
(80)日本インカレ事前インタビュー①/太田瑞渉、小野綾也、古俣由人
全国から強者が集い、短距離・競歩ブロックの大一番となる日本学生対校選手権(日本インカレ)。夏の鍛練を乗り越えた選手たちの準備は万端だ。それぞれがさらなる高みを、そしてチームとして「One Team」を目指す。今回は、そんな大舞台を迎える選手たちの声をお届けする。
第1回は太田瑞渉(理工1=成田)、小野綾也(文1=浜松西)、古俣由人(法1=東京学館新潟)です。(この取材は9月12日に電話で行われたものです)
太田
男子4×400メートルR
――関東学生対校選手権後のインタビューには『日本インカレでリベンジを果たしたい』と話していましたが、どのようなレースにしたいですか。
「周りの選手の状況を見ながら、最適な走りをしたいと思います。アンカーを任されると思うのでしっかりと走り切りたいです」
――日本インカレに向けてどのような練習を積んでいきましたか。
「合宿ではスピード練習を主にやっていて、合宿から帰ってきてからは肺に負荷がかかるような練習をしています。長めの距離を走って持久力を鍛えています」
――チームの雰囲気はいかがですか。
「チームの雰囲気はいいです。しかし選手が1人故障したかどうか怪しいラインで、4×400メートルR(マイル)のメンバーが1枚だけ微妙な状況になっているので、そこがちょっと不安ではありますね」
――チーム全体の戦略について教えてください。
「おのおのが自分の仕事をやりきるという感じです」
――最後に意気込みをお願いします。
「マイルに出場するとしたらアンカーだと思うので、3人がつないできたバトンをしっかり自分が受け継いで走り切ることを目標にしたいです」
――ありがとうございました。

小野
男子4×400メートルR
――合宿を含めて夏はどのように過ごされましたか。
「常に記録向上を目指し、練習をするとともに、オフでは同期や先輩と積極的に関わり、オンとオフの切り替えができました」
――夏の練習で意識して取り組んできたことはありますか。
「最後の1本まで集中力を切らさずやり切ることを意識しました」
――これまでのシーズンを振り返ってみていかがですか。
「まだ一度も納得のいく走りができていないので、練習はどんな時でもモチベーションを高めて取り組んでいきたいです」
――日本インカレの目標を教えてください。
「選手として走る場合はいい位置でバトンを渡し、サポーターになった場合は選手が集中できる環境をつくりたいと思います」
――初めての日本インカレ出場ですが、現在の心境はいかがですか。
「周りの選手は日本を代表するようなトップ選手ばかりなので刺激をもらいながらも自分の世界に入り、いいパフォーマンスができるように頑張りたいです」
――他の1年生の活躍はどのように思われていますか。
「みんな練習を積み、楽しみながらもベストを出しているので、自分も早くベストを出したいです」
――最後に意気込みをお願いします。
「頑張ります」
――ありがとうございました。

古俣
男子4×400メートルR
――日本選手権兼U20日本選手権でケガから復帰しましたが、感覚はどれほど戻っていますか。
「ケガへの怖さは残っていて10割とはいかないですが、日本インカレまでに9割ぐらいは戻せると思います。今は走り込みをしており、しっかりと走れているので、この後の1週間ぐらい使って日本インカレに調子を合わせていきたいです」
――どのような意識で走り込み練習をしてきましたか。
「ケガをしないで日本インカレを迎えることを第一に意識しています。また、ケガをしていた時期が長く心肺の能力が落ちていたので、600メートルや300メートルを走って心肺機能を高めています」
――レースプランを教えてください。
「上級生とレースをするので、そこで負けじと付いていく走りをするのが僕の一番の役割だと思います。距離を離されずに最後まで付いていき、レース終盤に追い越せると理想的です。1年生なので周りと体的な差や技術的な差があり、上級生の方が長い時間をかけているので劣るところもあるのですが、前半と後半の走りをイーブンに持ってこられるという自分の強みを生かして勝負したいです」
――『前半と後半の走りをイーブンにもってこられる』とはどのような意味ですか。
「400メートルを前半の200メートルと後半の200メートルで分けてそれぞれ設定タイムを定めていて、後半の200メートルになっても足を止めることなくタイム通りに走れるということです。他の選手とはかけ離れた強みを持っていると思うので、自分の走りの中で見てほしいポイントです」
――原田真聡選手(文2=東農大二)によく質問をしていると聞きましたが、何かアドバイスをもらいましたか。
「ケガ中の筋トレ方法について聞きました。400メートルで自己ベストが46秒前半というタイムを持っていて、僕とは1秒ほどの差があります。そのため、ベースとなるトレーニングプランや試合前の体作りについてもアドバイスをもらっています。また、練習メニューを一緒に取り組んだり、練習メニューを考えてくださったりしていて、チーム全体としてどう強くなるかということも聞いています」
――最後に意気込みをお願いします。
「おそらく1走を任されることになると思います。他大学との力の差はありますが、自分の走りをしっかりとして、少しでも距離を詰めて2走以降の選手にアドバンテージを与えられるような走りをしたいです」
――ありがとうございました。
[武田隼輔、中村慈英]
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