
(35)「いい形でBKがトライを取るシーンが多かった」安田昂平 春シーズン総括インタビュー
春シーズンを終えた明大。大学選手権3連覇の帝京大に引き分けるも、宿敵早大に敗れ3位に終わった。しかしルーキーや初紫紺を着た選手の活躍も多く見られ、部内の競争は激しくなっており、秋に向け期待が膨らむ。そこで今回は春シーズンを終えた選手たちにインタビューを行い、春の振り返りと夏、秋に向けた意気込みを伺った。8月16日より連載していく。
第5回は安田昂平 (商4=御所実)のインタビューをお送りします。(この取材は7月31日に行われたものです)
――春シーズンを振り返っていかがですか。
「課題も見えたし、チームとしてもすごくいい形で臨めたシーズンだったのかなっていうふうに思います」
――具体的な課題というのは何ですか。
「帝京大学さんとやらせてもらったんですけど、同点で勝ち切れなかったっていう部分とかは、すごいチームとしても課題なのかなっていう風に思います。自分たちの掲げていた全勝で春を終えるっていうのができなくて、早稲田にも負けてしまったんで、そういう勝ち切れなかったっていう部分が明確な課題かなと思います」
――この春シーズンはBKの勢いがすごかったのですが、BK全体を振り返っていかがですか。
「BK全体はすごく良かったと思うんですけど、 結局は勝てなかったので、もっと磨きをかけていかないといけないと思います。でも、春はすごくいい形でBKがトライを取るシーンが多かったので、そこは良かったかなと思います」
――BKは金昂平(政経4=大阪朝鮮)選手や坂本公平(情コミ4=東福岡)選手など同期の活躍が光りました。
「同期の活躍はめちゃくちゃうれしいです」
――春シーズンのMVPの萩井耀司(商1=桐蔭学園)選手をはじめBKの紫紺デビュー選手も多かったですね。
「僕も1年生からちょくちょく(試合に)出させてもらっていたんですけど、あんなに堂々とプレーできなかったのですごいです。やっぱり、そういう部分ではすごいリスペクトやなっていうふうに思います」
――春シーズン、BKで力を入れて取り組んでいたことを教えてください。
「高野(彬夫ヘッドコーチ・平18商卒)さんにコーチが変わったんで、コーチが変わった分、BKとコーチをマッチさせる部分に力を入れていました。コーチが来るまでは選手主体でやっていたので、コーチ自身もすごく親身になって合わせてくれようとしてくれて、コミュニケーションがすごい取りやすくなりました。選手目線というか、コーチ目線じゃない方なので、すごくいい人です」
――春シーズンを終えられて、4年生の雰囲気はいかがですか。
「4年の自覚みたいなのが出てきているような気もするし、チーム的にもみんながリーダーになって出てきてくれているんで、全員のモチベーションが上がっているような気がしますね」
――春シーズン印象に残った試合を教えてください。
「やっぱり帝京大戦かなと思います。帝京大戦はその同点で終わることができて、すごい自分たちのやってきたことも出せました。 前半リードしていた時に『いける』みたいな感じで、それが駄目だったと思うんですけど。結局は勝てなかったので、やっぱり悔しい気持ちがあるので印象に残っています」
――個人的に春シーズンを振り返っていかがですか。
「去年までは自分が良ければそれでいい的な感じのプレースタイルだったのが、チームのために自己犠牲になるようなプレーっていうのが、自分的にちょっと増えてきたのかなっていうふうに思います」
――春シーズンの収穫と課題を教えてください。
「あまりトライを取っていないというのがあって、去年のチームでずっとやっていたんで、一気にメンバーが変わってちょっとマッチしないところもありました。春シーズン後半になるにつれて、みんなのいいところも出てきたんで、それこそ自分が変わっていくよりも自分が自己犠牲に回るようなプレーの方が、今のチーム的に生きるのかなっていうふうにも思ったりもします」
――夏に強化していきたいところを教えてください。
「年末(全国大学選手権)に向けて、今やっていることを研ぎ澄ませていきたいです。BKに動ける子がすごく多いんで、持ち味を殺さずに、今のシステムをやり抜こうかなっていう感じです」
――秋シーズンに向けて目標と意気込みを教えてください。
「個人は去年対抗戦で自分はトライ王を取れているんで、去年に続いてやっぱり今年もトライはできるだけとり取りたいですし、チームに貢献できるようなプレーをしたいなと思っています。やっぱり明治と言えばFWっていうイメージがあるので、BKでもトライを取れるっていうのをBK全体で見せていけたらなと思っています。チームは優勝するために『奪還』っていう言葉をスローガンで掲げているんですけど、優勝しないとこの奪還っていう言葉の意味がないと思うんで。『奪還』を4年生とチーム全員とスタッフ全員で体現できればなと思っています」
――ありがとうございました。
[井垣友希]
◆安田 昂平(やすだ・こうへい)商4、御所実高、181センチ・87キロ
カラオケが上手な安田選手!みんなでよく歌うのは『情熱の薔薇』!「この曲を入れればみんな盛り上がります(笑)」
関連記事
RELATED ENTRIES