(4)関東大学1部リーグ戦事前インタビュー/森田稀羅

 ついに開幕した関東大学1部リーグ戦。今年度は12チーム2回戦総当たりの方式で、日体大、専大などを中心に熾烈(しれつ)な戦いが予想される。主将の平松克樹(情コミ4=福岡大大濠)ら4年生がチームを引っ張り、リーグ上位へ。今回は大会に挑む選手たちの意気込みを伺った。

 第3回は森田稀羅(営2=北陸学院)のインタビューです。(この取材は8月17日にオンラインで行われたものです)

――今季これまでの試合を振り返ってみていかがですか。 
 「昨年度の明大はベスト16で終わっていて、ベスト8の壁を越えられず悔しい思いをしました。今年度の目標は全日本大学選手権(インカレ)優勝ではあるものの、やはり春の関東学生選手権でもベスト16といい結果で終われていないので、今回のリーグ戦で何としてもいい結果を残したいです」

 ――今季のチームの雰囲気はいかがですか。 
 「自分たちは体が弱いので、今季はメンバー全員がフィジカルを強くするところから始まりました。その面ではチーム全体でよくできていたと思います。フィジカルの面に限らず、先日行われた合宿では終日いい雰囲気でできていたりとチームの団結力は強いのでリーグ戦が楽しみです」 

 ――個人的にリーグ戦に向けて重点的に鍛えている部分はありますか。 
 「リーグ戦のためというわけではないのですが、昨季を通して、フィジカルの面で足りないと実感したので、トレーニングを毎日欠かさず行なっています。技術面では周りにもうまい選手がいるので、トレーニングで鍛えた部分を練習で試したりしています」

 ――自身が昨年度から成長したと思うところはありますか。 
 「やはり1番感じるのはフィジカルの面です。 後は、昨季は2番ポジションで出ることがほとんどでしたが、今年度の新人戦が終わった頃からガードを務めるようになって、まだまだ足りないけれど、リーダーシップがついてきたという自信はあります」

 ――チーム内での自身の役割はどのように考えていますか。
 「これからの試合はガードで出場することが多くなってくる中で、自分がもっと声を出してチーム力を高めることで、ガードとしての役割を全うしたいです。キャプテンの平松克樹(情コミ4=福岡大大濠)さんはリーダーシップをとって声掛けを積極的にしているのですが、声掛けは1人では大変なので、自分も声を出すことでチームの士気を上げるという点で貢献できると思っています」

 ――一緒に練習をしていて尊敬する選手はいますか。
 「同じガードの平松さんです。体の小ささを感じさせない技術力の高さに感心しています。また、周りをしっかり見ているからこそできるドライブしてからのパスの流れが上手でお手本にしています」 

 ――新人戦を振り返っていかがですか。 
 「練習試合などでも選手全員そろうことがなくて、試合当日も全員そろわなかったのですが、それでも自分たちは新人戦優勝を目指してやってきたので、国士大に負けてしまったのは本当に悔しかったです。自分たちが負けた後の国士大と日体大の試合を見ていたら、国士大に勝って日体大との試合をしたかったという思いが増しました」

 ――新人戦を通して得られたもので、今回のリーグ戦に生かしたいことはありますか。 
 「新人戦は自分が最上級生だったので、自分がやらないとという気持ちがあったのですが、リーグ戦でもそのような気持ちを持ってやっていけば、全員の士気も上がってくると思います。ガードとしてもパスばかりするのではなくて、積極的に攻めたりしてチームに貢献していきたいと思っています」 

 ――最後に個人の目標と、チームとしての目標を教えてください。 
 「個人としての目標は平松さんの控えとして出場することが多くなると思うので、その時にチーム力を落とすのではなく、逆にいい方向に向かわせるような選手になることです。技術面では、パスばかりするのではなくて、自分から攻めた上でパスを出すなどチームへの貢献度を上げたいです。 チームとしては今季が始まった時からインカレ優勝を目指して頑張っているので、このリーグ戦でしっかり勝ってインカレに進みたいと思っています」

 ――ありがとうございました。

[寺井和奏]