
(34)「FWリーダーになってから視野が広がった」福田大晟 春シーズン総括インタビュー
春シーズンを終えた明大。大学選手権3連覇の帝京大に引き分けるも、宿敵早大に敗れ3位に終わった。しかしルーキーや初紫紺を着た選手の活躍も多く見られ、部内の競争は激しくなっており、秋に向け期待が膨らむ。そこで今回は春シーズンを終えた選手たちにインタビューを行い、春の振り返りと夏、秋に向けた意気込みを伺った。8月16日より連載していく。
第4回は福田大晟選手(商4=中部大春日丘)のインタビューをお送りします。(この取材は8月5日に行われたものです)
――春シーズンを振り返っていかがですか。
「昨年に比べるとちょっと劣っている部分があったんですけど、春を通して少しずつ成長できたかなっていう印象で。その中で課題も見つかって、今年の夏の菅平など選手権(全国大学選手権)に向けて準備している段階なので、結構6連戦できつい場面もありました。その中でしっかり試合も勝てて、負けた試合もあるんですけど、 手応えの部分は多少はあったかなと思いました」
――その6連戦で意識していたことはありますか。
「練習でやったことを出せば試合に出るチャンスをつかめると思うので、試合で波があるんじゃなくて、しっかり一貫性を持ったプレーをしようと意識していました」
――個人のプレーを振り返るといかがですか。
「なかなかうまくいかない試合もあったんですけど、元々別に目立つプレーをする選手じゃないので、でもその中でしっかり80分間、一貫性を持って当たり前のことをやり続けるっていう部分でしっかりできました。木戸(大士郎・文4=常翔学園)がいない時は主将もやらせてもらって、すごくいい経験でした」
――木戸選手が不在の試合で意識していたことはありますか。
「別に普段と変わらずに自分はやっていたつもりなんですけど、その中でもちょっと少し前に出て声を出したり、自分がもっとプレーで引っ張らなあかんなっていう意識はありました」
――特に印象に残っている試合を教えてください。
「やっぱり帝京大戦ですね。まず昨年のチャンピオンチームに同点で戦えてすごく手応えもありましたし、すごく印象に残りました。早稲田も印象には残っていて、例年に比べて結構強い印象がありました。それでも帝京に同点でできたのはチームの自信になりました」
――新体制が始まってから、成長を感じる部分はありますか。
「今年FWリーダーになったので、リーダーシップの部分ですかね。高校時代も主将やらせてもらっていたんですけど、大学ではそんなやる機会がなかったので、FWリーダーになってから周りを見られるようになって視野が広がりました」
――選手間最優秀賞に選ばれましたが、いかがですか。
「代わりに主将やらせてもらったり、6連戦全部出たりというところだったり、いろいろ含めて選んでもらったと思うので率直にうれしいです。でもその賞を取ったから試合に出られるわけではないので、そこは満足せずにしっかり最後まで出続けられるように頑張りたいです」
――福田選手から見て、春シーズンのMVPはどなたですか。
「同じポジションの利川(桐生・政経3=大阪桐蔭)ですね。理由は本当にパワフルで、毎試合何かを残すというか、何かをしてくれる選手だなと思うからです。試合を振り返ってみると、本当に何気ない、細かいところを頑張っていて突破力がすごいなと思います。チームのチャンスにもつながりますし、チャンスメーカーというか頼れる選手です」
――春シーズンを通して、見つかった課題を教えてください。
「ブレークダウンのところで、やっぱりバックローには精度や激しさが求められているんですけど、特にジャッカルは結構課題に残りました。1、2年生の頃は結構取れていたんですけど、4年生になってからちょっと厳しくなって反則を取られちゃったりして。でもそこはバックローとして必要な部分だと思うので、改善していかないとなと思います」
――夏合宿ではどのように成長していきたいですか。
「もう本当に泥くさく、課題であったプレークダウンのところ、ジャッカルだったり、そういうところをしっかり伸ばせられるようにやっていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[森口絵美理]
◆福田 大晟(ふくだ・たいせい)商4、中部大春日丘高、173センチ・96キロ
新体制インタビューでは「1杯目にビールを選べるように頑張りたい」とおっしゃっていた福田選手!「まずいですけど結構できています!」
関連記事
RELATED ENTRIES