが、コンディションを整えられたら47秒台も見えてくると思います」

――この夏はどのようなことを意識して練習されていましたか。
 「大きく春と練習は変えていませんが、明大対立大対校大会と法大対明大定期大会の課題として、前半で上半身の力みがあって、後半につれて上半身と下半身の連動性が見られない走りになって垂れにつながってしまいました。行きつけの病院や小野(綾也・文1=浜松西)、古俣(由人・法1=東京学館新潟)、平岡(佳樹・営1=明大中野八王子)、南(海斗・理工1=横須賀大津)などと走り終わった後の補強で体幹やお尻の強化をしっかりしてヒップロックする練習を心掛けました」

――日本インカレへ向け練習をしていく中で、メンバーの皆さんと意識していたことはありますか。
 「日本インカレだから特別ということではなく、和気あいあいと練習できている印象です。エントリーメンバーがみんな若いので、自分が練習を提示して付いてきてもらう日が増えました。佐田(龍昇・法3=大分東明)さんの偉大さがよく分かりました。この感謝の気持ちを持ちながら全員で佐田さんを勝たせます」

――日本インカレの目標をお願いします。
 「早稲田大学さんを先頭に、予選から僕たちの組はハイレベルな戦いが予想されます。タイムではなくしっかり先頭争いを1走から繰り広げ、決勝に進出することをチームの目標にしています」

――意気込みをお願いします。
 「4継(4×100メートルR)だけじゃないことを証明します」

――ありがとうございました。


川津
男子4×100メートルR
――現在のコンディションはいかがですか。
 「先週の法大競技会の時に100メートルの後半部分で少し足を痛めてしまいました。コンディション的には良くはありませんが、とりあえず(日本インカレに向けて)調整はしています。前日までコンディションがどうなるか分からないのですが、しっかり合わせられたらなと思っています」

――ケガはどういった状況下で生じたものですか。
 「100メートル走の大体80メートル付近で、今年4月ぐらいに痛めた左ハムストリングスがもう一度肉離れをした感覚になりました。その時点で痛いと思ったので、80メートル付近から緩めていったという感じでした」

――夏休み中の菅平合宿での調子はいかがでしたか。
 「調子が上がってきている段階で菅平という高地で練習を行ったので、スピードもよく出て前回に対していい刺激になりました」

――現在のチームの雰囲気を教えてください。
 「短距離ブロックはピリピリした雰囲気よりも、みんな和気あいあいとした雰囲気でやっています。あまり日本インカレ一色という雰囲気にはなっていませんが、雰囲気は悪くないと思っています」

――4継で目標としているタイムや順位はありますか。
 「やはり表彰台に上ることとタイムは38秒台を出すことを目標に走りたいと思っています」

――意気込みをお願いします。
「今年度4年生のかなうさん(松下・法4=大分東明)のための試合でもあるので、かなうさんを勝たせられるように全力で頑張りたいと思います」

――ありがとうございました。

神戸毅裕(営2=明星学園)

神戸
男子100メートル
男子4×100メートルR
――コンディションはいかがですか。
 「コンディションはそんなに良くはないという感じですね。少し左のハムストリングスに違和感があって、これから疲労を抜いていく過程で取れたらいいなという状況です」

――あと1週間ほどで日本インカレですが、調整はいかがですか。
 「本日ちょうど最後の刺激というか追い込みをしました。これから体をどんどん回復させていく方向に向かいます。今のところ感覚は悪くないので、順調ではあると思います」

――最近出場した大会を振り返っていかがでしたか。
 「日本選手権が終わってから山梨と福井の大会に出ました。山梨の富士北麓ワールドトライアルではある程度走れました。福井のAthlete Night Gamesでは人生で初めてフライングをしてしまい、収穫は特にないという感じでした。二つを総括すると、そんなにいい流れはつくれていないかなとは思っています」

――夏休み期間で意識して取り組んだ部分はありますか。
 「7月いっぱいは、少し体調を崩したり、足のハムストリングスとはまた別のケガがちょっと痛んだりして、そんなにいい練習が積めていませんでした。その分を合宿で補おうという気概を持っています。何か動きで意識するというよりは、ベースの土台づくりを注視して練習したという感じです」

――100メートルの目標を教えてください。
 「100メートルはタイムを意識するとしたら10秒1台というベストは出したいと思いますが、今回はタイムというよりはちゃんと順位をもらいにいきたいと思っています」

――4継メンバーの走りの調子はいかがですか。
「みんな僕と同じような状況というか、本日までずっと追い込んでいて疲労がマックスまで溜まっている状態です。現時点では今いい感じというのはなくて、これからそれが垣間見えてくるんじゃないかなと思います。でも、みんな順調だとは思います」

――意気込みをお願いします。
 「頑張ります!」

――ありがとうございました。

[春田麻衣、石井遥]