
(81)日本インカレ事前インタビュー②/民谷頼里、平岡佳樹、南海斗
全国から強者が集い、短距離・競歩ブロックの大一番となる日本学生対校選手権(日本インカレ)。夏の鍛練を乗り越えた選手たちの準備は万端だ。それぞれがさらなる高みを、そしてチームとして「One Team」を目指す。今回は、そんな大舞台を迎える選手たちの声をお届けする。
第2回は民谷頼里(法1=相洋)、平岡佳樹(営1=明大中野八王子)、南海斗(理工1=横須賀大津)です。(この取材は9月14日、12日、16日に電話で行われたものです)
民谷
男子4×100メートルR
――コンディションはいかがですか。
「今は恥骨の疲労骨折で走れていないので、コンディションは良いか悪いかで言うと悪いですね」
――日本インカレの出走は難しいですか。
「まだ回復する見込みがなくて、今シーズンは間に合わないかなと思います」
――夏合宿を振り返ってみていかがですか。
「走れなくてやるせない気持ちが強かったです。みんなが頑張って走っているのに、自分だけ補強などの限られたことしかできないから悔しかったです。なんで自分は走れていないんだろうと思いましたね」
――取り組めたことは何かありますか。
「主に体幹と上半身の補強ですね。あとは本読んで、ケガの原因や療法を探っていました。ケガの後、メンタルに関する本を読んで内面的に鍛えられた感じがしました」
――民谷選手からご覧になって、調子のいい選手はどなたですか。
「神戸さん(毅裕・営2=明星)が一番ですね。やはり陸上は速さも大事ですが、速さよりも強さがすごく安定していて、ちゃんと大舞台でも力を発揮できるところにすごく信頼が置けるかなと思います」
――日本インカレではどのようにチームに貢献していきたいですか。
「少しでもネガティブなものがあると多少は引っ張ってしまう部分があると思っているので、一応チームにはそのケアがまだ長引いていることはあまり言っていないです。自分が高校生活を通じてそれを学んできて、大学も変わらないのかなと思ったので、ケガのことは言わずにとにかくポジティブな言葉を掛けたいです。また、4年生は松下かなうさん(法4=大分東明)しか出ないので、4×100メートルRのサポートをしたいという気持ちが強いです。できるだけポジティブな言葉を掛けて、やれることがあれば率先して、少しでもチームがプラスに動く方向になればなと思っています」
――ありがとうございました。
※写真は競走部提供

平岡
男子4×400メートルR
――合宿を含めて今年の夏はどのように過ごされましたか。
「練習をしっかり積むことができたと思っています」
――夏の練習で意識して取り組んだことはありますか。
「合宿前の何試合かはいい感覚で走れました。その感覚を忘れないように、またその感覚をより高めて、今後の試合で再現できるようにすることを意識しながら練習していました」
――夏に得られた成果や課題はありますか。
「成果は練習を量も質も高い状態で維持することができたことです。また課題は、走りの悪い部分によって腰の痛みが出るようになったのでそれを直すことです」
――これまでのシーズンを振り返ってみての感想はいかがですか。
「最初の方は高校の時よりもタイムが落ちてしまったり、練習環境とかも変わったりで思うように走れませんでした。最近はだんだん慣れてきて、自己ベストも更新できました。実りある期間だったと思います」
――日本インカレの目標を教えてください。
「関東学生対校選手権の4×400リレーを走らせてもらって自分の力不足を感じたので、思うように走れなかった悔しさを晴らしたいです」
――現在の体の調子はいかがでしょうか。
「腰痛が少しずつ良くなってきてはいるので、日本インカレの時にはベストコンディションで走れるようにしたいと思っています」
――他の1年生たちの活躍をどのように思われていますか。
「周りの1年生は高校から結果を残し続けているような選手たちで、そういう選手たちと一緒に練習して自分もいい刺激をもらっています。追いつけるように努力していかないといけないなと思っています」
――今後の意気込みをお願いします。
「リレーでは自分の走りをすることと、個人の試合では自己ベストを更新することを目標にしてやっていきたいと思います」
――ありがとうございました。

南
男子4×100メートルR
――大学に入って初の夏合宿はいかがでしたか。
「僕は高校の時から合宿を経験したことがなくて、今回が初めての合宿でした。普段より練習しやすい環境で過ごしたことによって、受験期のブランクを埋めるいい期間になりました。また、涼しい環境だったので、人一倍練習して周りの選手に追いつこうと練習しました」
――何を重視して練習しましたか。
「山の上ということで酸素の薄い環境だったので、走り込みと上り坂でのトレーニングを重視しました」
――現在の調子はいかがですか。
「合宿も終わって体ができあがってきているので、調子は良いのかなと思います」
――チームとしての目標を教えてください。
「僕がエントリーしている4×100メートルリレーでは日本学生記録を目指しています。高い目標ではありますが、夢ではないと思います」
――他のリレーメンバーも仕上がっている感じですかね。
「そうですね」
――最後に意気込みをお願いします。
「今回僕は補欠としてエントリーされているので、チームの支えとなるような存在になって、いつでも走れるようにコンディションを整えていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[熊谷実夏、中村慈英、橋場涼斗]
関連記事
RELATED ENTRIES