(8)関東大学1部リーグ戦事前インタビュー/平松克樹

 ついに開幕した関東大学1部リーグ戦。今年度は12チーム2回戦総当たりの方式で、日体大、専修大などを中心に熾烈(しれつ)な戦いが予想される。主将の平松克樹(情コミ4=福岡大大濠)ら4年生がチームを引っ張り、リーグ上位へ。今回は大会に挑む選手たちの意気込みを伺った。

 第7回は平松主将のインタビューです。(この取材は8月16日にオンラインで行われたものです)

――今年度ここまでの振り返りをお願いします。
 「春のトーナメントでは自分たちの力が発揮できず大東大に負けてしまい、そこから今までずっと準備をしてきました。先日までの合宿でいい練習ができて、練習試合でもいい準備ができていると感じられたので、それをリーグ戦で発揮できたらいいなと思います」

――高麗大戦を経験してみて、いかがでしたか。
 「日本ではなかなか体験することのできないプレッシャーやサイズに対して、試合中にアジャストする力が求められるという状況を各々が経験できたので、すごく良かったと思います」

――新人戦の試合内容や結果について、主将としてどのように捉えていましたか。
 「塚田(大聖・政経2=土浦日大)が大会前にケガをして出られなかったり、武藤(俊太朗・政経2=開志国際)が代表の方へ参加したりと、全員がそろって練習も試合もできていない状況ではありました。それでも国士大との試合は勝ち切らないといけないものだったと思うので、そこは1、2年生だけの課題ではなく、3、4年生としてもチームの課題だと感じました。チームとしてやりたいバスケットができていなかったという反省点はその後に生かせているので、今振り返るといい経験になったのではないかと思っています」

――今年度のチームの雰囲気はいかがですか。
 「最初はあまり良くないと感じることも多かったですが、合宿や2部練などを積み重ねてきて徐々にチームとしてできあがりつつあると感じることが増えてきました。それでもまだまだ詰めていかないといけないところもあると思っています」

――練習を通して重点的に強化している部分はありますか。
 「ディフェンスのポジショニングだったり、チームの中でコミュニケーションをとったり、アグレッシブに一つ一つプレーするということは自分も意識していますし、周りにもやらせるように意識しています」

――昨年度と比べてチームとして成長したと感じる部分はありますか。
 「フィジカルの部分はすごく成長したと思います。あと昨年度経験を積んだメンバーも多く残っているのでその時に状態がいい選手を出して、毎試合同じ人ではなくいろんな選手が活躍できるのは今のチームの強みなのかなと思います」

――リーグ戦のチームとしての目標を教えてください。
 「チームとしては上位に入ること、具体的に言うと5位あたりを目指しています。昨年度は下位で終わってしまったので、上位に食い込んで全日本大学選手権大会のシードを獲得しようという目標を立てています」

――その目標へ向けて、どのような役割を果たしたいですか。
 「プレー面では最上級生として得点を稼ぐことももちろんですが、全ての面でチームに貢献したいと思っています。プレー以外の面でもリーグ戦は3年経験してきて、やはり苦しい時期は絶対にあると分かっているので、そこでみんなと一緒にヘッドダウンするのではなく声を掛けて、チームを鼓舞したいです。ずっといい状態を維持するのは厳しいと思いますが、良くない時期を無くせるようにキャプテンとして声掛けなどをしていきたいです」

――今年度ここまで主将を務めてきて、大変だと思った時期はありましたか。
 「うまくいっていない時期のチームの関わり方は難しかったです。練習の中で、どうしても気持ちの部分でやる日とやらない日みたいなのは出てきてしまって、全員の気持ちをまとめるところが大変でした。合宿に行く前は全員がばらばらで、同じ方向を向けていないのではないかという気もしていました。それでも合宿では全員できつい時も声を出して頑張ろうってやってきて、完璧ではないですけど同じ方向を向いて今はいい準備ができていると思えています」

――最上級生の皆さんとリーグ戦に向けて何かお話はされましたか。
 「特にはしていません。昨年度から試合に出ている伊藤(治輝・政経4=桐光学園)や越田(大翔・政経4=仙台大明成)はプレーの面で引っ張ってくれていて。葉山(隆誠・国際4=中部大第一)、小河原(幹太・営4=八千代松陰)も試合に絡んで一生懸命、泥くさいプレーも含めて頑張ってくれています。試合には絡まないんですけど山口悠喜(総合4=福岡大大濠)もサポートしてくれて、練習の中で頑張る姿勢を後輩たちに見せてくれています。そういう部分を見ると、やはり最後は4年生がやらないといけないということをそれぞれが感じているのではないかなと思います」

――リーグ戦で活躍を期待する選手はいらっしゃいますか。
 「全員に活躍してほしいのはもちろんですが、やはりインサイドの部分で塚田や葉山は先日の合宿でもいい活躍をしていたので、期待したいです」

――上位進出への自信はどのくらい高まっていますか。
 「どのくらいというより、自信を持ってプレーしないといけないと思っています。あとはどれたけ自分たちが準備をして、その準備したことを発揮できるかで結果が付いてくると思うので、そこを自分が先頭に立って引っ張っていきたいです」

――リーグ戦への意気込みをお願いします。
 「22試合ある中で、全勝は難しいと思うんですけど1試合でも多く勝ちを重ねて、明大のバスケをしっかり見てくださっている方々に届けられるように一生懸命プレーしていきたいです」

――ありがとうございました。

[春田麻衣]